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新マジェスト伝説ー魔神具師達の忍務ー  作者: 黒羽冥


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32/65

第三十二話男達。

山賊の手が球利ちゃんに向け振り下ろされたその時。

 なんと水璃ちゃんの目が見開いた。

 

「離して…………………………………………………。」

「はあ?お前は何を言ってやがるんだ!?」

 

 男に押さえつけられ簡単には抜け出せない水璃ちゃん。

 すると目の前に立っていた球利ちゃん。

 

「きゅっ!!」

 

 そんな彼女を守ろうと構えている球利ちゃん。

 その時。

 一人の男の拳が球利ちゃんに向け振り下ろされたの。

 そしてバコンっと球利ちゃんの身体を軽々と殴り飛ばした男。

きゅうううーーーーーーーーーーーーーっと叫び飛ばされた球利。

 

「球利!!!????」

 

 水璃ちゃんの声に球利ちゃんの目が変わった気がした。

 手にした槍を構えると大地に突き刺し着地する球利ちゃん。

 

「きゅううう。」

「はあああっ!??」

「あ、兄貴!!こいつ生意気ッスよ!!!!!!!」

 

 そういいながら睨みをきかせている男達。

 

「ほお…………………………少しはやるじゃねえか………………カッパなのになあ。」

「アンタ何言ってるの?球利はね………………………………その辺のカッパとは違う……………………ただの河童ではないので。」

「ほお……………………………………じゃあこいつはどんな河童だというんだ!?」

「この子はね…………………………そう……幼い時に捨てられて………………………………孤児になったカッパなの。」 

「えっ!?」

 「えっ!!!???」

「「えええええーーーーーーーーーーーーっ!!??」」

 

 私も風花ちゃんもそんな話は聞いたことがなかった…………驚き水璃ちゃんに目を向けた私たち。

 すると球利ちゃんはとても驚いていた。

 まさか水璃ちゃんがそんな虚偽の話をするとは思わなかったのだろう。

 固まり震えていた………………………………………………。

 

「ほお……………………捨てカッパなのか。」

「ええ……………………そうよ……………………捨てカッパよ。」

 

 私も風花ちゃんも……………………そして当の本人の球利ちゃんが一番驚きの表情でそんな水璃ちゃんの様子を伺っていた。

 

「クククッ…………………………そうかよ……捨てカッパなんだな……なら俺達にこのカッパを譲ってはくれねえか?」

「えっ!?それは……………………………………。」


 焦りだしたのは水璃ちゃんだった。

私も魔神具に手をかけていた。

すると。

リーダーの男やまだニヤリと怪しい笑みを浮かべた。

そして次の瞬間。

男の肉体がボコボコと変化を見せる。


「うがあああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


 ハアハア息を荒らげているこの男やまだ。

やまだはじっとこちらに目を向けてきていた。


「さあ……………ここからお前らには教えてやる。」

「!!!???」


そう。

そこにいたのはなんと球利ちゃんと同種族であろう河童達だったの。


「河童………………………………。」

「球利ちゃん………………………。」

「ぐへへ………………じゃあいくぞ。」


そして大きな河童であるやまだが叫んだ。


「水忍としての実力差を見せてやろ

う……………水璃ちゃんよお……………。」

「はあああああーーーーーーーーーーーっ!!???」


ドンッと地を蹴りやまだははねた。

そして瞬時に球利ちゃんの目の前に飛びだしたやまだ。

ニヤリと笑いながらやまだのは腕を大きく振り上げた。

その時。

球利ちゃんが跳ねたのでした°・*:.。.☆

◇

◇

◇

お読みいただきありがとうございました。

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