第三十四話水の魔神具?
球利ちゃんは立ち構えていた。
すると………………球利ちゃんの目が変わった気がした。
次の瞬間。
食魚が球利ちゃんに向かい飛びついた。
そしてその勢いのまま思いきり球利ちゃんに噛み付いていった食魚。
「があああああーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!???」
その時…………ぶるっと私の肌に何かを感じた。
「球利ちゃん!!」
「球利ちゃん!!!!!」
私と風花ちゃんの声が響き渡った。
球利ちゃんが槍を手に構えていた。
「球利!!!!!」
パーーーーーーーーーーっと激しい光を放った球利ちゃん。
そして光の中から姿を見せたのは………………。
先程までの恐れを感じている表情の球利ちゃんとは違った表情の勇ましい球利ちゃんだった。
「クククッ…………それはなんだあ?笑わせるじゃあないか。」
そう言い放ったのは凶悪な河童に変貌している「やまだ」だった。
そして襲いかかっていった食魚が球利ちゃんに噛み付いていく!!
ズザンっと瞬間的な音が聞こえた。
そして食魚は空中でそのまま動きを止めた。
ブシューーーーーーーーーーーッと血しぶきを上げ……そのまま大地に沈んだ一体の食魚。
やまだの目が見開き………………固まっていた。
「なっ!?貴様あああーーーーーーーーーーーっ!!」
やまだの声に球利ちゃんは彼を見つめていた。
「球利…………………………あなた……………………それが本当のあなたなの?」
「きゅううう…………………………………………………………。」
そう声を返し水璃ちゃんを見ていた球利ちゃん………………だけど以前とは違っていた。
水璃ちゃんを守り……助ける覚悟を決めたその目は強かった。
「くっ………………………………ならばそのまま食魚に食われてしまうがいいっ!!!」
やまだの言葉に再び数体の迫り来る食魚を目にする球利ちゃん。
そして。
ザンっと地を蹴り飛び出していく球利ちゃん。
数体の食魚は一斉に球利ちゃんに向かい襲いかかっていった。
両者が飛び交い交差していく。
だけど球利ちゃんは止まらなかった。
「きゅうううーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
槍を振るい……………………そして立ち向かっていく球利ちゃん。
「球利!!気をつけて!!!」
水璃ちゃんの声が聞こえたのだろう球利ちゃんの表情が少し嬉しそうにみえた。
するとやまだは何かをとりだした。
「あれは………………なに!?」
「ちっ…………………………………………こいつこんなに強かった………………のか…………………………だがな……………………。」
そう言いながらとりだしたものを手に構えていたやまだ。
「魔神具……………………………………………………「水」…………。」
「「えっ!!???」」
私たち三人は固まってしまった。
そう………………水の里の魔神具とは………………水璃ちゃんの魔神具なハズだったのに。
次の瞬間。
「うおおおおおおおーーーーーーーーーーーっ!!」
それは何か恐ろしい力を感じたの。
私の身体も震えてしまって身震いがした。
やまだがとりだして見せたのは巨大な湾曲刀だった。
「クククッ……………これはなあ…………水の魔神具………………なんだ。」
「えっ!?それは………………どういうこと?」
やまだの言葉にそう返した水璃ちゃん。
「クククッ……………………これがホンモノ………………だということをここで見せてやろう………………」
そう言い放ったやまだは魔神具を上に掲げ力を溜めていく…………………………。
「この先は火の里がある………………俺様はそこに用事があってなあ…………………………そこに向かっている最中…………お前たちをみかけ………………こうして今戦っているのだがなあ…………………………まあいい……………………ここでお前たちは……………………………………大人しくしてるがいい。」
「球利!!!!!」
「ポンタ!!!!」
「たかお!!!!!」
私たちは魔神具を構えた。
凶悪な力を放とうとしているやまだ。
「魔神具……………………………………………………「津波」」
その時。
目の前の山が揺れた気がした。
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