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第75話

「な!何?!かぐやが乗る予定の飛行船が爆発しただと!今すぐ消火と変わりの飛行船の準備をしろ!私ももちろん迎えに!」


皇帝バシレウスはその執務室で連絡を受けていた。皇帝直属の影たちからだった。この影、なんでもできる万能な人間たちを集めたもので、皇帝のワガママに応えることができるという素晴らしい能力を持っている。


『ダメです。陛下は姫殿下がおかえりになられたときにサプライズなさるのですよね。サプライズができなくなってもいいのですか』


「むむ、それは困るな・・・。どうするべきか・・・」


皇帝はふと、窓の外の月へと目を向けた。水を湛えた美しい星。この星が栄えている理由。そして・・・


「・・・そうだ!私が迎えに行き、かぐやを旅行にでも誘うか!確か月には素晴らしい「温泉」とやらがあるそうだ。疲れや美容にもいいそうだからアナッサも誘って・・・」


皇帝がワクワクと勝手に予定を立て始める。ムーンスマート越しの影はほんの少し、笑みを浮かべる。


『そうですね。それならば良いかもしれません。明日朝、かぐや姫殿下を迎えに行きましょう。旅行のお話は後ほどお話ししてくださいね』


「うむ!では準備を頼むぞ!月への移動装置とそうだな、天馬の飛行船だ!」


『・・・かしこまりました』


かくしてある運命が定まった。それはかぐやをある場所へと隔離する。

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