第三十七話火忍火月様。
私たちは歩き出していた。
何故か津波の動きは消えていたみたいだった。
上空からたかおがそう伝えてくれていた。
そして焦げた匂いをさせたタヌキはアチチといいながら風花ちゃんによって氷で冷やされていた……………………。
そんな無言の私たち…………………………すると焔ちゃんが口を開く。
「さあ………………この洞窟を抜けていくと中に火の里があります。」
私達は洞窟内へと入っていく…………ちょうど山の麓にあたる場所にそれはあった。
私達は洞窟内をいくと…………やがて焔ちゃんは立ち止まり後ろを振り返る。
焔ちゃんの目の前には出口があった。
「さあ………………皆さん…………ここです。」
そういった焔ちゃん。
そこから顔を出すと………………そこにはなんと炎をエネルギーとした鉄製の様々なもので里中が彩られていたのでした。
「これは……………………………………。」
「凄い…………………………ですう………………………………私達風忍の里のようにエネルギーを使って色々なものが動いてます………………………………。」
「そうね風花ちゃん………………私達水忍も水の力を使い…………こうして里を発展させてきたからね。」
すると焔ちゃんが口を開く。
「ねえ………………………………私もさ……………………ここで生まれてここで育ってさ…………正直…………他の里のことは全くわからないの……………………。」
「うん…………………………私も同じだよ………………水の里から全く出たことなかったもん。」
そう返した水菜ちゃん…………するとなにかの音が聞こえてくる。
ガシャンガシャン…………………………っと何やら騒々しい音を立てこちらに近づいてきた数名のなにか。
するとその音の主が私達の目の前で止まったのだった。
「んんっ!?」
その声の主を目にする私。
するとその者は頭巾を脱ぎ去った。
「ハッハッハ!!おお………………帰ってきたか…………焔。」
「うん……………………ただいまパパ。」
「「んんんっ!!!???」」
「「えっ!?この人が………パパ?…………炎の里の当主…火月様!?……えええぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーっ!?」」
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「ハッハッハ……………………そうだ…………いかにも俺はこの火の里の頭領…………………………火月だ………よろしくな。」
そう豪快に笑ったこの男性………………そうこの人が火の里の頭領だったんだ。
大きく筋肉質でがっちりしたその体躯…………怖そうに見えるけれど優しいその笑顔…………。
そしてなんとこの彼が焔ちゃんの父親だったのだ。
私達は改めてこれまでの経緯を話したの。
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「ふむ…………………………なるほど…………土忍の……………………無反か……………………。」
「はい……………………しかも私達水忍の里には恐ろしい妖が襲ってきました………………これもきっと土忍の何かが動いている気がします。」
そういいながら唇を噛み締めた水璃ちゃん。
「で……………………土忍のその魔神具の存在か。」
「はい………………………………でも…………風の里の…………………」
風花ちゃんは中々言い出しづらいことを水璃ちゃんは彼女に負担にならない様に説明した水璃ちゃん。
それをじっと聞いていた火月様。
「なるほど………………………………わかった。」
「パパ?」
「ならば……………………いずれこの火の里にも何かしらのアクションをしてくるって事なのだろうな……………………。」
「きっとそうでしょう………………ですがもうその肝心の狙いの魔神具は…………焔ちゃんの手にあるのですね?」
水璃ちゃんの言葉に火月様はうなづいた。
「ああ……………………俺は早くに我が里の魔神具を娘である焔に渡してある……………………ということは…………狙いはこの火の里………………もだが…………焔個人もか。」
「ぇぇ………………その通りだと思います。」
水璃ちゃんの返事に火月様は考え…………口を開く。
「そうか…………だがな……………………この火の里は大丈夫だ。」
「えっ!?」
火月様の表情はにこやかなものとなっていた。
「我が里はこの国の忍びの中でも戦闘に特化した忍びである……………………来るというのならば……………………。」
「えっ!?」
その時……………………私の背筋に冷たい何かを感じたの。
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