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早死にして転生したアラフィフですが異世界の江戸では人生愉快痛快です!  作者: 藍紫


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13 理央、溺愛してしまう

「どうした、心?」

それを見た三人が一斉に心の元に集まった。


「先に死んじゃった事思い出した?」


「もう大丈夫だよ、今はこうして皆で会えたじゃん」


「そうだよ これからは皆と一緒だよ!」


皆がそれぞれ声をかけた。

「違うんだよ……皆にこうして会えたのが嬉しくて嬉しくて……」


心がそう言うと、皆も

「うん」「そうだね」「嬉しいよ」

と言い、泣きながら笑顔で抱き合っていた。


「宮様、本当にえり姫様も前世の記憶を思い出しても良かったのですか?」


理央はが不満そうに宮様を見るが、宮様は4人を見ながら、

「いいのだよ 大切な事なのだ」

とにっこり頷いていた。



(えり姫様は、お小さい頃から巫女の母君に生き写しであられた)


理央は、京の伏見稲荷大社の使役である。


「巫女の仕事が出来る様に、えり子を禍事から守る様に」

稲荷様からの御言葉があり、ずっと母君をお守りしてきたのだ。


その母親が、えり姫を産んで直ぐに亡くなった後は、神の御心通り、今度はえり姫をお守りしてきた。


「えり姫がお生まれになってから、私がずっとお世話をしてきたのだ」


やんごとなき平松の宮家の姫として、屋敷の奥深く、決して外には出ず輝くばかりの色白さを保ち……


心根が素直な姫様は、

「理央がいれば良い」

と、誰にも会えぬ事に文句一つも言われずに……何と優れた御心だろうか!


理央は、そんな姫様が喜ぶ様に、所望される好きな食べ物を運び、本を所望されれば急いで集め、お渡しした。


それなのに先日、庭の美しく咲いた異国からの薔薇を近くで見たい言われついお庭に案内したのが悪かった。


外に不慣れな姫様は、数歩歩かれると直ぐに転んでしまった。その時に足の小指を骨折してしまったのだ。


姫様のお痛みは大変なもので、見てるいるこちらが辛いものであった。


兄の帝も大層御心を乱された。 こんな事は二度と無いように、外出は禁忌としたばかりなのだ。


それなのに、何だってこの三人は!


「さっきから姫様に失礼であろう!何と言う物言いなのだ。控えぬか」


私はさっきから姫様に直接口を聞き、姫様をえり呼ばわりしながら、笑い転げているこの輩達にはっきり

言ってやった。


「理央、いいのですよ。この人達は。私の大切な人達なのです。ずっとずっと前からの……」


えり姫が理央を止めた。この三人と姫様前世からの繋がりがある事は分かっていた。


しかし、この世界とは異なる世界線からの転生だ。私の知る限り、よほど強い繋がりがなければ、前世を

思い出す事は出来ないはずなのだが


……皆直ぐに思い出した。


だが…だが!

「それでもこいつらは失礼すぎます!私の大切な大切な姫様を!」


するとお友という女が口を開いた


「あんた、大切な姫様っていうんなら何でえりはこんな事になってんの?」


「何を言っているのだ!私がどれだけ大切に姫様をお育てしてきたと思うのだ!」


「いやぁ~これはないでしょ理央様顔も足も浮腫んでパンパン! これじゃすぐにでも腎機能が悪くな

るよ。いやもうなってるかも。

日に当たってないから骨もボロボロ。

若いのにもう骨粗鬆症かもしれない。

脚気にもなっているんじゃない?歩かないから筋力も衰えてさ。

高齢者の生活不活発病そのものじゃん」


「ろくなもん食べてないから貧血ですぐめまいもするんじゃない?」と、松江も話しだす。


「あ〜だから私、動くとめまいがするのかぁ」


えり姫が答える。


「姫様!よく気が付かれました」

理央が感心していると、


「ちょっとちょっと、えりもえりだけど、まあ今前世まえのことを思い出したのだからしようがないとして。

理央様、あなた一体何考えてんの?こんな不健康な生活続けてたら、えりが早死しちゃうよ!


理央様は多分神様の御使いでしょう?

そんな事も分かんないの!」心という花魁が言う。


理央は次々に三人から、苦情を受けた。


「そんな!私の大切な姫様が早死だと!なぜだ!私はずっと大切に大切にお育てしてきたのに……」


「理央よ。神々と違い、人間は何でも好きなように過ごす事が良いとは限らないのじゃ。

体を気遣い、健康的な生活をしていかねば早死する。

使役のお前には、理解できない事であったな……


私もお前に任せきりで、気がついた時はえり姫はこうであった。


ところが姫は割合頑固な性格で、今更説明しても、なかなか言う事を聞かんし……


それで慌てて三人を呼んだのだ。帝も御神託でそう命じられた。えり姫も含め、前世は皆医術に詳しい

仕事をしていたのだな。看護師とか申したか」 


「はい」皆が返事をする。


「三人よ。今一度頼む どうかえり姫を健康な体にしておくれ」


(宮様が生意気な三人に頭を下げている。なんと言う事だ!

理央は神の意向で宮様にも逆らえない。これもえり姫の使役として仕方がないと思っている。しかし!)


「理央、三人の言う事を聞くのだ帝の御神託でもあるからな」


理央は、神の声には逆らえない。渋々承諾した。


「そうと決まれば、合宿ね!りえを健康体にするチーム発足!」


私は気に入った物だけでなく、何にでもすぐ名前をつけたがるのだ。


(しようがない 暫くはこの三人の言う事を聞いてやろう……えり姫様の為だ)


「宮様。承知致しました」

理央は返事をした。


「しかし、御三方はなかなかいい使役を持っていますね」


理央は、三人の使役について話をした。

すると三人同時に


「使役?何を言っているの理央様」


と言う返事が帰ってきた。


「は?そこにいる犬と猫と鳥達ですよそれも知らないと?」


(全く!人間は知らない事が多くて困るわ!)


理央は、今迄えり姫に不健康な生活をさせてた事を棚にあげてそう考えていた。




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