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第58話 皇女の同伴者

「ですが、かぐや様の同伴者のため、キリグ様単体で考えることはできません。今回の視察、かぐや様が提案なされキリグ様が手配したものです」


「な、何なの、かぐや様、かぐや様って!そこの女の子と彼は関係ないんでしょ?!なら好きに行動させたらいいじゃない!」


・・・後で着替えを手伝ってくれたメイド喫茶の人達が青ざめてるよ。アドラーティオ様からはキリグを取り囲む女子たちと同じような殺気がでてるからね。ここは私が取り持つか!


「アドラーティオ様、別にキリグは好きに行動させたらいいよ。こんなふうに揉めるためにここに来たわけじゃないからね?」


狂信者なアドラーティオ様なら理解してくれると思うけど・・・。


「いえ、だめですわ。陛下、叔母様、お父様より「皆でまとまって行動すること」を旅行に行く条件にされてしまいましたの。反故にしてはお困りになられるのはかぐや様かと」


なにそれ?初めて聞いたんだけど?!


「陛下ってお父様のことだよね?うわー、破ったら絶対面倒くさいね。私が無事でもみんなが迷惑被るよね」


「そうだな、キリグくんが後始末が大変になるだろうし。アナッサ様やトリスタン公爵夫人が密かに(?)進めていた縁談も・・・」


は?縁談てなんですか?お母様とばあやが?


「何より、ですわ!かぐや様がキリグ様と離れた理由を陛下におっしゃった場合、処分されるのは貴女方ですのよ!陛下は御自分後を引く唯一の皇女、かぐや姫殿下を溺愛なさっていることは有名なのですから!」


「皇女?えっ?」


「言われてみれば・・・かぐやって確か皇女の名前」


「じゃあ、このキリグって・・・」


さあーと血の気が引いて一気に脱力した女子たちから抜け出してキリグがつかれたような顔でマニフィークさんの後に立った。・・・何かあったときにマニフィークさ

んに守ってもらうつもりだね?でも、マニ

フィークさん、私の護衛だから。


「キリグ様は公爵子息ですわ!あら?ご挨拶していなかったかしら。わたくし、アドラーティオ・ドロワシオンと申します。こちら、かぐや様の護衛でありわたくしのお友達のマニフィーク・ヴィジラン様ですわ!」


「公爵・・・」


「皇女と・・・」


へなへなとその場で崩れ落ちる少女等を前に被害者(?)のキリグは・・・


「・・・ちょっと気分が悪いから帰ろうぜ・・・」


と言った。


「どうしたんだい?」


「いや・・・ちょっと香水の香りが強すぎて・・・」


ああ、ナルホドね。貴族女性の香水の香りは近づいてもほんのり香るくらいだし、まず人前で抱きつかない。


「では、今日も半日だけですの?」


「・・・ごめん」


「体調は重要ですけれど、もっと楽しみたかったですわ。ねえ、かぐや様?」


いや、そこで振ってこないで?


「楽しみたくはあった。でもキリグが倒れたらお金使えなくならない?」


「そういえばそうでしたわね!キリグ様、安静にしていてくださいまし最終日にたこ焼きを頂くのですから。倒れてはなりませんよ!」


たこ焼きか。まだ食べるの?昨日もお昼ご飯として食べたよ?最終日も食べるの?好きだね〜。


「・・・余計に倒れたくなってきた・・・」


ちょっと?!そこ、なんて言った?!

結構この旅行編やってるな〜、と思って旅行編の一日目まで遡ってみるとなんと35話から・・・。いや、どんだけ話数使ってんねん!と自分にツッコミましたが実はまだ1週間の旅行のうち4日目なんですよ。

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