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新マジェスト伝説ー魔神具師達の忍務ー  作者: 黒羽冥


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33/67

第三十三話水忍の闇。

なんと山賊でもあるやまだ。

 その正体はまさかの妖でした。

 そしてなんと突然球利ちゃんに襲いかかって来たのです。

 球利ちゃんの身体が跳ねた。

 その瞬間。

 球利ちゃんに向け巨大な拳を構え放とうとしていた。

 

「ガハハっ!!この変化でも分かるだろう?そんなちいせえ弱そうな河童など捨てて俺と旅をした方が楽しいぜえ………………なあ水璃ちゃんよお?」

 

 そういい放った巨大な河童である巨大な妖であるやまだ。

 球利ちゃんの身体は水に包まれていた。

 巨大な河童であるやまだは水璃ちゃんをじっと見ていた。

 

「なあ…………水璃……………………このままお前が大人しく俺の女となり妻となることを選ぶなら…………」

 

 やまだの目が怪しく光った。

 

「ここにいる全員を許してもいいぞ。」

「えっ!?何を言って!?」

 

 水璃ちゃんの表情が驚きで戸惑っているみたいだ。

すると……男の仲間たちもいつしか河童の姿となり、私たちの周囲を取り囲んでいた。

 

「何をするつもり?」

 

 水璃ちゃんの声にやまだはニタリと気味の悪い笑みを浮かべていた。

 

「ふふん……………………みてな………………………………。」

 

すると一人の 河童が突然苦しみだす。

 

「ううっ…………うっうっうっうっぅぅっ!!」

 

 そのまま喉元を押さえ何かを吐き出そうとしている河童の一人。

 

「おえええええーーーーーーーーーーーーーーっ。」

 

一人の河童が何かを吐き出していた。

 

「えっ!?…………………………………………なに?」

 

 水璃ちゃんの声が聞こえた。

 次の瞬間……………………吐き出された何かが蠢きだした。

それは奇っ怪な顔…………………………魚に近い頭部を持った子供の様ななにか……………………だった。

 

「あれはなに!?」

「きゅっっ!!???」

 

 水璃ちゃんの言葉に身構える球利ちゃん。

 すると……他の河童達も同じように口からその「なにか」………………を吐き出していく。

 するとやまだが口を開く。

 

「水忍………………………………闇技「魚卵《ぎょらん》」………これは凶悪だ……………………生み出された魚人は水の掃除屋と呼ばれる「食魚《ピラニアス》」こいつは…………なんでも食う奴らでな………………まあ見てな。」

 

やまだは何かを袋からとりだした。

それはまだ動きを見せていたイノシシだった。 

 決して小さくはない成獣程のイノシシ。

 食魚に向かいイノシシをほおり投げたやまだ。

 次の瞬間。

 突然食魚の目が変わりイノシシに襲いかかり噛み付いて食らっていく。

 ガブッと噛み付くとイノシシは激しく動きもがいていく。

 ひたすらイノシシを捕食していく食魚。

血しぶきを上げ激しく抵抗しているイノシシ。

  

「うごおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーっ。」

 

 イノシシは最後の咆哮を上げた。

それは食魚が喉元に噛み付きトドメをさしたのだった。

 

「えっ!!???」

「何……………………………………こわい。」

 

 驚きの水璃ちゃんと風花ちゃんが声を上げた。

 

「さあ…………………………水璃ちゃん……………………大人しく俺の言うことを聞くしかないだろうなあ。」

 

 ニタリと笑みを浮かべ水璃ちゃんに声をかけていたやまだ。

となりで光を発していた球利ちゃん。

 彼はまだ動けずにいた。

 すると………………次々と同じように吐き出された食魚たちが生まれ…………そして動き出していた。

 その時。

 球利ちゃんの周囲に集まっていく食魚たち。

 球利ちゃんは動けずに震えていた。

 

「球利ちゃん!!!???」

「球利!!???」

 

その声に球利ちゃんの身体はまた跳ねた。

 球利ちゃんの身体からドクンっと何かが聞こえた。

 

「クククッ…なんだあの河童…………………………怖くておかしくなったかあ?」

 

 すると。

 シューーーーーーーーーーーーッと球利ちゃんの身体から水蒸気が上がり…………………見えなくなっていった。

そしてやがて霧が晴れていくと………そこには球利ちゃんが槍を構え立っていた。

 

「な………………んだ…………………………アレは……………………。」

  

そして一体の食魚が勢いよく飛びかかっていった。

 

「がああああーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」

 ◇

 ◇

 ◇

 お読みいただきありがとうございました。

  

 

 

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