第十八話水璃ちゃん。
私達の目の前で水の中から飛び上がった女の子。
「うきゃあああーーーーーーーーーーっ!?」
女の子が涙目で着地する。
「きゅうううーーーーーーーーーーっ!!」
河童さんが慌てふためき彼女に近づいていく。
そして私達が近づこうとすると…………その河童さんは私達を睨み、その手に槍を握り震えていた。
すると川に顔をつけると水を激しく飲んだ彼女。
「ングング……………ングング…………………………ぷはあああーーーーっ!!」
「ああっ良かったあああーーーーーっ!!突然どうしたのかと思ったら無事だったんだね!」
涙目で私はそんな彼女に訴えかけた。
「えっ!?あなた私を心配してくれたの?」
「ええ…………もちろん。」
そんな私を見て彼女は戸惑っていた。
「アレ?そういえば…………………。」
「どうしたの?いかづちちゃん?」
風花ちゃんが問いかけてくると私はこたえる。
「見て風花ちゃん……………私達の前に二人の河童さんがいるみたいだねっ!」
「えっ!?いかづちちゃん………………それはちょっと…………………。」
「だってほらあの唇……………………ねっ」
するとプルプル震えていた女の子が爆発したかのように声を上げたの。
「ねっ?じゃなあああーーーーーーーーーーい!!誰のおかげでこんな唇になったと思っているの!?」
そう叫んだ女の子。
でも今私達の前にいるのは明らかな河童と唇を腫らし、まるで河童さんのくちばしの様になってしまった女の子がいたの。
「ううっ………………こわいよおお!」
「こわいよおお!じゃないわ!アレ?でもあなた達っもしかして…………私と同じ…………忍び?」
「うんっ!私は風忍の「風花」」
「そして私は雷忍の………………いかづちだよ」
「雷忍………………………私初めて出会ったわ………ああ………私は水忍くノ一の「水璃」っていうの………ところであなたたちはどうして水の里に?」
唇をぷるんっとはねらせながらも語る「水璃」ちゃん。
私は思わずこの様子に思わずこらえ下を向く。
「ちょっと…………いかづちちゃんまずいよおお…………………………。」
「だって………………」
私はつい彼女に目を向けると思わず吹き出しそうになってしまう。
するとプルプル震える「水璃」ちゃん。
「いい………………かげんに…………………………。」
ゴゴゴと周囲の川の水が震え始める。
そして河童さんがその目を光らせていた。
その瞬間。
「してえええーーーーーーーーーーーっ!!」
激しく叫んだ「水璃」ちゃん。
そして私達の頭上から大粒の雨が落ちてきた。
「アレ!?………………………………………雨?」
「いや…………………………………これは!!???」
焦った風花ちゃんと私は取り乱す………でも次の瞬間。
その雨は激しいスコールへと変わったの。
ザーーーーーーーーーーーーーーーッと天から大粒の雨が滝のように落ちたの。
「ひやあああーーーーーーーーーーーっ!!」
「つめたああーーーーーーーーーーーい!!」
そして私達は一瞬で、ずぶ濡れになったのでした。
◇
◇
◇
「ほええ……………………ごめんなさいいい。」
「はくちゅんっ!!ごめんなさいですう」
私と風花ちゃんは目の前の「水璃」ちゃんにひたすら謝っていた。
「もお…………………………本当にやめてよね………まったく。」
そう言いながらぷりぷりしている「水璃」ちゃん。
彼女は長い髪……そしてこうしてみるととても美しい容姿をしていたの。
「水の里の「水璃」ちゃんってあなたのことですかあ?」
そう問いかけたのは風花ちゃんだった。
「へえ……あなた……私のことを知ってるの?」
「はい……………私は風忍の風花ですう…………そしてあなたの話は聞いてました………………。」
「へえ……………それはどんな話だったねかしら?」
「うーーーーーんっと……………………そうだ。」
考えていた風花ちゃんが何かを閃いたように笑顔になった。
「確か…………水の里のアイドル的なグループがあってそのリーダーがとても美しいって……。」
「うんうん!あなた!いい話を聞いてたわね。」
「えーっと……………でもね…………そのリーダーは確かワガママであざといって言われてたとか。」
「待ってえええーーーーーーーーーーっ!?」
風花ちゃんの説明を止めた「水璃」ちゃん。
彼女は震えながら語り出したのでした。
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