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早死して転生したアラフィフですが、異世界の江戸では人生愉快痛快です』  作者: 藍紫
第六章 異国への旅 準備 しん国編

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54話 豆助、皆と紅のことを考える

54話 豆助、皆と紅のことを考える

投稿致します

読んで頂けると嬉しいです。

「そうか、月河王がそんなことを……」

豆助とまるちゃんの話を聞いて、皆が少しの間黙ってしまう。


暫くして、まるちゃんが重い口を開いた。

「上海にいる時に感じた空気が変わった感覚、それがこんなことだったなんて……」

「なんで、紅がこんな目にあうのだ。今は大丈夫なんて関係ないぞ。紅の中にそんなものがいるのが嫌なんだ!」

豆助は泣いている。悔しくてしようがなかった。

(ずっと一緒だったのに何で紅だけが。自分だったらよかったのに……)


「豆助、自分を責めちゃいけないよ。

悪いのは中にいる者で、誰も悪くはないんだ」

治助がそう言い、豆助をそっと抱きしめた。

「そうだよう〜豆助。大丈夫だ。絶対に俺達が紅を助けるんだからなぁ〜」

流がそう言うと、豆助は涙を拭いて皆を見て頷いた。


皆はより詳しく話し合いをする為に船内に入った。

「じゃあ、あらためて考えてみようぜ」

まるちゃんが言うと、まずは加羅様が不思議そうにしながら言った。

「感じたのは使役達のみだ。何故に我や心達、特に松江さえも感じることはなかったのじゃ?」

「加羅様の言う通りなのよ。何で雅達だけ分かったのかな?」


流が雅の頭を撫でながらこう言った。

「まるちゃんや雅は、人と神の間を繋ぐ者だぁ。

神の力を授かり人に仕える、使役の役割を持つ者。

だから小さな人の異変にも気が付くことが出来たと思うんだよう〜」


豆助が流をじっと見る。

「じゃあ、どうやって紅を守ればいいんだ?」

「まずは月河王の言う通り、紅を不安な気持ちにさせないことだろうな」

まるちゃんはそう言い、雅も頷く。

豆助もそれを聞いて考えてみる。


(今までわっちと紅は、心様の側に入れれば幸せだった。だけど最近は違う。

わっちは流と一緒に他の世界をみたくなった。紅はどうだ?

紅は心様と一緒の世界を見たいと思っている。それは悪いことなのか?いや、そうじゃない。

心様が天女楼にいない間、わっちより少しだけ愛想のない紅に、花魁姉さん達のいじめが集中した。

それが心の傷になっているんだ。だったら……)


「紅は心様の元で、しばらく一緒にいろんな経験をする事がいいと思う」

豆助は皆にそう言った。

「そうかい。豆助がそう言うならそれが良いんだろうな」

「じゃあ、雅ちゃん。頼めるか?」

「分かってるのよ。まるちゃん。早速今から飛んで、孔ちゃんに伝えてくるのよ〜」


そう言うと、雅は相思鳥の姿になり、

心達のいる方向へ飛んでいった。


「雅〜!紅のこと、よろしく伝えてくれ。頼むぞ〜」

豆助は必死に大きな声で飛んでゆく雅に向かって叫んだ。

雅はくるりと空で一周すると、遠くに飛んでいった……


(雅、頼む……)

皆が空を見ながら思っていた。


◆


「さあ!先ずはえりのドレスを作っていくよ。健さん!」

「おお、この着物を合わせるのはどうかい……」

「良いねえ!じゃあ、ここには刺繍を入れようか」

二人があれこれ話しながら、えりのドレスを作っていると……


「心様〜!」

雅が相思鳥の姿で飛んできた。

「孔ちゃん、孔ちゃんはどこですか?皆にもお話があるのよ〜」

雅が必死で訴えていた……









読んで頂きありがとうございました。

次回の投稿は10月14日(水)20時です。


心達と仲間達の旅のこれからが気になった。面白い!

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皆様の応援が作者の強いモチベーションなります。

今後ともよろしくお願い致します。





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