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新マジェスト伝説ー魔神具師達の忍務ー  作者: 黒羽冥


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第五十七話木の魔神具。

「ふざけんじゃねぇーーーーーーーーーっ!!!」

 

 そう叫んだ木路は飛び出していった。

私達は………………そんな木路の後ろ姿を目にしていたの。

 すると…………父親でありこの街の町長でもある森羅さんが口をひらく。

 

「我が息子ながら………………すまなかった……………………ここにくるまで色々あっただろう?」

 

 そう問いかけてくる森羅さん。

 私達は返答に困惑するとフッと静かに微笑み語る森羅さん。

 

「わかっている………………我が息子のことは俺もよくわかってる………………つもりだ。」

「森羅さん………………………………………………。」

「ああ………………少々話を…………聞いてくれるか?」

 

私達は……………………静かにうなづいた。

 ◇

 ◇

 ◇

 我が息子………………………………木路と俺は……………………。

 木の里……………………から…………ここに逃がされてきたのだ。

 

「「えっ……………………………………!?」」

 

 私達は驚きの声を上げてしまった。

 

「ああ……………………………………数ヶ月前…………………………。」

 ◇

 ◇

 ◇

君たちの行こうとしていた我が里………………………………木の里はあの島にある。

 深い………………あの森の中で………………………………暮らしていたのだ。

 森の民でもある我々………………木忍は……………………元々………………そこまで戦闘に秀でている忍びではないのだ……………………。

 だが…………だからこそ…………そんな我々…………木忍にも…………魔神具があった。

 先代達は……………………その魔神具を…………あの島に隠し…………そしていつか…………木忍の里の危機に…………それを………………使う事をずっとこの書物の中に記していたのだ。

 森羅さんは……その書物を私に手渡した。

 私は書物を開き………………目を通していく。

 そして続ける森羅さん。

 ◇

 ◇

 ◇

 その書物の中に書かれていたのは…………………………。

◇

 ◇

 ◇

 我が木忍は………………戦闘とは…………縁遠い…………。

よって…………この島に身を寄せ暮らしている。

 だが……………………平和である。

 ここは自然がありふれ………………動物…………植物に溢れ…………我々は………………平和に暮らしてきた…………………。

 そして……………………皆がそれを望み………………平和な時が流れる……………………だが。

 そんな我々でも……………………いずれ………………争いの中に巻き込まれかねない……………………。

 その時の為に………………我々は………………ここに魔神具を作り………………残すことにする。

魔神具…………………………………………それを手にしたものは…………木の精霊の力を借り………………そしてあらゆる敵を倒す事もできるであろう…………………………。

 だが……………………扱うものは…………精霊に審議を問われる事となるであろう……………………誰もが魔神具を手に出来るわけではない……………………選ばれなければ…………力を得ることはできない。

 魔神具を扱うことができたのは…………これを書いている………………我……………………二代目………………木忍の頭…………………………「木蓮《もくれん》」である。

◇

 ◇

 ◇

「これが………………………………我々…………木忍の戦えなかった理由…………………………なのだ…………もちろん俺も魔神具を探していた………………あの狭い島の中………………どこにも………………見つける事は出来なかった………………。」

「そう……………………だったんですね。」

「ああ………………そんな時…………………………我々の島に…………無数の妖の集団が現れ……………………襲ってきたのだ…………そして俺と木路は同胞に逃がされたのだ。」

 

 そう言い終えた森羅さんは………………………………。

 涙を流しいたのでした。

 ◇

 ◇

 ◇

 お読みいただきありがとうございました。 

  

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