↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/56

関雷雨会議

 ― 午前 11時50分 晴れ 先ほどより少し暖かい。―


 会議開始十分前、 会議室の机を囲んでいる――右側の上からブロン、 シルバー、 アルファ、 蠆昭、 ホロ、 パスト、 ノワールの順に座っており、 左側にはジョーカー、 カカオ、 空席、 大蛇、 シルク、 ベリルが座っている。


 他のメンバーは何も報告する事が無い為、村の中で遊んでいる。


 とある任務に向かっていた4人の女メンバーが会議室に到着した。


 右から1人目は黒髪ウルフロングで狼の耳が生えており、 目の色は黄色、 コードネームはフレーク。


 2人目は、 金髪ショートでフェネックの耳が生えており、 目の色は青色、 コードネームはラピス。


 3人目は、 髪型はロング、 髪色は水色のエルフで、 目の色は黄色、 コードネームはネオン。


 4人目は、 髪型は左サイド、 髪色は橙色で目の色は黄緑、 コードネームはパール。


「あれ何でドア、 壊れているのですか?」


 ラピスがそう問う。


「ガラナが壊した」


 大蛇がサラッと返答した。


「何を四天王!!!」


「早く座りなよ」


 ノワールがそう言うと、 フレーク以外は椅子を取りに行った。


「モミジいないからそこに座るわ」


 フレークが大蛇の隣に座る。 それと同時に3人は椅子を持って来て適当に座る。


「簡潔に終わらせるぞ……フレーク報告を頼む」


 蠆昭がフレークにそう聞く。


「戦争の方はすぐ終わったよ~ただ面倒な奴が……」


「何処のどいつだ?」


「マリーナの聖騎士(クルセイダー)! もう殺したけどね!」


「聖盾(エスカランテ)は?」


「いませんでした」


 ラピスが即答する。


「ふぅ~葛籠菜が出たときは逃げろよ」


 蠆昭はため息をつき安堵の様子を浮かべる。


「まぁ今、 葛籠菜とドンパチしても勝てるのはホロ先ぐらいだからね」


 大蛇が発言した瞬間、 ホロ以外の最高幹部が大蛇をガン見した。


「こっち見んな」


「でも何とかなるでしょ!」


 パールが調子に乗る。


「話聞いてた!?」


 ネオンがツッコミを入れた。


「おろちん、 港の方はどうなった?」


 蠆昭が大蛇にそう聞いた。


「あたしたち大(・)蛇(・)班(・)とベ(・)リ(・)ル(・)班(・)を使えばあっという間に制圧できるわ♡」


 関雷雨は同期で部隊が分けられており、 1期生のジョーカー班、 2期生のカカオ班、 3期生の大蛇班、 4期生のシルク班、 5期生のベリル班に分けられている。


「OK! その時は頼んだ!!」


「やごーそろそろグループ名変えない?」


 フレークがめんどくさそうにそう提案した。


「もう無理、 名前広まったから」


「ダッセー名前付けやがって!」


 ノワールを始めに、


「ダッセー!」


「ダッセー!!」


「ダッセー!!!」


 アルファ、 シルク、 大蛇の順に文句を言う。


「うるせぇ! 報告は以上か?」


「あ~僕から一つ」


 シルバーが口を開く。


「昨日、 壊したところどうする?」


「あーあのバカ貴族の領地ね。パシフィックに売りつけるか」


 先日、 三人が攻め落とした場所は貴族の領地だった。


「どうりで、潰しやすかった訳だな!」


 ブロンが粋がると、 ノワールが彼女の頬を抓る。


「あたしからも一つ……」


 大蛇がスッと手を上げる。


「例(・)の(・)港(・)の件で神ノ禽(こうのとり)と敵対するかもしれないけど、 どうする?」


 神ノ禽はここからかなり東に位置する異世界人の国で、 首都:空之浜(そらのはま)の奪還を狙っている。その港が空之浜に位置している為、 場合によっては敵対する可能性がある。


「神ノ禽に関しては今のところ何とかなる」


 蠆昭は今の所は安堵しているが、 数日後に驚愕の事実が判明する。


「他に無ければ、解散!!」


 蠆昭が解散宣言をした瞬間、 麒麟が会議室に入って来た。


「叔父貴、 便利機能の付けておいたよ~」


「ありがとな!」


 蠆昭が嬉しそうに返答する。


「後、 明日宴会するから絶対来てね~ところで、 フェンリルのガイドストーンいる?」


 麒麟がそう聞いたが反応が無かった為、 ポケットにしまった。


「はいどうぞ」


「叔父貴、 コレ」


 麒麟が蠆昭に地図を渡して会議室を出る。


「やごー社宅ある?」


 カカオが蠆昭にそう質問した。


「あるよ~ここの近くにマンションが」


「あっ……今のうちに必要な荷物取って来て~」


 直後、 最高幹部はわれ先にと【転移】する。 それに続くように彼以外のメンバーも【転移】。


「さて、 俺は新しい事務所でも見に行きますか!」


 蠆昭は地図を右手に持ち、 会議室から出る。


「あーどこでも【転移】が使えたらな~」


 蠆昭は何かを考えながら豪邸を出た。


(道こっちで合ってる?)


 地図を見ながら目的地へと向かう。


「思った以上に綺麗だな、 耐久面は心配だが何とかなるかな? 」


 目的地に到着した蠆昭は新しくできた本部に関心を抱く。 新本部の特徴は5階建てのレンガ造りの建築物。


「ここが新しい本部? 思った以上に普通だね」


 酒井が蠆昭に声をかける。


「そうだよ~後で社宅教えるから後で必要な荷物は持ってきて~」


「ほーい」


「じゃあ行くか」


 蠆昭と酒井が本部に入る。 玄関は普通だが一階は大広間となっており、 厨房もついている。 照明はLEDライトで光も強い。 奥の方に扉があり、 扉の先には螺旋階段がある。


「なんかここだけ世界観おかしいね」


「前の本部の方がおかしいわ!!」


「古城に電気設備ついてたもんね」


「昔、竜人(ドラゴニュート) が住んでたからな」


 竜人(ドラゴニュート)とは、 爬虫類から進化した亜人種で数々のインフラや武器を製作してきた。 人間の争いに巻き込まれたため現在は少数民族と化している。


「竜人(ドラゴニュート)頭いいのに文献残さないからね」


 彼らの欠点は、 文献を残さないため伝える者が限られている。 だが、 近代の武器職人の異世界人がパシフィックでも確認されている。


「その代わり記憶力が異常だからな」


 そうこうしているうちに、 大蛇が入って来た。


「あら、 あたし達だけかしら?」


 大蛇が2人に話しかけた。


「そうだよ」


 酒井がそう返答する。


「なんでここ電子機器ついてんのよ」


 大蛇がツッコミを入れた。


「竜馬に聞いてくれ」


「いや誰やねん」


 大蛇がツッコミを入れた瞬間、 ネオンが【転移】して来た。


「うーバリバリバリバリ!」


 ネオンがふざけた態度をとる。


「何しとんねん」


 すかさず大蛇がツッコミを入れた。


「何で電子機器ついてんの?」


 ネオンが首を傾げる。


「お前も言うか!」


 蠆昭がツッコミを入れた。


「ただいま!」


 パールが嬉しそうに玄関から入って来た。


「おかえり、 ここが第2本部よ」


 大蛇がパールにそう伝えた。


「何で電子機器ついてんの?」


「お前もか!」


 大蛇がすかさずツッコミを入れた。 そんな中、 青龍が玄関を開けて入って来た。


「おっちゃん、 竜馬が「弁償して」だって」


 青龍が軽い態度で蠆昭に請求書を渡した。


「あなた誰?」


 大蛇が青龍に話しかける。


「蛇之です」


「雰囲気がおろちんに似てるね」


 酒井がボソッと呟いた。


「ホントだ似てる」


 パールも便乗してボソッと呟いた。


「どこがやねん」


 大蛇が2人にツッコミを入れた。


「落ち着いたら払うって言っといて」


「はーい」


 青龍がその場を去ろうとした瞬間、 エメラルドがドアを蹴り破る。


「蛇之、 相殺だチャラにしといて」


 蠆昭が請求書を破き始めた。


「……わかった」


 青龍も目を見開き、口をポカンと開けた。


「ちょっとエメちゃん! ドアを蹴って開けちゃダメでしょ! 謝りなさい!」


 青龍はエメラルドを叱るとエメラルドはお辞儀をする。


「お兄ちゃん帰るよ」


 エメラルドが青龍の腕を掴み何処かに連れて行った。


「あの子、 雰囲気ココアに似てたね」


 酒井が大蛇に肘でチョンチョンと突いていじった。


「ココーアの方が可愛いわよ……どっちかというとホロ先かアル先に近いわ」


 大蛇はサラッと返答した。それを聞いた、 酒井たちはもっといじり始めた。


「お前ら上の階見てきて」


 蠆昭がそう命令すると4人は上の階を見に行った。


「さて、 これを直しますかね」


 蠆昭はドアに近づき何処が故障しているか確認する。


「ぱっと見どこも壊れてないが……」


 ドアを何度も動かすが全く異常は見られない。


「あれ? おかしいな」


 蠆昭は首を傾げた。 直後、ウールが【転移】して来た。


「やごーどうしたの?」


「ドア壊された」


「どこも壊れてないじゃん」


「……マジ?」


 その返答にウールは頷く。


「やごーざっとだけど見てきたわ」


 大蛇が下りてきて蠆昭に話しかける。


「どうだった?」


「2階からは部屋の構造が全部同じよ、 真ん中の部屋が大広間で他はマンションの部屋ぐらいの大きさで、 男子トイレと女子トイレがあったわ」


「部屋の数は?」


「上から見て北と南が3つ、 東と西が4つ。 北側の右端に男子トイレがあって南側の左端に女子トイレがあったわ」


 大蛇が説明すると、 後ろからアルファが辛そうな表情で資料と金庫を持って来た。


「ちょっと先輩大丈夫ですか?」


 大蛇が冷笑しながら資料を取った。


「そっちじゃなくて金庫持ってくれ!!!」


「ウールちゃん、 酒井君呼んできて」


 大蛇がそう言うとウールは新本部の中に入って行った。


「コレどこに置けばいいの?」


 大蛇が蠆昭にそう聞く。


「とりあえず2階の大広間に」


 そう返答すると酒井がやって来る。


「風太郎これ持って」


 アルファが酒井に金庫を渡した。 因みに、 風太郎は酒井の名前で、 フルネームだと酒井 風太郎という。


「ちょっと重いね」


 酒井は楽々と持ち上げる。


「腕とれるところだった」


 アルファが肩を回す。


「ちょっと酒井君、 金庫置く場所教えるからちょっとついてきなさい」


「OK!!」


 大蛇が酒井を連れて行く。


「事務室何個作れる?」


 アルファが蠆昭にそう聞いた。


「2階と4階の大広間を事務室にして3階をラボ、 5階を会議室にする予定」


「2階をラボにした方が良くない?」


 アルファが首を傾げた。


「……その方がいいかも」


 蠆昭はアルファの意見をすんなりと受け入れた。


「と言うかあいつらまだ片づけてるの?」


「そうですよ~私もすることあるので」


 アルファはその場から【転移】した。


「おろちん!! 風太郎!! 手伝って!」


 蠆昭が大声で呼ぶと2人は下りてきた。


「どうしたの?」


「本部から机を持ってくるから手伝って」


「「はーい」」


 3人はその場から【転移】して、 木製の長机を6つ持って来た。


「パールとネオンは荷物整理をしてるわ」


「わかった、 パパっと終わらすぞ!」


 3人は机を並べ始めた。


「荷物整理してくる」


 酒井がその場から【転移】した。


「ちょっと椅子とってくる」


 大蛇はその場から【転移】して、 木製のベンチチェアを2つ持って来た。


「ちょっとやごー手伝って」


 大蛇が辛そうな表情を浮かべると蠆昭は【転移】し、 ベンチチェアを2つ持って並べ始めた。


「あー疲れた」


「めっちゃ大変だわ、 コレ」


 2人はベンチチェアに寝転び、 眠りについた。


「おーい、 やごー起きて」


 ダイヤが蠆昭の肩を叩いて起こす。


「どうした?」


「2人が寝ている間に終わらせたよ」


 ダイヤが伝えると蠆昭は起き上がり、辺りを見渡す。 いつの間にか机と椅子が全て揃っていて、 ココアが寝ている大蛇の頭を膝に乗せていた。


「お前らいつ来た?」


「少し前ぐらいに来て、 ジョーカーとフェザー、 ココアに手伝ってもらった」


「ありがとう!」


 蠆昭はグットサインをした。


「おろちん、 荷物整理終わった?」


 酒井が階段から下りて大蛇に話しかけるが、 寝ているため静かに階段を上って行った。


「君はほんと、 おろちんの事が好きだね~」


 ダイヤはニヤニヤしながらココアをからかった。


「うるせぇペコ!」


 ココアは顔を赤らめる。


「これからどうするの? やごー」


 ココアは大蛇の額を撫でた。


「全員の荷物整理が終わり次第、 今日は解散で」


 蠆昭はその場で【転移】した。


「ゆっくり休んでね」


 ココアは大蛇の額にキスをした――この村は心強い味方を手に入れた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。