24 理央、元に戻る
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ちょっと短めです。
えり姫は部屋で眠る理央の元に戻っていた。
「理央 まだ狐のままね…苦しそう」
えりは先ほどの孔ちゃんの手紙を思い出していた。
(理央は本当にそんな事で元気になるの?)
(でも孔ちゃんが言うことだもの。一回やってみよう)
まず狐の理央を、しっかり抱きしめる。そして……
「理央、早く目を覚まして。理央が居なかったら私何も出来ないの……」
理央を抱きしめたまま、そっと頭を撫でている。
「私の大切な理央……」
えりは素直に思っている事を呟く。
「早く私の側に戻ってきて」
その瞬間、理央の体が少し光った。
どんどん光が強くなり全体が光る。
「眩しい……」えりが目を覆う。
すると、ボンッと音がして、
「えり姫様、すいませんでした」
目を開けると、そこにはバツの悪そうに頭をかいて立っている理央がいた。
「理央〜!」
えりは嬉しくて理央を抱きしめた。
「あの! あの! えり姫様!」
理央は真っ赤になり、もう少しでまた倒れそうになっている。
「良かった!本当に良かった。私をもう一人にしないでね!約束して」
えりは泣いていた。
「はい!すいませんでした。あの、えり姫様、
もう大丈夫ですから。本当にっ」
えり姫の伽羅の香が胸いっぱいに広がる、まるで夢の様な感覚。
息苦しい程に高鳴る鼓動。
理央はさらに真っ赤になって、えり姫を離そうとした。
「駄目!まだ落ち着かない。このままでいて!
私をなでなでしてて!」
「ふぁっ、ふぁい……」
理央はえり姫を抱きしめたまま、そっとえり姫の頭を撫で続けた……
「まだっ!」 「ふぁい!」
繰り返し二人の言葉が部屋に響いていた……
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あ〜!理央ちゃんだ!本当に人型に戻ってるよ〜!
えりに連れられて、理央が戻ってきた。
「皆様 ご心配をおかけしました」
何故か理央は少し顔が赤い。
「本当に良かったよ〜心配してたんだよ。ん?まだ顔が赤いね。大丈夫?まだ熱があるんじゃない?薬準備しようか?」
「いえ友子様、これは大丈夫です」
理央は落ち着いている。
「そう、分かったよ」
(何だか理央、少し落ち着いて大人になった感じがする。この短い時間に何があったんだろうね。うふふ)
私は何だか嬉しくなる。
「ところで、理央ちゃん。あれから使役の皆どこかに行ってるみたいで。孔ちゃんから手紙が来たのよ。ほらっ」
「松江様、拝見します」
理央は手紙を読むと、
「少しお待ちを」と一旦目を閉じた。
「皆は、貴族屋敷を張り込み中の様です。少し距離があるので声は聞こえませんが思考は伝わります。もう少しで帰ってきますよ」
お〜! その場の皆は感心した。
「皆とお話出来るのね!凄いわ理央」
「えり姫様。使役なら当然の事です」
理央は変わらずえりに甘々だけど、今迄と違う雰囲気になってきたなぁ。いったい何?
「じゃあやっぱり皆が戻るまで、ゆっくり待つかぁ。友は皆の為に疲労回復の薬を作っとくよ」
「そんじゃあ、私はえりと料理を仕込むか」
「うん。松江」
「う〜ん、 私は一旦天女楼に戻るでやんす」
久々に花魁モードに戻った私は、天女楼に戻る事にした。ちょっと確認したい事があったんだ。
理央 良かったね




