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新マジェスト伝説ー魔神具師達の忍務ー  作者: 黒羽冥


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第六十五話木路と球利。

木路は叫んでいた。

 狂気とも呼べる声が島全体に聞こえそうなほど…………。

 そしてそんな彼は頭部に手を置き震えていた。

 

「お………………おまえら……………………………………。」

「なっ………………なによ……………………………………。」

「何よじゃねえんだよおおおっ!!俺様の髪が…………髪の毛が……………………無くなったじゃねえかあああーーーーっ!!???」

 

すると……………………そこへトコトコと木路に近づいていく影があった。

 それはなんと………………あの球利ちゃんだった。

 

「球利………………………………あなた………………………………。」

 

 その様子を心配そうに見守る水璃ちゃん…………だけどトコトコ歩いていく球利ちゃんは木路の目の前まで辿り着く………………。

 

「なっ!?なんだ……………………お前…………もしかして……俺を慰めようとしてくれるのか?」

 

 木路の目にうっすらと涙が見えた気がした…………すると。

 

「きゅううう……………………………………………………。」

「おまえ…………………………可愛いじゃねえか。」

 

 それは……木路と球利ちゃんの友情が育まれた瞬間だった。

二人の手と手が重なった……………………。

 

「凄いわ…………………………………………ああ………………木路と球利が………………………………………………。」

 

 水璃ちゃんは目に涙を溜め…………瞳を潤ませていた。

それを見ていた私………………。

 

「あの二人………………………………………………。」

「「えっ…………………………!?」」

「なんか…………似てるね……………………兄弟みたい………………………………………………………………。」

 

 私はつい…………………本音を…………………ボソッとつぶやく。

その時……………………………………ピタリと動きを止めた木路………………………………。

 

「おい…………………………いかづち………………………………。」

「な………………………………………………何よ…………………………。」

「俺と球利って魔神…………………………似てる………………だと……………………………………………………。」

 

 私は手鏡を取り出し見せた。

 それをじっと見つめていた木路は、震え出す。

 

「くっ………………………………………………。」

 

 木路の目から涙がこぼれおちた。

すると………………それを見ていた球利ちゃんが木路に何かを話しているようだった。

 そして木路のツルツルになった頭を撫ではげましていた。

 

「きゅううぅぅぅぅぅーーーーーーーっ……………。」

「ううっ……………………………………………………………………。」

 

二人はなんと抱きしめあっていた。

 私達はそれを目にし………………………………思わず…………目から涙が溢れそうになっていた。

 二人の河童さんが抱きしめあっている構図…………それは見ていてほのぼのしてしまっていたのだった。

 

「よおし…………………………じゃあ早速木の里に案内してよ…………木路……………………。」

「木路さんお願いいたしますぅぅぅ。」

「きゅうううぅぅぅ。」

 

 私と風花ちゃんは木路さんに声をかけると木路はそう返事をした。

 

「さあ……………………じゃあいきましょ球利ちゃん。」

「球利……………………とりあえず魔神具に戻っていいよ。」

「ん!?……………………………………おい………………。」

 

 人間の言葉でそう返事を返した球利ちゃん。

 

「「えっ!!???」」

「ん!?なんだよ…………おまえら…………………………。」

「球利が………………………………………………」

「話しましたね………………………………………………。」

 

すると球利ちゃんがプルプル震えていた。

 そして。

 

「いい加減に……………………………………………………………………。」

「「あっ…………………………………………!!???」」

「なんだよ……………………………………………………。」

「球利ちゃんと木路が似すぎて………………間違えたーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!???」

「ふざけんなーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

 ◇

 ◇

 ◇

 お読みいただきありがとうございました°・*:.。.☆

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