↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウソつき王様の引退計画(「ウソつき賢者の領地再建」続編)毎日12時更新  作者: 秋月心文


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/32

戸籍に余計な情報が多すぎる

「細かすぎるわ!!」

 思わず、戸籍ファイルをぶん投げそうになった。

 ローラが渡してきた分厚いファイルのページをめくると、真っ黒だった。

 いや違った。

 目を凝らさないと読めない非常に小さい字がビッシリ書かれていた。

 1文字のサイズが1ミリもない。超小さい文字だ。


「中〇人か! 細かすぎるわ」

「国民全員を1冊に入れようとしたら、そのサイズになったのですわぁ~」

「1冊にしなくていいから」

「注文が多いですわぁ~」

 注文って……。

 とはいえ、この短時間に、これは助かる。

「とはいえ、仕事速いなおまえ」

「まとめさせられたの、わいやけどな」

 とナニワ機甲師団長。


「ところで、あちこちに恩賞支払うことって書いてるけど」

「この前の戦争で死者が出た家族に対する恩賞です」

「そうなの? そんなに死んだっけ?」

 ドドソソ・ララソ……恩賞支払うことって書いてある。

「違うの混じってるじゃん。あいつ家族いないとか言ってたじゃん!」

 ドドソソ・ララソ。

 領地を返上して、今はうちで居候している元領主だ。


「あ、あれぇ、おかしいなぁ」

 旧ララソ領の代官がキョロキョロして落ち着きがない。

「はぁ……。まったく」

 代官が認めてもらったと思って、ホッとしたようだ。

「やりなおし!」

「えぇ~」

「えぇ~じゃありません。真面目に頼むよ」


「次は普通の文字の大きさでお願い」

「小さくてもええやん」

「小さすぎるんだって……」


「それと……」

「はい」

「戸籍には不要な情報まで書かないで下さい」


「例えば?」

「エリナ・レイ・クフィール 8歳、誕生日xx年……。

 まではいい。

 ファン数78人。ここです。ファンの数とか書かなくていい」


 ふと、別の欄が目に入った。

 ローラ・タルテ 年齢不詳……ファン数5627人。


「は? そんなにいるの?」

 思わず声が出た。


「ほら、王様もそういうの知りたがってるのでは?」

「違います!」


「あと……この情報とかも……」

「どれですか?」

「ユリンさん。78歳。ドドソソ・ララソさんに惚れている」

「戸籍に必要ない情報だから……」


 代官が頭をかきながら言う。

「いや、ユリンさんからの自己申告で絶対書くようにと……」

「そういうの要りません」


「そういえば、元領都。どうするんですか?」

「ほとんど、誰もいなくなってしまいましたよ」

「えっ?」

 お読みいただき、ありがとうございます!


 少しでも楽しんでいただけましたら、

 ★や【ブックマーク】で応援していただけると、

 今後の創作活動の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。