第46話 キリグ視点〜リーチが続くかぐや様〜
あ、アナッサ様・・・。ビンゴになったんですね・・・。隣でかぐやがものすごく悔しそうな顔をしているよ。
「ぐぬぬぬ。お母様め・・・」
「さあ!ビンゴにされた方には景品があります!っと、その前に、お名前をお伺いしても?よろしいですか?」
司会さん!それはマズイ!この国においてアナッサという名前はアナッサ様だけだ。少なくとも戸籍上はそう。そして皇族の名前は臣民である限りどれでも知っているはずだ。
「ええ、いいわよ。私の名前はアナッ・・・アナよ」
「・・・アナさんですか!この中にアナさんは何人いますか?」
どんな質問だよ?!でもそうか。この国の女児の名前が一時期アナブームで大量にいるんだった。
まあ、会場の中の4分の1くらいが手を上げたのは納得行く話か。
「おー、いっぱいいますね!では、アナさん、好きな景品を選んでください!」
「・・・これにするわ」
「ありがとうございました!それでは次の数字です!ガラガラ ガラガラ・・・。えーと22です!」
切り替え早いね。僕は22は・・・ない。ぜんぜん来ないって!
「・・・かぐや?どうした?」
「・・・トリプル」
「は?」
「だから・・・トリプルリーチになっちゃったの!」
トリプルリーチ?5マス×5マスの用紙に斜めにもともとリーチがあったのが、真ん中の横の列と一番左端の横の列もリーチになってた。
どんだけ贅沢な悩みだよ!僕はまだ1つも空いてない!
「早くビンゴしたいよ〜」
「お前、乗り気じゃなかったよな」
「え?あ、いやね?あの〜ほら?早く終わらせてあとは高みの見物したいな〜みたいな?あははははは」
コイツ楽しんでやがる。ほんとにこんなやつが皇帝になっていいのか?かぐやを皇帝にする方向で考えていた僕の心が揺らぎ始めた。




