第三十六話。火忍くノ一焔。
私たちは火の里を守る為に津波の目の前に立ち構えていた。
すると背後から声をかけられたのだった。
「君たちは………………………………………………。」
「えっ!?ああっ!?あなたたちは………………。」
「いかづちちゃん!?このハチガネの印は………………火忍の皆様ですう」
「この人達が………………………………!?」
私たちは三人三様に驚きを隠せなかった。
すると私たちと同じくらいの年齢の一人のくノ一が現れたの。
「あはは!いいねえ………………私たちは火忍…………そして私は頭領「火月」の一人娘の「焔」そしてこっちが私の魔神……………………「蜥蜴」よろしくね!」
「はい…………私は水の里の水璃…………そしてこっちの控えめな子が風忍の風花ちゃん……それでこっちが……………。」
私をジッと見つめてくる焔ちゃん……私は。
「私は雷の里のいかづち…………よろしくね焔ちゃん!」
「……………………………………………………」
怪しげな目で私を見ている焔ちゃん…………私の顔に何か着いているのだろうか。
そんな事を考えていると………………。
「うんっ…………よろしくねいかづちちゃん、雷の里の子って私初めて会ったからどんな子かなーって思ってさ。」
「そうだったんだね…………とにかくよろしくーっ!!」
そんな挨拶をした私たち………………そしてこれまでの経緯を話したの。
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「という訳で私たちは今…………水の里からここまでやって来ました…………」
「そう………………それで水の里は?」
「何とか水の里は水菜様も無事ですみましたけれど……。」
そう言った水璃ちゃん………………だけど………………。
風花ちゃんの表情が曇っていったのを私は見逃さなかった。
「風の里は…………………………………………………そうですか。」
神妙な面持ちで何かを考えている焔ちゃん。
すると。
「あなた達………………私達の里…………火の里はここからずっと地下にあるの……………………着いてきて!!」
そういうと踵を返す焔ちゃん。
「さあ………………いくわよ!!とても熱い……………………里にっ!!」
走り出す焔ちゃん。
私たちも焔ちゃんの後に続いて走っていく。
「きゅううう……………………………………………………。」
初めにそんな声を漏らしたのは球利ちゃんだった。
「球利!?やっぱりこのまま外に出たままって言うのは水の精霊にとっては厳しいわよね……」
「私もそう思います……………………私もポンタが風を送ってくれてるけどこの暑さはちょっと……………………。」
どうやら水璃ちゃんも風花ちゃんも暑さには弱いみたい…………まあそんな私も暑いのだろうけど………………。
そんな時先頭をいく焔ちゃんの声が聞こえてきたの。
「ねえ………………いかづちちゃん?」
「えっ!?なに!?」
「あなたは熱に耐性があるみたいだね?」
「えっ?そうなのかなあ?」
「そうそう……………………まあ水忍の水璃ちゃんも風忍の風花ちゃんも並の人間よりは鍛えてあるだろうけど…………私たちの火の里に来る者は…………途中で脱落する人間がほとんどなのよ?」
「そうなの!?」
「そうなのよ…………あなたは全然平気みたいだけどね。」
焔ちゃんは笑顔で頷く。
そんな会話をしていた私たち。
すると背後で何かいやーな声が聞こえてきた。
「なあ………………風花……………………暑くないか?」
「はあ……はあ…………………………暑い………………よ」
「暑いだろう………………水璃ちゃんも……………………。」
「え……………………ええ…………………………本当に……あつい…………。」
苦悶の表情を浮かべる二人。
「ああ……………………二人とも………………………………その服脱いだ方がいいんじゃないかあ?」
そう聞こえた………………その声の主は……………………………。
私たちは思わず振り返ってみると………………そこにはにたあっといやらしい表情で二人の衣服に手をかけたポンタの姿があったの!!
その瞬間。
「妖ーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
ボウッと炎を発したのは焔ちゃんの魔神である蜥蜴さん。
「天誅ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
ボウッと燃え上がるエ〇タヌキ!!!
「ぎゃあああーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
そしてエ〇タヌキは燃え上がったのでした。
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