第三話妖怪土蜘蛛。
私達の目の間に現れたのはきっとはくさい様が話していた私が討伐を依頼された忍務である妖怪土蜘蛛だった。
「これはーーー土蜘蛛かーーーーーっ!?」
そう言い放ったたかお…………そしてそんなたかおに向け巨大な足を突き立てようと構える妖怪土蜘蛛!!
「うおおおおーーーーーーーーーーっ!!やばいやばい!!おい!!いかづちーーーっ!!」
たかおの焦るその声に私の中で何かを閃いた気がした。
私の手から放たれようとしていた雷魔手裏剣が光り輝いていく。
「さあいくわ……………私の力よ…………今こそ開眼し光の力となれ………………魔神具……………雷魔手裏剣!!」
すると激しい光を放っていく雷魔手裏剣…………そしてなんと……たかおにも何らかの変化を見せた。
たかおの身体からも光が溢れていく。
「えっ!?たかお!?一体何があったの!?」
そうこの時……私は初めての経験をした。
これまで魔神具という話は聞いていた………でも戦いにおいて私はこれは単なる武器としてしか使用したことはなかった。
言うならばこの私の雷魔手裏剣………風忍の風磨手裏剣に並ぶ武器としての力を持つ武器としてしか認識していなかったのだ。
そんな私の魔神具がこの時はじめて効果を見せたのだった。
たかおの身体が雷魔手裏剣の光と一体化し雷魔手裏剣の中に収縮されていくように見えた。
そしてそんなたかおは雷魔手裏剣と一体化し私に声をかけてくる。
「おおおーーーーーーーーーーーーっ!!これは凄いぞいかづち!!今このわしはお前の雷魔手裏剣と一体化しておるーーーーーーーっ!!」
「ええええぇぇーーーーーーーーーーーっ!?」
驚きの声を上げた私……………そんな私の魔神具となり妖である土蜘蛛へと向かい飛んでいくたかお。
土蜘蛛は巨大な爪をふるってくる。
すると………たかおはバリバリっと全身に雷を発していた。
「これは凄い……………………自分がより激しい力を持っているぞ!!いかづちーーーっ!!」
そんなたかおが一閃の雷撃と変化する。
「うん!!たかお!!さあ!!土蜘蛛をバリバリと焼いちゃってーーーーーーーっ!!??」
「うおおおおーーーーーーーーーーーっ!!」
「「雷鷹手裏剣ーーーーーーーーっ!!!」」
バリバリバリーーーーーーーーーーーーーっと激しい雷撃が土蜘蛛の全身をとらえていった。
電撃が全身に走りその巨体の動きを止めた土蜘蛛。
「ぐあああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
激しい断末魔の叫びをあげた妖怪土蜘蛛。
そんな土蜘蛛の身体は斬り裂かれ……焼き尽くされ……………そして激しい衝撃と共に大地へと倒れ沈んでいったの。
ズシンーーーーーーーーーーーっと激しい地響きを立てて土蜘蛛は動きを停止したのだった。
◇
◇
◇
「ふぅ……………………………やったよね?たかお」
「ああ……………………全身丸焦げにしてやったぜ。」
「さあ……………!じゃあ忍務も終わったし帰りましょ?」
「ああそうだな………でも今回の戦いは不思議だったな……………。」
「うん……………私の雷魔手裏剣にたかおが吸い込まれていったもんね」
「ああ…………でも戦いが終わったら出てこれたぞ。」
「そうね…………まだ色々分からない事ばかりだからはくさい様に聞いてみなきゃね。」
「ああ……………あ、そういえばまた…………はくさいって呼ぶと怒られるぞいかづち?」
ハッと思わず口に手を当て塞いでしまう私。
「い、言わないでよね………………たかお。」
「わかってるって……………じゃあお前の晩御飯のデザートで手を打とうじゃないか!」
「くっ!…………………なんなのアンタ…………本当に性格悪いわよ…………だからそんなお腹になって飛べなくなるのよ。」
「うるさいいかづち!!こうなったら言ってやるからな!!」
「うわあああっ!!本当にごめん!!冗談だから言わないでえええっ!!」
「ハッハッハ!!さあ帰ろうぜいかづち。」
「ふぅ……………………アンタ本当に性格悪い鷹よねたかお?」
「いいのかそんな態度で?いかづちーーーっ」
性格悪そうな表情で見ているたかお。
「はあ…………………とにかく疲れた!!早く帰りましょ!?」
「ああ……………………ん!?」
そして私達は洞窟内から這い上がり帰路に着こうとしていた。
森を抜けそして里へと向かう私達。
その時…………………上空を飛んでいた、たかおが何かを見つけたようだった。
「どうしたのたかお?」
「いかづち!?人だ!!誰か人が倒れているぞ!?」
「えっ!?人!!!???」
私が前に目を向けるとそこには私くらいの一人の女の子が横たわっていたの。
「しっかりして!?」
私が女の子を抱き抱えようとした時。
女の子の額にはなんと風忍である証である鉢金が巻かれていたのでした。
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