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第二話 予定調和のアーキタイプス ⑤
明くる日の早朝、ホテルから出た二人を待っていたのはリュシストラテだった。
『昨夜は如何でしたか?』と彼は質問した。
「料理が美味しかったです」と天海が答えた。
『あまり神様扱いされなかったおかげで肩の力が抜けました』とカナタが答えた。
リュシストラテは苦笑すると、二人にこれからどうしたいか訊ねた。単なる観光でもいいし、コロニーの視察として諸々の有力者たちと会見することでも構わないと説明した。要は好きにしていいと要約してから、もし自分が邪魔になるのであれば御二人だけで行動することも不可能ではないと付け足した。
天海に判断を委ねられたカナタは、五分ほどあれこれと悩んだ挙句、
『このコロニー群について教えて下さい。もしくはそれを知れるような場所を』
そうリュシストラテに告げた。




