第48話 キリグ視点~悪乗りするアナッサ様とかぐや様~
「あら~。可愛いじゃない、キリグくん」
「思いの外似合ってますよ、キリグ」
「でしょ!私の選択は間違っていなかった!」
ああ・・・、アナッサ様まで・・・。母さんも息子が遊ばれてるんだぞ!何か他の感想はないのか?
「さすがかぐや様ですわ!キリグ様、絶対に外してはなりませんよ!」
「・・・似合っている。すまない、キリグ君。よく似合っているよ。精神の安定のために鏡を見ないことをオススメする」
アドラーティオさんはいいとしてマニフィークさんから同情に近い表情でそう告げられる。僕はどうしたらいいんだー!
「かぐや、たくさん写真を撮りなさい。キリグくんの黒歴史を握っておくといいわ。そうすると簡単に人を操れるからね。・・・あととった写真は『キリグ・トリスタン公爵 幼き頃の写真』とでも称して城の図書館に置いておきましょう」
ちょ、アナッサ様、なんて提案をなさるのですか?!黒歴史にはなる気がするし、写真も撮られたくないけど、図書館に僕の写真集を置くって・・・。公開処刑だー!
「・・・写真は撮りまくるし、図書館に置くなんてサイコーな考えには賛同するけど前半が・・・」
賛同すんなや、この馬鹿野郎!
「それは面白そうですね。ぜひやりましょう!では、後日キリグの幼い成人前の写真をお見せしますね」
「興味深いわね。かぐやも一緒に見る?」
「見ないわけがない!ばあや、よろしくね!」
だああああああ!母さんまで!うぅ、周りからの視線が痛い。恥ずかしい。穴があったら入りたい。
そんな完全に僕をいじる雰囲気の中それを壊す電子音がなった。
「・・・バシレウスからだわ。今すぐ帰ってこい?かぐやたちには知らせるな・・・」
アナッサ様がムーンスマートを取り出して画面を確認するとふと真剣な表情で
「私たち、帰らなきゃ。出発を早める事は可能?」
「はい、5分ほどお待ちしていただければ」
「ありがとう、クーラ。ごめんなさいね。・・・あなたたち、今日はもう宿に帰りなさい。明日もここはやっているはずよ」
母さんがムーンスマートでどこかと連絡している間にアナッサ様は、僕たちに今日はもう
帰るようにと言い聞かせる。
「・・・わかった。明日なら来てもいいの?」
「ええ、もちろん。マニフィークさんは確かあの刀が欲しかったのよね。同じ形のものなら私の実家にあるはずよ。アニメのものとは違うけれどそれでもよかったらあげるわ。お兄様も私も使わないから」
「ありがとうございま・・・」
「アナッサ様、すでに準備ができているそうです。陛下から通達があったのでしょう」
母さんがマニフィークさんを遮ってアナッサ様に報告する。顔色が悪いのは気のせいか?
「わかったわ」
文化祭会場の皆で出入り口まで行き、そこで別れた。
「それじゃ、さよなら。明日楽しんでね!それと、絶対キリグくんの写真を撮るのよ!」
「は~い!お母様方もお気をつけて~!」
かぐやは少し語尾が上がって変な喋り方ではあるがいつも通り。気になるけど聞いていないだけってとこだろう。聞いても危機感を覚る事はないはずだ。
ルナポリスで何があったんだ?




