表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
早死にして転生したアラフィフですが、異世界の江戸では人生愉快痛快です!  作者: 藍紫
第四章 黒い思惑

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/42

29 お楽しみはこれからだ!

29話 投稿致します。読んで頂けたら嬉しいです。

よろしくお願い致します。


団五郎がハッとして、声のする方を見ると、長髪の鎖眼鏡をかけた男性が立っている。


「孔ちゃん!いつ戻ったのだ。心配していたぞ。皆は無事なのか?」


「理央ちゃんありがとうございます。皆元気ですよ。まるちゃんは精神的に疲れてますが。ま、大丈夫です。

ところで団五郎さん。あなたは遠衛様になんの負い目があるのですか?」


「あなたはなぜ!いや、それもどうでもいい。私はもう終わりなのだから。」

団五郎はへなへなと崩れ落ちた。


「貴方は何もしていませんよ。大丈夫です。きっと何とかなります。皆が頑張っているのですから」

えりは団五郎の肩に触れて話す。

その間、理央はずっと我慢して黙っていた。


「そうですね。貴方の協力次第では何とかなります。遠衛様に何を言われたのか話して頂けますか? 

あ、私は孔と申します」


二人の優しい言葉に、団五郎はホッとしたのか、少しずつ話しだす。

「孔さん、私の師匠はだいぶ前から具合が悪く漢方など飲んでおりました。最近は次第に効果が薄れ、困り果てていたのです。

丁度皆様が歌舞伎を見に来られた後の事です。六右衛門という男が声を掛けて来たのです。」


「ほう、でなんと?」

理央は団五郎が師匠を気にかけているのを聞き、少し声が優しい。


「自分は左大臣遠衛様に仕えている。ちょっとした手伝いをすれば、師匠に腕のたつ蘭方医を紹介すると」


「ほうほう、それで?」

理央は完全に親身になっていた。


「男の話を聞いてみると、えり姫と親密になりお印を手に入れろと言ってきたのです。ですが私には姫様を騙すなど到底無理な事でした。これで師匠も私も終わりです」

団五郎は泣き出した。その姿も色っぽい。


「許せないな孔ちゃん!」


「はい。策を講じる時、人の弱みにつけ込むのは私も気に入りませんね。


団五郎さん、もう大丈夫です。お師匠様は私共にお任せ下さい。これからは私達と日の本を守って頂きます。」


「そうですよ。団五郎さんは私の推しなのですから、遠慮は要りません。

お爺様にも相談して良い医師を探しましょう」


「えり姫様!推しとは?推しとは何ですか?恋とは違うの……」

「理央ちゃん、それはあとで。団五郎さん。ではこうしましょう」

「う、うむ」

「皆様……このご恩は忘れません。この浦安団五郎、誠心誠意務めます」


皆は輪になって話し始めた。




帝の弟、玉川宮たまがわのみや様屋敷には、祖父である左大臣遠衛様が訪ねてきていた。


「お爺様。今何と?」

「帝は禁忌を犯している。妹宮がおるのじゃ。先帝と伏見稲荷大社の巫女の間に生まれた子。

巫女を汚して生まれた子をかくまうとは、国つ神に仕える帝にあってはならん事です」


「私は存ぜぬが。」


「ふふん、証拠ならございますぞ。さあ!ご覧あれ」

遠衛様は着物と扇子を出した。


「どちらもお印付きの物です。平松の宮邸で見つかりました。先日平松の宮様の親戚という姫が、屋敷に入ったと聞きます。

実はその姫こそ問題の姫宮なのですよ」


玉川宮は着物と扇子を眺めていたが「ふふっ」と小さく笑われた。

「確かに両方に萩の花のお印が入っているな。然しこれは、10代前の姫宮様のお印ぞ」

「な、何ですと!そんな……」


「だから、貴方のやり口は甘いし、好きではないのですよ」

孔ちゃんとまるちゃんが現れた。


「誰だお前達は?こんな所に失礼であろう。」


「そんな事いうのか?あんなに俺たちを可愛がってくれたのによ!」


二人はその身を犬と猫に変幻させる。


「ま、まるちゅわん! 孔ちゃん!な、何でっ!」


「まるちゃんはわっちの使役でありんす」

「孔ちゃんは、私の」


「心花魁!松江様!」


「知らないだろうけど、この子達も活躍してたんだよ」

友子も肩に二羽を乗せ部屋に入る。


「騙したなお前達!玉川宮、こんな身分の者達と話してはなりません。妖を使う奴等です!」


「まるちゃん、孔ちゃん、美桜ちゃん雅ちゃん。皆、神の使いですよ。貴方こそ控えなさい」

そう言ってえり姫が理央を従え入ってきた。


「貴方はえり子様! なぜ……」

遠衛様の顔色が変わった。



























評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ