↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
36/65

アイル・ジェラートside06

〈クロエを誰よりも近くで守り

誰にも譲らないと心に決めてから

その全てを叶えるべく、必死に抗い続けた。

しかし、クロエが心を決めるまでの

2年もない年月では、クロエの中にある

弟という固定概念すら覆すことができなかった···

ロベルトとの圧倒的差は、埋まるどころか

自由になる時間の全てをクロエに捧げきり

自由にならない時間の全てで

さらなる高みへ登ったロベルトの

足元にすら、私は辿り着けなかった···〉


「《迷いの愛し子》を愛し守ったこの国の

誰の気持ちにも負けないほど

クロエを愛し守り幸せにする。

何が起ころうとも、この命をかけて誓う!」


「はい!ロベルト様を信じて

この国を共に背負っていくことを誓います!」


『·········』


「おめでとう。」


「えへへっ♪

アイル、ありがとう!

でも···養子のこと本当に嫌じゃないの?」


『嫌だ···本当は···』


「ん、嫌じゃない。

俺はクロエとロベルトを近くで支える。

それを叶えるには、公爵位を継承して

伯父上の宰相職も引き継ぐのが

一番確実で、一番手っ取り早い。」


「···じゃあ、これからも

私たちのこの日々は続いていくのね?」


「···ああ、終わらない。

この日々はずっと続いていくんだ。」


『俺が終わらせない···』


「アイル、ありがとう。

君が支える気持ちになってくれたこと

本当に嬉しく思っている。

これからも共にクロエを守っていこう。」


『予想以上の結果だ···

それもそうか···クロエが私の隣に立てば

アイルは私ごとクロエを支える他ないのだから。

クロエ、君は本当に···私にとっての

《迷いの愛し子》のような存在だ!!』


『···この狸がっ!!』


〈ロベルトとの関係は

普通の友情とは程遠いものだったが

クロエに向ける、執着と言えるほどの

執拗な愛情には好感を持っていた。

ロベルトの内側がもし露見すれば

普通の者は眉をひそめ、異常だと思うだろうが

私もロベルトと同じ、とっくに狂っていたから···

例え愛する女が、義姉になろうとも

そのそばから離れられないほどに···

これからも抗い続けて、そばにいる。

最後のその瞬間まで···〉



「アイル様、ロベルト殿下より遣いの者が来ております。

旦那様のところにも別の者が···

何か異変があったのかも知れません。」


「わかった、すぐ用意する。」


『·········???』


その瞬間、自分の中にあってはならない感情が

生まれてしまったことに気づいた。


『···クロエが···???』


「伯父上っ!!」


慌てて伯父の元に駆け込んだ。

伯父は、急かす使者を無視して

険しい顔のまま、天を仰いで微動だにしない。


「アイル···わかったか?」


「···はい。わかりたくなかったです···」


「いざと言う時のことはわかっているな?」


「はい···。」


「ランドっ!」


「はっ!」


「アレだ。恐れていたことが降りかかった···」


「では···急ぎ一部使用人には暇を出します。」


「ああ、クロエが起きる前に終わらせてくれ···

あと、マーサをここへ。」


「旦那様、こちらに控えております。」


「マーサ···

この時より先、私の指示には一切従うな。

契約のとおりお前の主はクロエだ。

クロエを守り、クロエが不自由しないよう

尽力してくれ···頼む···。」


「承知いたしました。

必ず、クロエ様をお守りいたします。」


「あぁ···ソフィア、頼む···守ってくれ···」


「伯父上、万が一の備として

私の個人資産は持ち出させていただきます。」


「···ああ、そうしてくれ。

何も···これ以上何も起きなければ良いのだが···」



伯父とは別に来た王城は

夜明け前の静けさはあるものの

肌がピリつくような混沌があった。


「あら??いいじゃーーんっ?!

ふぅ〜ん···義弟までこんな顔いいんだ···

王太子の婚約者で公爵家の令嬢で

イケメン侍らせて甘やかされて育った

ゆるふわ系令嬢ーーっ?!?!

そんなん悪役令嬢に決まってんじゃんっ!!!

うっざっ!!!存在するだけでうっざっ!!」


『···るさない···クロエを侮辱するなど···ゆるせ···』


〈頭の中には、確かに自分がいるのに

檻の中に閉じ込められてしまったように

気を抜けば思考すらままならなかった···

目の前にいる、この醜悪な化け物を

抹殺したいほどの憎しみ持っているのに······〉


『···クロエ···逃げて···』

アイルのサイドストーリー的なの

やっと終わりましたー!

見直した時に最後の方で

普通にネタバレしてて

慌てて修正しましたー!


クロエパパが呼んだランドさんは

執事長で昔はパパの侍従でした!


アイルは大きくなっても

幼い頃の名残りで

言葉を選びすぎて

言葉数が少ない感じです!

頭の中は意外とお喋りさんなのに···


あと、アイルは心を許している人には

一人称が(俺)みたいです!

ちょっとカッコつけててウケます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。