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新マジェスト伝説ー魔神具師達の忍務ー  作者: 黒羽冥


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50/68

第五十話火倫さん。

私達は火の里を出発した。

そんな私達の次なる目的地は…………………………。

 数時間前。

 ◇

 ◇

 ◇

私達は焔ちゃんと火倫さんと話していた。

 

「ねえ……………………あなた達………………火の里の次はどこに行こうと考えてたの?」

「うーん……………………………………分からないんですよねえ」

「そうですか……………………ならば木忍の里に行ってみてはどうでしょう?」

「木忍………………………………なるほど……………………。」

「木忍といえば………………………………その場所は………………『影の森』ですね。」

「影の森…………………………………………!?」

「ええ…………………………この火の里から……………………結構距離はありますが…………………………この火の里からまず港まで行くことになります…………そしてそこから船で向かった先の島にあります。」

 

 そういった火倫さん。

 

「影の森……………………木忍ってあまり存在感を感じないけど……………………………………本当にいるんだね………………。」

「ええ…………………………焔様も火の里からほとんど出たことありませんものね…………………………………………。」

「あはは……………………………………パパも心配症だったしね」

 

 そういいながら微かに微笑む焔ちゃん………………それはどこか寂しさを感じた。

 

「ギュルル………………………………………………。」

 

 そう声を上げ…………焔ちゃんの頭を撫でたのは火蜥蜴ちゃんだった。

 

「えっ?」

 

 焔ちゃんと火蜥蜴ちゃんの視線があった。

そして焔ちゃんを慰めようとする火蜥蜴ちゃん…………そして焔ちゃんは火蜥蜴ちゃんを抱きしめた。

 焔ちゃんは……………………声を上げて泣きじゃくったの。

 

「うわああああああーーーーーーーーーーーん!!!」

 ◇

 ◇

 ◇

 辛さが今……………………爆発したのだろう………………焔ちゃんは涙を流した…………………………。

◇

 ◇

 ◇

「うん……………………………………もう大丈夫。」

「そっか…………焔ちゃん……じゃあいくよ。」

「うん…………………………………………。」

「焔様………………………………火の里は私達がお守りいたします……………………ですので焔様は自分の忍務を………………。」

「うん……………………きっとここを襲ってきたやまだのように里を……………………世界を壊そうとするものもいるようだし…………私もそんな苦しむ人達を助けるから。」

「ええ………………ご立派です………………………………焔様。」

 

 その瞬間………………突然そういいながら焔ちゃんを抱きしめた火倫さん。

 

「えっ!?」

 

驚き固まった焔ちゃん。

 

「本当に…………本当に…………………………………………焔様…………………………。」

「えっ!?ちょ…………………………ちょっと火倫?」

 

焔ちゃんを抱きしめ離さない火倫さんの行為は加速していく。 

 頬を焔ちゃんの頬に擦り寄せ………………………甘い目をして焔ちゃんを離さない火倫さん。

 私達はその様子にドン引きしてしまう。

 

「焔様………………………………本当に行くのですよね」

「えっ!?そういったよ」

「寂しい………………………………………………です。」

「えっ!?でも私いかなきゃ。」

「わかってます……………………………………でも………………私…………焔様とお別れするのは……………………。」

 

 うるうるした目で焔ちゃんを抱きしめ離さない火倫さん。

 

「火倫…………………………ちゃんと私帰ってくるから」

「わかってます……………………………………でも………………。」

 

 そういった火倫さん。

 気がつくと火倫さんの手には焔ちゃんを小さくした人形があった。

 

「火倫……………………それって?」

「えっ?これですか?これは焔様を型どった私のお人形です……………………いつもこの子と一緒にいると癒されるんです。」

 

 そういいながら頬を染めた火倫さん。

 

『『………………………………………………………………………………。』』

 

 私達は歩き出した……………………………………。

 それには触れなかった………………………………怖いから。

 ◇

 ◇

 ◇

『じゃあ………………………………いってきます。』

 ◇

 ◇

 ◇

 お読みいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
突然豹変した火倫さん(笑) ((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル ちょっとコワイけど、それだけ焔が大事にされてたってことですね。 面白かったです。
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