第三十話水璃ちゃん。
私は毒露を斬り裂いていった。
そのままグラりと倒れていく毒露は轟音をたて沈んでいったの。
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「す………………凄い………………………………………」
そう声をあげたのは水璃ちゃんだった。
するとバチバチと周囲に雷を発生させていた私から力が抜けていったの。
シューーーーーーーーーーーっという音が聞こえると私の中から何かが抜けていった気がした。
「あなた…………………本当にすごいわ…………本当にありがとういかづちちゃん。」
「水菜様?」
彼女はにっこり笑みを浮かべていた。
私は彼女の反応に本当にあの妖を倒したことを実感していた。
すると水菜様の元へフラフラとやってきたのは水璃ちゃんだった。
「水菜…………………………様………………………………。」
そういいながら水菜様を震え見ていた水璃ちゃん。
妖の急な奥の手でトドメをさせなかった事に悔いているのか…………それを気にしたかのように目を逸らし伏せた水璃ちゃん。
すると水菜様はにっこり笑みを浮かべていた。
そして。
「水璃……………………本当に頑張ったわね…………ありがとう。」
「えっ!?……水……………菜………………様…………。」
そういいながら水菜様は水璃ちゃんをそっと抱きしめていた。
二人は目に涙を浮かべ抱きしめあう。
「うわあああーーーーーーーーーーん!!水菜様水菜様あああーーーーーーーーーーーっ。」
号泣する水璃ちゃん。
私も風花ちゃんもそんな二人を目に微笑んでいた。
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私達は…………………目の前の食べ物の甘い匂いと目にするとても美味しそうなものに喉を鳴らしていた。
「こ………………………………これは……………………。」
「うんうんっ!!いかづちちゃん……………なにこれ」
そう………………今私達の目の前にあるのはとても美味しそうなデザートだった。
すると笑みを浮かべ答えたのは水菜様だった。
「うふふ………………これはね………………私達の里の「甘玉」というデザートなの。」
「甘…………………………………………………」
「玉…………………………………………………」
「そうよ、甘玉…………………これはね………………最近水の里で流行ってるデザート……………お菓子なの!!」
そういいながら現れた水璃ちゃん。
「甘玉かあ。」
「美味しそうですう。」
私の口の中には涎が溜まってくる。
「でしょ?食べてみて」
「「うんっ!!」」
水璃ちゃんの声に私達は口の中に甘玉を入れた。
むぐむぐ…………………………………むぐむぐ……………。
一瞬の沈黙。
「どお!?」
水璃ちゃんの声に…………………………私達は。
「うっ…………………………………………。」
「おっ……………………………………………。」
「んまあああーーーーーーーーーーーーい♡」
「美味しいーーーーーーーーーーーーっ♡」
私達は思わず叫び声を上げていたの。
食べた瞬間柔らかいもちのような食感……………そして口の中に広がる甘く蕩けるような味。
それは一瞬にして私達を虜にしていった。
「でしょう?」
笑みを浮かべそうこたえた水璃ちゃん。
私達もこのとても美味しい甘味におかわりを求め続けていたの。
「むぐむぐ………………………………………………。」
「んくんく…………………………………………………。」
思わず無言になる私達。
それを幸せそうに見ている水菜様と水璃ちゃん。
すると水菜様が話しはじめた。
「ねえ………いかづちちゃん達……………ゆっくり食べながらでいいからきいて。」
一心不乱にもぐもぐしながら聞いていた…………目で返事を返すと水菜様は続ける。
「あのね………………水の里はあなた達によってこうして何とか救われたわ………………でもね………まだこの忍びの里の危機は終わっていないでしょうね…………………………………。」
水菜様の目が真剣な目に変わった気がしたの。
すると。
「お願いします………………あなた達の忍務に…………………この子………………………水璃も連れて行ってもらえないかな?」
「えっ!?」
水璃ちゃんの驚きの声。
「んんっ!?」
「ん?」
私達二人の声もついもれたの。
「「えええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!????」」
「今回の出来事で…………水璃にも魔神具師としての力があることもこれでわかったわ………だから。」
「ちょっと……………待ってください………………私の魔神具は〇mazonで誰かが私に送っただけで……………私……………本当に戦っていけるか不安………………………です。」
「大丈夫…………………」
震えた水璃ちゃんをそっと抱きしめた。
「あなたは私の自慢の弟子……………なんだから…………………ねっ?」
水菜様に抱きつき胸にしがみついた水璃ちゃん。
「水菜様……………………私…………頑張ります………水菜様に私を自慢してもらいたいです。」
「…………………………………………………。」
抱きしめあった二人に私達は優しく見ていたの。
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