第三十八話やまだ再び。
私の背中に感じた冷たい感覚
「火月様………………これは………………………………。」
火月様と忍びの兵士たちはその様子をじっと見ていた。
すると蠢き出したなにかはうねうねと動き止まらない。
「ああ…………………………どうやら妖の類だな………………それならば………………フンっ!!」
火月様が構えるとその手の刀から炎を発生させていた。
すると飛び散った水が蠢いていたのを徐々に形を変え…………そこにいたのは水の妖、「水狗」だった。
「わおおおーーーーーーーーーーーーーん!!」
水狗は吠えると走り出す!!
ダダっと飛び出す水狗は数体だった……………………それは火月様の数名の部下である忍び達に襲いかかっていく。
「おのれ……………………妖…………………………火遁の術。」
火遁を唱えた忍びは次々と口から火を吹き水狗に吐いていく。
ボウーーーーーーーーーーーーッと吐き出された炎は水狗を燃やし……………………………………いや。
ジュッと消えた。
「くっ………………………………………………あ。」
水狗は……………………ニヤリと口元が笑った気がした。
「なっ!ああっ!!」
次の瞬間………………水狗は飛びかかり部下の忍びの頭部をその身体で包み込んだ!!
「んんっ!!!んんんうーーーーーーーっ!!」
水により息が止められもがき苦しみ……そして。
「ごぼっ………………………………………………………………。」
そのまま倒れていった火月様の部下。
「ご……………………あ……………………え………………うは…………んんっ」
そして………………そのまま倒れていった部下の一人。
ドサッとそのまま水死してしまった部下………………そしてそのまま食われていく部下の忍び。
「火奏ーーーーーーーーーーーーーっ!!」
私達の目の前で恐るべきことが起こったのだった。
そして火月様の声は周囲に響き渡った。
そのまま………………次々と襲いかかってくる水狗。
「きたぞ!!炎は効かないかもしれん!!斬るぞ!!」
そう叫んだ火月様は構えた。
「うおおおおおーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
ズバズバっと斬り捨てていく火月様。
だけど斬られた水狗はまた復活し…………あるいは増えて襲いかかってくる。
「くっ!!これは!!!」
「なら私が!!」
そう叫んだ水璃ちゃん。
「魔神球利!!」
「きゅうううううーーーーーーーーーーーーっ!!!」
槍を構えふるっていく球利ちゃん。
だけど同じく球利ちゃんは水狗達を槍で貫き倒していく。
だが……………………同じく。
増えていく水狗達…………これはキリがなく…………そして確実に増えていく水狗達。
「これは…………………………やばい!!」
火月様の部下の一人がそう言い放った。
「火月様!!これは……………どうしたら……………………!?」
「くっ…………………………この妖は……………………………………。」
すると………………誰かの声が聞こえてくる。
「クククッ……………………やっとここに入ってこれたよ。」
そういいながら私達の元へと歩きやってきたのはあの……………………私達に襲いかかってきて、津波を起こしたやまだだった。
「あなたは!!!」
「どうやって…………………………ここに。」
「クククッ……………………俺が一度ひいたのも………………津波……………………を消したのは…………………………全て俺たちがこの火の里に入るための布石だ…………………………。」
「「………………………………………………………………。」」
そう…………………………私達はやまだの言葉に言葉が出なかったの。
「たかおーーーーーーーーーーー!!!!!」
「いくぞ!!いかづちーーーーーーー!!!」
バリバリバリーーーーーーーーーーっと轟音を立てた私の雷!!!!!
だけど……………………雷は水によって………………放電していった。
「これは………………………………………………………………………。」
私が震えてしまう………………すると風花ちゃんが口を開く。
「なら……………………私が……………………………ぽんた!!」
「旋風………………………………………………………………。」
ゴーーーーーーーーーーーーーッと巻き起こる旋風は水狗を吹き飛ばしていく。
「おおっ………………………………これならば………………。」
水狗達を吹き飛ばしていく風花ちゃん。
するとその時。
口を開いたのは………………やまだだった。
「クククッ………………………俺が先程………………津波を消したが…………今一度……………ここで使ったらどうなるだろうなあ……………………。」
ニタリと気味悪く、笑うやまだ。
「パパ!!私がやるから…………………………………………。」
「焔…………………………………………いや………………ここは俺がやろう………………いくらお前が魔神具を要してるとしても……………………これはやはり相性が悪い。」
「でも!!!!!」
「大丈夫だ……………………俺は火の里の………………頭領だ。」
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