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のりたまチーズマヨトースト




 ある日のこと。


「ふぁ~ぁ・・・朝だぁ~。おはよう、ムルムル~」


「おはよう、ぎぃ!カエデとヤナギが泣いている声で目が覚めました」


「えっ?」


 カエデとヤナギと言うのは、ギフト君が飼っている小さな人魚のこと。


 金魚鉢にふたりで住んでいるのですが、どうやら何かあったのかな?


「どうしたの?」


 カエデとヤナギは喋れません。


 でも泣いていると言うことは、何かあったのかもしれませんね。


 ギフト君は心配して、金魚鉢の側に近寄りました。


「割れた、たまご・・・?」


 カエデとヤナギはふにゃふにゃしたたまごを示して、指を差しました。


「あ!たまごを生んで、壊れちゃったんだね」


「なんですって!?」


 ギフト君がじっくりたまごを観察します。


「うん・・・これは、種《たね》がないみたい。無精卵《むせいらん》だと思うよ」


 カエデとヤナギがぽかんとしています。


「大丈夫。水をかえようね」


 そう言って、カエデとヤナギが入った金魚鉢をお風呂場《おふろば》に持って行くギフト君。


 湯舟《ゆぶね》にはってあったぬるま湯に、カエデとヤナギを放ちます。


 きゃっきゃと笑い出すふたり。


 それを見てギフト君は「よかった」と言って、金魚鉢の水を変えました。


 すっかり元気になったカエデとヤナギをいつもの場所に置いて・・・


 そしてギフト君のお腹が「グー」と鳴《な》りました。


「お腹すいた・・・」


「ぎぃ、のりたまチーズマヨトーストを作って欲しいです!!」


「いいね。それにしよう!」



 さて、お料理の時間。


 お椀にたまごⅰ個を割り入れてほぐして、600Wレンジで1分加熱。


 たまごをフォークなんかで崩して、マヨネーズと塩コショウを加えて・・・


 食パンに味付けのりを四枚ならべて、たまごを乗せて・・・


 ピザチーズを散らして、ほどよくトースターで焼いたらできあがり!!



「わーい♪食べよう、ムルムル」


「はい!いただきまっす」


「いただきまっす」



 美味しいごはんのあと、ギフト君はカエデとヤナギにボーロをあげました。


 両手でボーロを受け取ったカエデとヤナギはいつもと少し違って、


 ギフト君におじぎをしました、とさ。

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