↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
早死して転生したアラフィフですが、異世界の江戸では人生愉快痛快です』  作者: 藍紫
第五章 それぞれの役割

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/70

41 結婚の条件とは……

第41話 結婚の条件とは……

投稿致します。読んで頂けると幸いです。

よろしいお願い致します。

*第40話の内容を9/9に変更しております。申し訳ありませ。

「二人の結婚は許すぞ」

大国主命様が突然理央とえりに話した。

「え……」

理央はあっさりと結婚の許しを貰えたので驚きを隠せない。

「よろしいのですか?」

「おや?結婚したいのではないのか」

「いいえ、決してそのようなことは」

理央とえりは顔を見合わせる。

(こんなにあっさりとお許しを頂けるとは……)


「そう。そなたが思っている通り、使役と人間が結婚するのはそう簡単なことではない。だが、そなた達は皆曇りがない心で、ただ結婚を望んでいる。それが気に入った。な、大稲荷よ」

「そうだな。いなり寿司御重も美味しかったし」


「そういえば、さっきの用とは何だったのだ大稲荷」

「そうでした。貴方様の使役が近くで倒れていると聞いたので、私が行って拾ってきたのですよ。ほれ」

大稲荷様が懐から、小さなうさぎを取り出した。


「おお!まんじゅうか!」

大国主命様はうさぎを大稲荷様から受け取った。


「あ!うさぎさん!」

「あの時の白うさぎ!」

「二人はこのうさぎと知り合いでありんすか?」

心が二人にたずねる。

「このうさぎさん、旅の途中の森で、倒れていたの。松江がくれたりんごを凄い勢いで食べてたのよ」


「あ!あの時はお世話になりました〜。私はまんじゅうと申します」

まんじゅうはそう言うと、小さなぽっちゃりした子供の姿になった。


「大国主命様の命で、お二人の様子を見に出たのですが、お腹がすきすぎて……倒れた所でお二人に助けられたのです」

「こやつは腹がすくとすぐ倒れるでな。仕事は出来るのだが。で、どうだった」

「はい。お二人は京への道も互いに助け合って進み、急いでいる途中でも、倒れていた私にもりんごを下さいました。まことに優しい心根の方々です。

理央様は宿でもそっと、思いを伝えておいででした!」

「ほう……」

大国主命様と大稲荷様はニヤニヤしながら聞いていた。


「まんじゅう様!いつの間に!」

理央が真っ赤になっている。

「いやぁ、お礼を言いに行こうと宿場町の宿に行ったら、ついね……」

(し、しごでき〜!)

理央以外の皆がそう思った。


「やはり、二人に問題は無さそうだ」

大国主命様はまんじゅうを見ながら頷く。

「しかし理として、やはり使役と人間では結婚は認められんのだ。それでも結婚したいと言うなら……

理央、そなたが人間になる。これなら結婚してもよいぞ。どうだ?」


「理央、大国主命様の言う通りだ。

私も二人には幸せになって欲しい。

吉原の稲荷や弁天、薬師如来様からも応援の手紙も届いている。ただ理央が使役のままでは駄目なのだ」


理央は神々の言うことをじっと聞いていた。

「そういうことなら、私は人間になりましょう。何も問題ありません」

「理央!私は、二人でいれたらそれで良いのです。理央だけがそんな目にあうなんて!」


「おや?えり姫は自分にも何か試練が欲しいのか?

よし、では前世の記憶を無くしてしまおう。

これでどうじゃ」

「えっ!私は、私はそれでもい−−」


「ちょっと待ったあ!」

今まで黙って話を聞いていた友子が、

立ち上がり、大きな声をだした。

心、松江も立ち上がっている。


「大国主命様、大稲荷様、それはちょっと違うんじゃあないですか?

えりは理央の話が酷いと言っているだけで、試練が欲しいなんて言ってませんよ」

「そうでありんす。なのに前世の記憶を消してしまおうなんて。今のえりになったのは、その記憶のおかげでもあるんですよ!」

友子と心がなんと神々に怒っている。

(まずい、これではまとまる話もまとまらない……)

孔ちゃんが慌てて主人を見ると、松江は立ったまま黙り込んでいる。

(さすが我が主人。何とか怒りを抑えている……ってあれ?)

松江は息を思い切り吸うと……


「そんな、そんな人達には、もう二度とあんバターパンもドーナツも!それからいなり寿司御重も……

絶対、絶対に!つ、く、り、ま、せ〜ん!」

大声で言った。


「……」

あまりの大声に皆が驚き、そして一瞬の間があり……


「えっ〜!」「そ、そんなぁ!」

神々がびっくりするくらい、焦りだした。


「ちょっと、どうすんだよ大国ちゃん!」

「だって、まさかこうなるとは思わないじゃん!

大稲荷ちゃん!困ったよ!もう二度と作らないって!

どうしよう」

「お二人!どうすんですか!まんじゅうはまだ一つも食べてないですよ!」


(うっわぁ、何だか凄い焦ってるけど。お互いちゃんづけになってるし)

皆が思っているとすかさず、孔ちゃんが前に出た。


「大国主命様、大稲荷様、お悲しみはごもっともです。私の主が作る料理は天下一品。誰にも真似は出来ません。しかし、主は一度作らないと決めたら……これはよほどでなくては覆りません」


「孔!助けて!わしらどうすればいいんだ?」

「そうですねぇ……困りました。

う〜んまずは、えり姫様の前世の記憶を無くすのは辞めて頂ければ……」


「うんうん!是非そうしよう。な!大稲荷ちゃん!」

「そうだ!そうしよう!松江どうじゃ」


「嫌だ。もう作んない」

松江がまだ下を向いて怒っている。


「わあ~!どうすればいいんだぁ!

孔、何とかせんか!」


「困りましたね。こんなに怒っている主人を見るのは初めてで……

そうだ人間にするのは辞めてもらって……」


「そこは駄目なんだ!理として!」


「分かった。もう絶対に作んない」


「わ〜!では人間になっても皆と同じ様に神々の声は聞こえる、ではどうだ!これで勘弁してくれ」


それに大稲荷様も付け加える。

「ただし異国で良き薬か衛生材料を見つけたら理央は人間になっても神々の声は聞こえることにする。

成功しなければ声は聞こえない。

これが理を守る、ギリギリの提案なんだ。許してくれ、松江。」


「なんで、条件付きなの?もう作る気になんない」


「わ〜!」

神々はもうパニックになっている。


「松江、もうそこまでにしましょう」

心が、松江の肩にそっと手をおく。

「そうだよ。これでいいじゃない。だって私達は必ず薬を見つけるんだから」

友子も松江の肩に手をおいた。


「松江、皆、私達の為にありがとう。私達は結婚出来るだけでいいのに。

でも異国で頑張って、理央にもできるだけいい条件で結婚しましょう」


「えりと理央ちゃんがそれでいいなら。二度と作らないは撤回するよ」


それを聞いて神々はほっと胸を撫で下ろした。


「では、この条件付きで結婚を許して頂くと言うことで。大国主命様、大稲荷様、よろしいでしょうか」


孔ちゃんがまとめだす。


「勿論だ!ふうっ、もう二度と食べれぬと聞いて、肝を冷やしたぞ。なぁ大稲荷ちゃん。」


「本当だよ。大国ちゃん」


「そうと決まればお祝いだな!」

まるちゃんがそう言うと、


「大国主命様、大稲荷様、先ほどは失礼致しました。実はお話が上手くいった時に出そうと思っている、御重がありますが……」

松江が新たに祝いの御重の話をする。


「皆で頂こう!」「はよう!」

神々の二つ返事でお祝いをすることにした。


(完全に神々の胃袋つかんでるよ。この人……)

まんじゅうとシロ太は松江を怒らせないことに決めた。





























次回の投稿は9/11(金) 20時〜21時です。


松江、怒ると怖いんですね。私も書いてて驚きました。


ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。皆様の日々のちょっとした楽しみに。そして心がふわっと軽くなって頂けば嬉しいです。


四人と使役達のこれからが気になる!面白い!と少しでも思って頂けたら、スター(☆☆☆☆☆)やブックマークで応援して頂けるとありがたいです。


皆様の応援が、作品作りのものすごいモチベーションになります。これからもよろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。