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新マジェスト伝説ー魔神具師達の忍務ー  作者: 黒羽冥


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第五十八話木路立ち上がる。

「妖の軍団に……………………我が木の里は…………蹂躙されていったのだ。」

 

そういった木蓮さんは涙を流したのでした。

その表情は…………やはり里を守れなかった…………そういった苦しい胸の内を見せるものだった。

 続ける木蓮さん。

 

「俺は…………………………息子である『木路《もくろ》』の育て方を間違えてしまった………………この数年…………ずっと抱えてきた………………君たちも………………木路に会った時…………何か感じなかったかね?」

 

 木蓮さんの言葉に私達は何も言えなくなっていた。

 私達は思わず頷き………………街で起きた話をしていたの。

 私達に絡んできてここまで着いてきた先程までの話をした私達。

 

「やはり……………………そうだったか。」

 

 長い沈黙の後……………………口を開いた木蓮さん。

 

「本当に……………………すまなかった……………………先程も話したが………………我々木忍は戦闘には向かない忍び…………だからこその我が里の『魔神具』だった…………だが…………それを受け継ぐ者は………………この俺でも……………………我が息子『木路』も魔神具には選ばれなかった……のだ。」

 

そういった木蓮さんは震えていた……………………。

 

「だから………………という事もあった……………………木路はいつしか……………………………………あの様に………………ここへ来てからは尚更………………傍若無人な男になってしまった。」 

「「……………………………………………………………………。」」

「あの………………木蓮さん………………では……………………せっかく作られた魔神具は…………。」

「ああ………………今はもう………………只々……………………大樹に埋もれたまま…………………………の姿…………なのだ。」

「じゃあ…………………………やっぱり………………島に行かなければ……………………………………魔神具は………………………………。」

「ああ…………………………手には入らないだろうな…………。」

 

 水璃ちゃんはそう…………木蓮さんとの会話を終えて…………考えていた。

 

「じゃあさ………………………………やっぱり島にいこうよ。」

「えっ!?いかづち……………………ちゃん?」

「だってさ…………………………ここにこのままいても何もはじまらないじゃない?」

「えっ……………………ああ……………………………………うん…………そうだね。」

 

そう返してきた水璃ちゃん。

 そして私は木蓮さんに向き直った。

 

「木蓮さん………………船………………貸してくれるよね?」

 

 私の言葉に驚きの表情をする木蓮さん。

 そして木蓮さんは考えると………………………………。

 

「お願いします………………………………船はすぐにでも…………出せるようにする…………………………だから……………………。」

 

木蓮さんは深く頭を下げたの。

 

「よろしく……………………お願いします……………………。」 

「「はいっ!!」」

 私達は……………………………微笑み…………そう返事をした。

 ◇

 ◇

 ◇

木蓮さんは早速…………………………私達に船の出航の段取りをし始めた。

その間………………私達は街の食事処で………………食事をしていたの。

 

「んぐんぐ……………………………うんまあい♡」

「よく食べるね………………いかづちちゃん…………。」

「うんうん………………だって…………腹が減っては戦ができぬ……………………だよっ!!」

「あはは……………………そうだね。」

 

 私にそう声をかけてきた水璃ちゃんが返してくる。

 するとそこにあの木路がやってきたの。

 

「おい……………………………………………………。」

「なに!?」

「お前ら本当に…………………………島に行くつもりか!?」

「当たり前だよ………………………………遅いかもしれないけど………………行ってみなきゃ………………何も分からないよ。」

「…………………………………………………………………………。」

 

 水璃ちゃんの言葉に俯き………………考え始める木路。

 

「俺も……………………………………一緒に………………行っていいか?」

「は!?あなた……………………今更…………………………………。」

「行ってみなきゃ……………………何も…………分からないだろ!?」

 

 真剣な目の木路。

 

「行こう………………………………木路……………………………………。」

 

 何故か私はそういい……………………笑みを見せていた。

 

「ああ…………………………………………ありがとう。」

 ◇

 ◇

 ◇

 お読みいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
さてさて、木路は魔神具に認めてもらえるのかな。 でも彼しか受け継げる人もういないんですよね……。 続き楽しみです。
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