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新マジェスト伝説ー魔神具師達の忍務ー  作者: 黒羽冥


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54/65

第五十四話木の里へ。

私達が辺りを見渡すと………………そこにはいつからか…………沢山の男達が集まっていたの。

 

「おお………………なあ?あの子って水忍アイドルの水璃ちゃんじゃね?」

「うっわ…………本当だな…………めっちゃ可愛い♡」

「ああっ!!でもあの大人しそうな風忍くノ一ちゃんも可愛いな♡」

「お………………………………俺のタイプは……………………あの火忍の子だなあ♡」

 

 そんな声が聞こえてきた。

 

「「えっ!?」」

 

 そう呟きと共に振り返った私達………………そして私達を見ながらそんな会話をしていた男達。

 それはいつの間にか私達の水着姿を見に集まっていたの。

 

「いやあ…………………………恥ずかしい……………………です。」

 

 震えてそういったのは風花ちゃんだった。

 すると声を上げたのは焔ちゃんだったの。

 

「ちょっと……………………あなた達………………勝手に私達を見ないでくれます?」

「そうです…………………………なんですかいきなり?失礼じゃないですか?」

「きゅーーーーーーーーーーーーーーっ。」

 

 水璃ちゃんと、そしてその怪しげな男達に槍を構え警戒する球利ちゃん。

 

「えーーーーーーーーーーーーーっ!?どうしてさ?僕たち何も悪いことしてないけど?ただ………………この海のそばでそんな水着を着ていたらこうして声かけられてもおかしくないんじゃないかなあ?」

 

 そう言いながら近づいてくる男。

 その男は見ていた男達の最奥から近づいてきたの。

 

「やあやあ…………………………………………君たちはどこへ行くんだあい……………………………………?」

「いえいえ……………………私達は木忍の里に向かいたくて…………でもちょっと海を満喫しようとしてます………………………………だから邪魔しないでください。」

 

 そういった水璃ちゃん。

 すると男の一人がニタリと嫌な笑みを浮かべた。

 

「ふふん………………………………あれあれ?君たちはどこからきたのかな?」

 

 男がそういうと周囲から小声が聞こえてくる。

 

「あの人って…………………………………………………………。」

「ああ………………隣街の町長の息子だね…………あの子達…………嫌な男に声かけられたわね。」

 

 どうやらこの男達は、そういった面倒な人間らしい。

 

「私達は水の里から来ました……………………そして木の里に行く為にここまできました。」

 

 水璃ちゃんがそういった瞬間。

 彼の表情はより嫌な笑みを浮かべていた。

 

「ほお…………………あの島にねえ………………………………。」

「ええ………………………………でもその前にここでちょっと休憩なのです。」

「ふぅん…………………………………じゃあ………それなら………船が必要じゃあないのかい?」

「ええ…………………………まあ…………そうなのですけど………………ここには沢山の船がありますし…………………。」

「まあ……………………確かにそうだね……………………でも。」

「えっ!?」

「あの島に渡ってくれる船なんて………………ここには中々ないと思うけど……………………ねえ。」

「どういう事…………………………ですか?」

「ああ…………………………この街の船の権限は僕のパパが管理している…………………………という事なんだよ。」

 

 私達はその言葉に固まっていた………………つまりこの男は自分達相手に大人しくしていろ………………そう言っているような気がしたのだった。

 

「あなたね………………………………………………。」

「最低……………………………………だね…………………………君。」

 

 水璃ちゃんの後に続き焔ちゃんも男達に厳しい目を向けていた。

 

「へえ…………君たち……僕を…………そんな目で見ていいのかな。」

「…………………………………………なんてやつ…………………………。」

「こんな人の言葉聞かなくても良くないですか?」

 

 水璃ちゃんと焔ちゃんがそう語っていた…………すると風花ちゃんがおずおずと目の前に歩いていく。

 

「あの…………………………私達……………………木の里に行きたいのです……………………………………だから…………船を貸してほしいですう。」

「………………………………………………ほお……………………お前だけは……………………どうやら話が分かるようだなあ……………。」

 

そう言った男が風花ちゃんの身体を抱き寄せた。

 

「きゃっ!!!」

 

 恐怖に震える風花ちゃん………………だけど…………なにかを感じた私達なのでした。

◇

◇

◇

お読みいただきありがとうございました。

 

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