第八話雷獣。
突然大地が割れ…………そして姿を現したのは地龍だった。
「これは地龍…………………そうか………並の妖ならばあの嵐山の敵ではないとは思ったが……………その正体が地龍だったとは………………くっ。」
悔しげにそう言い放ったはくさい様。
グオオオオオーーーーーーーーーーーッという地龍の咆哮がこの雷の里に響き渡った。
すると、はくさい様が身構えていた。
「くっ…………………………いかづち……………お前………その子を全力で守るのだ。」
「はくさい様!!えっ!?どういう事!?でもアレ………………………………。」
はくさい様が何かを構えていた。
「お主は一体何者なのだ!?」
するとその男は手にした杖を一振りするとこたえる。
「俺は土忍…………………名を『地極』という。」
すると地極が手にした杖を振るうと……………。
地龍が暴れだしていく。
「グオオオオオーーーーーーーーーーーッ!!」
ボゴッボゴっと地面から這い出しそしてまた地面へと潜りながら暴れ狂っていく地龍。
その衝撃と破壊力に私の足も動けずにいた。
そして、そこでは地龍が激しく暴れ狂う。
これが風花ちゃん達の里を壊した現実だと思い知らされたのだった。
そして地極は言い放つ。
「クククッ…………………ははっ…………あーーーーーっハッハッハ!!!どうだ!?僕の魔神具は………この魔神具『地烈』……これは土忍の至宝なんだ…………魔神具はあの『土羅伍』もその力を得る事も出来ずにいたんだからねえ……そしてそんな僕が『土羅伍』に手をかけ…………手にした瞬間……………地龍はこの僕にこたえてくれたんだよ……………なあ?面白い話だろう??」
「くっ………………だが…………お前は間違っているぞ…………………。」
「はあ!?じじい………………お前何を言ってるんだ!?お前だって魔神具をそこの娘が持っている事を容認しているじゃねえか?」
「違う…………………我が里の魔神具…………雷魔手裏剣は自らがこの子を選び…………そしてこの子いかづちと共に過ごし成長してきたのだ。」
「ふうん……………まあいいけど……………でもこの僕もここまできたこと………面白いな………あの風の里の魔神具『風魔手裏剣』を追ってきたら…なんと………ここでまさかの雷の里の魔神具………雷魔手裏剣にまで出会えるなんてねえ………僕がこのまま全ての魔神具を手に入れる事もできるんじゃあないのか!?」
「ふざけるな………………お主の思い通りにはさせぬ……………………。」
「へえ………じいさん……………まさかこの僕と……やる気かい!?」
そう言い放った地極は杖を構えると一気に目を見開いた。
「いでよ地龍!!」
その瞬間。
ドゴオオオーーーーーーーーーーッと地を割り姿を現した地龍はなんとはくさい様の足元から狙ってきていた。
はくさい様が宙へと飛び上がり躱していた。
「くっ……………さすがというべき強さか…………あの嵐山を潰してここまで来れたことは認めよう…………じゃが………………………。」
はくさい様が何かを取り出し口に咥える。
「ワシらも忍びである………………故に魔神具がなくてもお主と戦う術は持っておる。」
そして着地したはくさい様が手を構えていく。
「クククッ…………………………あんた何をしようとしているんだ!?」
「フン……………………ワシは確かに魔神具には選ばれはしなかった………………だが魔神といった点ではそれに匹敵する『術』は当然持っておる…。」
目の前で手を構えて続けていくはくさい様。
そしてやがてはくさい様の身体から光が溢れ出したてくる。
「フン…………………そう来るか……………なるほど………魔神をただの口寄せだと思っているのはあの風忍の嵐山や土忍の『土羅伍』と同じ事を考えるようだねえ。」
「フン……………やはりな……………二人ともこのワシのように…………口寄せの術は使ったのじゃな。」
「あたり前じゃん…………………そしてこの僕に負けて…………魔神具をこの僕に取られちゃうんだよ。」
「貴様…………………………………………。」
グググッと唇を噛み締め怒りを現したはくさい様。
「フン………………試してみるがいい…………僕の魔神『地龍』にあんたは敵わない。」
「それはどうかな………………………………………。」
そう言い放ったはくさい様。
次の瞬間。
はくさい様が言い放った。
「雷遁…………………………………口寄せの術…………。」
「いかづち!!みておれ!!!」
そう言い放ちボンッと激しく煙をあげたはくさい様。
「口寄せの術………………………………」
ドドーーーーーーーーーーーーーンッと激しく音を立て姿を現したのは『雷獣』だった。
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