第四十九話別れと出発。
「うぎゃああああああーーーーーーーーーーーっ!!」
激しい叫び声と共に………………その身をボロボロにし……やまだの身体は崩れ去っていった。
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「終わった………………………………のですね……………………。」
「うん………………………………もう大丈夫だよ………………焔ちゃん。」
私の声に彼女は私の目を見つめ………………そして…………火月様へと向けられた。
彼女は火月様を抱きかかえた。
「パパ…………………………終わったよ……………………ここ…………火の里は守られたの。」
静かに笑みを浮かべ…………目を開かず…………動かない火月様。
グっと悲しみを堪える火月様の部下の忍び達。
その中から一人のくノ一が私たちの傍まで歩み寄ってくる。
「焔様………………………………我々…………火忍は…………火月様という大きな存在に守られました……………………ここからは…………絶対……………………火の里は誰にも壊させません。」
「火倫…………………………………………うん……………………うん。」
火倫と呼ばれたくノ一が……強く焔ちゃんを抱きしめた。
「ううっ……………………うっ……………………うわああああーーーーーーーーーーーーーーん!!」
焔ちゃんは糸がきれたように……………………泣き続けていったの………………………………。
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私たちは……………………焔ちゃん達と共に…………火の里へと向かったの。
ここにきた時はすぐにあのやまだが襲いかかってきてゆっくり見れなかったけれど…………やはりここ火の里の技術力は凄かったの。
里の中でも一番の技術力はあの風の里も水の里をも超えるものだった。
周囲には鉄を利用し作られ加工されたであろうものが溢れかえっていた。
そしてそれによって作られた武具なども多く目に入っていたの。
それを丁寧に案内し説明してくれたのは火倫さんだった。
「………………ええっと………………それでここがなんと言っても火の里といえば…………という武具屋ですね………………。」
「「ほええ…………………………………………………………。」」
私たちはそんな火倫さんの案内を受けながら火の里を案内してもらっていたの。
焔ちゃんは………………まだ…………心の傷も癒えないだろうと…………一人城内に残してきたのでした。
すると基本的に真面目な水璃ちゃんは火倫さんに対応していた。
「それで………………………………あら……………………私ったら…………なんだかこうでもしていないと…………落ち着かなくて………………ね。」
「はい……………………分かります…………………………私も、もしも…………水菜様が同じようなことになっていたら………………
簡単には復帰できそうもありません。」
「そうね………………………………。」
静かにそういった火倫さんは少し悲しげな表情をした。
「でもね………………今は…………この世界の忍びの里の危機………………ですものね……………………いつまでも塞ぎこんでる訳にはいかないものね。」
「はい……………………そうなんですよね………………。」
「あの子……………………焔ちゃんはね………………幼ない時に………………母親である『火乃』様を病で失くしたの…………。」
「「………………………………………………………………。」」
火倫さんの言葉に私たちは固まってしまう。
「それからはずっと…………火月様についてまわる様になったわ…………………………。」
「いつでも………………火月様が忍務で危険な場所に行かなければならない時でも…………彼女は必死について行こうとしたの……彼女にとっての家族は火月様しかいないのだから……当然よね……………だから…………だから………………。」
火倫さんは深々と頭を下げていた。
「お願いいたします…………………………焔様の力も…………きっと…………忍びの里を守る力のひとつとして必要なのでしょう……………………………………どうか…………どうか……………………焔様を御一緒に連れて行ってはもらえませんか?」
「「火倫さん………………………………………………………………。」」
「火倫さんいいよ!!わかりましたーーーーーーーーーーっ!!!」
そう言ったのは私…………………………そして私は微笑んだ。
「えっ!?いかずちちゃんかるっ!!」
「ものすごく軽いですう……いかずちちゃん…………。」
水璃ちゃんも風花ちゃんもそう言って私を褒めてくれていたの。
そこへ…………火月様とお別れをしてきた焔ちゃんがやってきたの。
「焔様……………………………………………………葬送の儀…………お疲れ様でした…………………………。」
「うん………………………………あのね火倫…………。」
「はい………………………………焔様…………………………。」
「私………………パパにサヨナラしてきた………………それで………………行ってきますも…………………………。」
「焔……様……………………………………………………。」
目に涙を浮かべた火倫さん……………………その涙をそっと拭いた焔ちゃん…………………………そして微笑んだ。
「行ってきます…………………………火倫。」
「はい………………………………ずっと………………ここをお守りしてお待ちしております。」
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