第43話 クーラ視点 今日の予定
姫様方と合流した次の朝。
「ねえねえ、お母様たちは今日なにするの?」
姫様は本当に呑気ですね。それが姫様の良いところなのですけれど・・・。
「特に決まってないわ。かぐやといっしょに行動しようかしら?」
そんな嫌な顔をしたらアナッサ様に怒られますよ。キリグはほっとしていそうですが。
アナッサ様もお年頃の子どもたちについていくと「面倒臭い」と言われます。姫様は「ウザい」というでしょうけど。・・・ウザいとは何でしょう?
「アナッサ様が来てくださるならかぐやを止めてくださるので大歓迎です!」
「あら、それは面倒くさそうね。私はいかないわ。任せたわよ、キリグくん」
「叔母様もいらっしゃったらいいのに。かぐや様といると予想外のことが起きて、それはそれは素晴らしいのですのよ!」
「予想外のことが起きて大変なのよ。私は面倒事に巻き込まれたくないわ」
本当にそうですよね。私も面倒事に巻き込まれたくないです。命令がなければわざわざここに産休中に来なかったものを・・・。陛下は人使いが粗すぎます。
「でもアナッサ様はここに僕たちが来るのを知っていましたよね?なんで来たんですか?」
「さあ?ここを選んだのはクーラよ。私じゃないわ。産休中のクーラを旅行につれてきたくなかったのだけれど。2泊3日で旅行に誘われたからついてきちゃったのよね」
アナッサ様も案外適当ですよね。姫様の適当はアナッサ様似な気がします。
「じゃあ、なんで母さんはここを選んだんだよ?」
キリグも鋭くなってきましたね。セクレテールに似てきたのでしょうか?喜ばしいですが、危険です。何のためにリュクシュール公爵を味方に付ける必要性があったのか・・・。
「たまには下町を、と思ったのよ。なにかおかしい?平民の町は常に変化し続けて見ていて興味深いの」
実際は違います。皇帝陛下がかぐや様の監視を命じたからです。
「・・・ふうん」
全く納得していませんね。実の母親に対しても容赦がない。嘘を探ろうとする目は本当にあの人に似てます。
「かぐやたちは何をするの?」
「私は文化祭に行くの!なんか街にポスターが貼ってあって学園都市?の文化祭の一部がこっちでもやるみたいな?」
姫様・・・流石に危機感がなさすぎます。キリグは私が何も言わずとも私のことをかなり疑っていますよ?
「楽しそうね。学園都市には仕事で言ったことがあるけれどそんなお祭りがあるのは知らなかったわ」
「お母様も行く?みんなで一緒に行こ!」
姫様はあまりそのようなことをお気になさらないのですね。・・・みんなでというのはもしかして・・・
「いいわ!あなたもいくわよね、クーラ」
「・・・はい」
そんな絶望的な表情をしないで頂戴、キリグ。私も息子とその同世代といっしょにお祭りをまわりたいとは思わないわ!でも姫様を監視するには一番都合いいですから・・・。
はぁ。今日は昨日よりも疲れてしまいそうですね。




