第二十話河童だから球利。
「水璃ちゃん。」
私が悲しそうな水璃ちゃんに声をかけていたの………すると風花ちゃんがなにか言いたげにモジモジしていたの。
「風花ちゃん………言いたいことはちゃんと伝えた方がいいと思うよ?」
「あの……………………………………じゃあ…………言いますけど…………水璃ちゃんがその手に持っているものってなんですか?」
「えっ……………………………!?」
「えっ!!???」
私も水璃ちゃんもそのものに目を向ける。
するとため息混じりに声を絞り出したのは河童さんだった。
「きゅうううぅぅ………………………………………。」
「あ…………………あはは………………そんなにガッカリした顔しないでよ……………ってこれのこと?」
「うんっ!それってなあに?」
「これね…………………………。」
そう言いながら手にした槍を見つめていた水璃ちゃん。
すると彼女は語りだしたの。
「これはいつの間にか私の家に『yamazonn』から匿名で送られてきたものだったの。」
「えっ!?それってどういうこと!?」
「うーんなんのことか分からないんだよね………………私のファンからのものなのか………誰からの贈り物なのか分からないけどいつの間にか私の元に届いたの。」
私達の前で水璃ちゃんは再び語りはじめたの。
◇
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◇
それが私とこの子………河童の『球利』の出会いだったの。
私はいつもの修行とライブの為の練習を終えて家に帰ったの…………すると私の元にyamazonnからの配達があったの……………すると………私はその宅配物を目にしたの………なにか長い棒状のなにか………私は宛名が私宛…………そして差し出し人が分からないこのものに怪しさを感じたけれど何故かこのものの中身が気になっていたの。
でも私宛なのだから開けても問題ないよね………と包みを解いていったの。
すると。
それはゆっくりと開いていったの。
そこから出てきたのがこの槍だったの………。
「なに…………………………これ……………………?」
そう言葉をはいた瞬間………………私の目の前でこの槍が青白く光り出したの。
そして………その瞬間…………気がつくと…………私は一瞬気を失ったような感覚。
次の瞬間………………この子………………河童の『球利』が現れたの。
「えっ…………………………かっ……………………ぱさん?」
「きゅうううぅぅーーーーーーっ?」
目の前で首をかしげ私を見ていた河童さん………そして私は驚きのあまり驚いて固まっていたの。
私はぼーっとそれを見ているとこの子が私に近づいてきて笑みを浮かべていたの。
思わずあまりの可愛さに抱きしめていた私。
こうして私は河童さんと暮らすことを何故か決めていたの。
この子は捨て河童なんだ…………だから私がこれからの飼い主になると覚悟を決めたの。
それからすぐに私達は仲良くなった………………。
だからこの事は誰にも言わないで……師である『水菜』様にも相談もしなかったの。
そんな『水菜』様も何故か私にその事を気づいていたのかは分からないけれど………何も言わなかったの。
それから数ヶ月の時が過ぎた頃………………。
それが数日前の話ね……………私のライブ中。
突然…………………黒い煙が会場内に黙々と湧き上がってきたの………そして聞こえてきたのはぎゅおおおおおーーーーーーーっという妖怪の叫び声。
そしてその妖怪の恐ろしい姿を一瞬見えた気がしたの。
◇
◇
◇
「なに………………これ…………………………?」
真っ暗なまま………………私はそう呟いていたの。
すると私の手を誰かに握られていたの…………そしてその手にひかれ私はいつの間にかそこから走り出していたの…………………………。
そして気がついた時…………私はここの川に流されていたの………。
でも私はハッと思い出した事があったの……それは水の里の魔神具の話だったの………。
師である『水菜』様の話。
◇
◇
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「いいかしら水璃?………私の話をよく聞くのよ……………………。」
「はい…………………………。」
「貴女もこの水の里の魔神具の話は聞いた事あったわよね?」
「はい…………以前聞きました…………あのなにか凄い力をもった特別な忍具と聞きました。」
「そうね…………………それにはそれだけじゃない意味があるの………………。」
「意味とはなんでしょうか?」
「ええ…………その魔神具には魔神という特別な力を持つ魔神が入っていて…………持ち主のために力を貸してくれる………そうね………ある意味『口寄せの術』をより強力にしたもの…………そう言った方がわかりやすいかもしれないわね。」
「なるほど………………。」
「魔神具の魔神はその持ち主を自ら選ぶと言われています………………だからその持ち主となる事ができる可能性が貴女にもあるという事です。」
「えっ!?」
『水菜』様はにっこり微笑んだの。
「だから常に頑張って修行するのよ。」
「はい。」
そんな『水菜』様との話を思い出した水璃ちゃんは口を開く。
「もしかして…………この槍が魔神具?そして『球利』ちゃんが魔神ってこと?」
「「えええええーーーーーーーーーーーっ!?」」
今更そういった水璃ちゃんに私達は驚きの声を上げてしまったの。
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