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新マジェスト伝説ー魔神具師達の忍務ー  作者: 黒羽冥


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38/65

第三十八話やまだ再び。

私の背中に感じた冷たい感覚

 

「火月様………………これは………………………………。」

 

 火月様と忍びの兵士たちはその様子をじっと見ていた。

 すると蠢き出したなにかはうねうねと動き止まらない。

 

「ああ…………………………どうやら妖の類だな………………それならば………………フンっ!!」

 

 火月様が構えるとその手の刀から炎を発生させていた。

 すると飛び散った水が蠢いていたのを徐々に形を変え…………そこにいたのは水の妖、「水狗《みずいぬ》」だった。

 

「わおおおーーーーーーーーーーーーーん!!」

 

 水狗は吠えると走り出す!!

 ダダっと飛び出す水狗は数体だった……………………それは火月様の数名の部下である忍び達に襲いかかっていく。

 

「おのれ……………………妖…………………………火遁の術。」

 

火遁を唱えた忍びは次々と口から火を吹き水狗に吐いていく。

 ボウーーーーーーーーーーーーッと吐き出された炎は水狗を燃やし……………………………………いや。

 ジュッと消えた。

 

「くっ………………………………………………あ。」

 

水狗は……………………ニヤリと口元が笑った気がした。

 

「なっ!ああっ!!」

 

 次の瞬間………………水狗は飛びかかり部下の忍びの頭部をその身体で包み込んだ!!

 

「んんっ!!!んんんうーーーーーーーっ!!」

 

 水により息が止められもがき苦しみ……そして。

 

「ごぼっ………………………………………………………………。」

 

 そのまま倒れていった火月様の部下。

 

「ご……………………あ……………………え………………うは…………んんっ」

 

 そして………………そのまま倒れていった部下の一人。

 ドサッとそのまま水死してしまった部下………………そしてそのまま食われていく部下の忍び。

 

「火奏《かそう》ーーーーーーーーーーーーーっ!!」

 

私達の目の前で恐るべきことが起こったのだった。

そして火月様の声は周囲に響き渡った。

 そのまま………………次々と襲いかかってくる水狗。

 

「きたぞ!!炎は効かないかもしれん!!斬るぞ!!」

 

 そう叫んだ火月様は構えた。

 

「うおおおおおーーーーーーーーーーーーーーっ!!」

 

 ズバズバっと斬り捨てていく火月様。

 だけど斬られた水狗はまた復活し…………あるいは増えて襲いかかってくる。

 

「くっ!!これは!!!」

「なら私が!!」

 

 そう叫んだ水璃ちゃん。

 

「魔神球利!!」

「きゅうううううーーーーーーーーーーーーっ!!!」

 

 槍を構えふるっていく球利ちゃん。

だけど同じく球利ちゃんは水狗達を槍で貫き倒していく。

 だが……………………同じく。

 増えていく水狗達…………これはキリがなく…………そして確実に増えていく水狗達。

 

「これは…………………………やばい!!」

 

 火月様の部下の一人がそう言い放った。

 

「火月様!!これは……………どうしたら……………………!?」

「くっ…………………………この妖は……………………………………。」

 

 すると………………誰かの声が聞こえてくる。

 

「クククッ……………………やっとここに入ってこれたよ。」

 

  そういいながら私達の元へと歩きやってきたのはあの……………………私達に襲いかかってきて、津波を起こしたやまだだった。


「あなたは!!!」

「どうやって…………………………ここに。」

「クククッ……………………俺が一度ひいたのも………………津波……………………を消したのは…………………………全て俺たちがこの火の里に入るための布石だ…………………………。」

「「………………………………………………………………。」」

 

 そう…………………………私達はやまだの言葉に言葉が出なかったの。

 

「たかおーーーーーーーーーーー!!!!!」

「いくぞ!!いかづちーーーーーーー!!!」

 

バリバリバリーーーーーーーーーーっと轟音を立てた私の雷!!!!!

だけど……………………雷は水によって………………放電していった。

 

「これは………………………………………………………………………。」

 

 私が震えてしまう………………すると風花ちゃんが口を開く。

 

「なら……………………私が……………………………ぽんた!!」

「旋風………………………………………………………………。」

 

ゴーーーーーーーーーーーーーッと巻き起こる旋風は水狗を吹き飛ばしていく。

 

「おおっ………………………………これならば………………。」

 

水狗達を吹き飛ばしていく風花ちゃん。 

 するとその時。

 口を開いたのは………………やまだだった。


「クククッ………………………俺が先程………………津波を消したが…………今一度……………ここで使ったらどうなるだろうなあ……………………。」

 

 ニタリと気味悪く、笑うやまだ。

 

「パパ!!私がやるから…………………………………………。」

「焔…………………………………………いや………………ここは俺がやろう………………いくらお前が魔神具を要してるとしても……………………これはやはり相性が悪い。」

「でも!!!!!」

「大丈夫だ……………………俺は火の里の………………頭領だ。」

 ◇

 ◇

 ◇

 お読みいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
やはり火にとって水は天敵ですよね……。 このピンチ、どう切り抜けるのか!? 続き楽しみです!
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