第44話 交差するお互いの「都合」
投稿が遅れてしまい申し訳ございません。明日の投稿は時間通りにいたします。
なにやら、キリグがばあやに対して冷たい視線を送っている中で、私は少し雰囲気を明るくしようと「かぐやたちは何をするの?」と聞くお母様に
「私は文化祭に行くの!なんか街にポスターが貼ってあって学園都市?の文化祭の一部がこっちでもやるみたいな?」
といつもよりも意識して笑顔を見せてみた。
「楽しそうね。学園都市には仕事で言ったことがあるけれどそんなお祭りがあるのは知らなかったわ」
「お母様も行く?みんなで一緒に行こ!」
「いいわ!あなたもいくわよね、クーラ」
お母様も来るなら都合がいい。ばあやとさっきのキリグの様子は気になるし、産休中で時期的に多分もうすぐ臨月?のはずなのにわざわざ住んでいるところ、実家でもないところに来る意味がわからない。
「・・・はい」
キリグの雰囲気は相変わらずピリピリしてるし、アドラーティオ様はさっきルンルンで準備しに行った。マニフィークさんは私のそばにいるけれどお母様が来ると聞いて顔を引き締めて、なにやら考えているようだから向こうのことは気づいていないかもしれない。
キリグが簡単に教えてくれたらいいけど・・・。
「母さん、来るなら荷物の準備が必要なんじゃ?2泊3日なら明日か今日には帰る予定だと思うんだが」
「ええ、今日帰るわよ。だけれど荷造りは粗方終わっているから」
「かぐやに連れ回されて帰るのが遅くなった時に大変じゃないのか?」
「その時は明日帰りますから」
こんなんじゃ無理そうだよね。
最近、私は何かがおかしいと思い始めた。主人公ポジってもっと困難に巻き込まれたりするもんじゃないの?と。何かしら変な事に巻き込まれて大変なことになって・・・。じゃないと物語としての面白みがないじゃん。
だから気づくのは思ったより簡単だった。
私って情報・危険・困難と隔離されてる?
「かぐや、どこでやっているか知っているの?」
「へ?」
あっ・・・。
「し、知りません・・・」
「どうやって行くつもりだったのよ」
「キリグだったら何でも知ってそうだなーって」
チラリと見てみるとばあやとキリグが同じ顔でジトーって見てくる。
「お前、本当に馬鹿じゃないのか?何のためのムースマートだ調べたらいいだろ」
「これだから現代っ子は困ります。なんでもムーンスマートに頼っていては人類が劣化します。普通はポスターに書いてあるのですから隅々まで読めばいいのですよ」
ジトーとしていても理由が違うかったね。でもキリグの意見には強く賛同できる。私の友達も「位置情報付きのマップ先生がいてくれたら大丈夫!」とか言っていたな〜。
ついでにうちの父親(前世)がばあやみたいなこと言ってた。
「大丈夫です。場所は調べておきました。ここから少し遠目でどちらかと言うと飛行場に近そうですね。近くに荷物を預けることができる場所があるようなのでアナッサ様方はそこから帰られてはいかがですか?」
おおー!マニフィークさん、ナイス!グッジョブ!
「その方向性で行きましょう。お昼はどうすれば良いの?また昨日のたこ焼きが食べれるかしら?」
お母様、ちょっとたこ焼き好きの私でも引くレベルでたこ焼きにハマってるね。
「たこ焼きが食べれるかはしりませんけど何かしらあると思いますよ。・・・そういえばこの前のたこ焼き屋さんの勧誘はどうなったのですか?」
「なにか食べれるなら良かったわ。それとよく聞いてくれたわね、キリグくん!今度使節団を派遣してくれるって昨日の夜バシレウスから連絡があったわ!これでルナポリスでもたこ焼きが・・・」
・・・たこ焼きのためだけに使節団。何という金持ち・・・。
「流石に使節団はやりすぎではないかと思ったのですが、陛下から許可が出たのなら今更撤回するのは難しいでしょうからね。ルナポリスでも食べたいのはわたしも同じですから。」
・・・ああ。やっぱり。ばあやが喋るとキリグが警戒している。何かあるんだろうな。
身内を警戒するようにはなりたくないけど・・・。なんでこんなに警戒するの?教えてよ、キリグ。




