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能力測定(刃道 薫の場合)

ゲームの世界に入れたらいいと何度思った事か(´;ω;`)

VRMMOが出来たら、現実捨てるわ。

シュウゥゥゥゥン・・・・・・・・


目を開けると、まったくもって見たことのない全てがカックカクしている世界にいた。

海もカックカク。地面もカックカク。植物もカックカク。

少し歩みを進めると、カックカクの豚ような生物がトコトコとこちらにやって来た。

その豚は鼻をフガフガと音を汚く音を立てていた。

私は、基本的に野生の動物や虫とかは嫌悪感無く触れるのだが、この豚のような生物はどこか気持ち悪い違和感があって触りたくなかった。

触る?

何となく手を見てみた。

「?」

自分の手もカックカクになっていた。

何なのだこの世界は。

フガフガフガフガ

この世界に入る前にあのふざけた様な格好をした教師の能力だとは思うのだが、この能力の詳細は何なのだ?

フガフガフガフガフガフガフガフガ

この世界で能力測定とやらをするのだろうか?するとしたら対象が無いとやる気が起きないのだが、どうすれば良いのだろうか。

フガフガフガフガフガフガフガフガフガフガフガフガフガフガフガフガ

「うるっさい!!」

腰に装備していた刀で、豚のような生物の顔と思われる部分を一刀両断した。

ソイツは横にばたりと倒れて、煙になって消えてしまった。

煙が消えると、豚のような生物がいた所には肉片のようなものと、色とりどりのキラキラ輝いている光の玉が転がっていた。

何なのだろうと思い、触れようとした。

ヒュ!!

触れようと近づいた瞬間、その光の玉が私目掛けて飛んできたのだ。

これが能力測定か!!

ヒュバヒュパ!!!

光の玉目掛けて、真っ二つになる様に刀を下したのだが、その光の玉は私の刀をまるで無いモノかのようにすり抜けて私の体の中に飛び込んでいった。

「?」

測定では・・・・・ないのか?

「え?」

ここで重要なことに気づいた。

刀がカックカクになっていたのだ。

どの面からも見たのだが、鋭利なところは見つからなかった。

ヒュッ!ヒュッヒュ!!

だが、元の世界と重さ、手になじむ感覚は全く同じだった。

こんななまくら刀で何かを切れるなんて芸当ができる人なんていないだろうな。

「あ!()()()の事をなまくらと言ったのではないよ?」

この子(私の刀)は大切にしないといけないからな、すぐに拗ねてしまうから。

まぁそんなことは置いといて、このカックカクは治るのだろうか?

・・・・・・・・流石に元の世界に戻ったら、刀も私も元に戻るだろうから良いか。

せっかくだから達人ごっこでもしてみようか。

この・・・・・本当はめちゃくちゃ切れるこの子だけど、今だけ見た目だけはなまくらだから、達人以上のような事をするっていう遊び。

木に近寄って一刀入れるが、少し木の破片が飛び散っただけだった。

え?・・・・・・・・ホントになまくら・・・・・・・・

「さっきなまくらって言ったのまだ怒ってるのか」

さっきのは見た目の事についていっただけだから・・・・・ね?

一番だよ君が一番。

切っていいかい?

ゾッ!

やった!ありがとう・・・・・

木がこちらに倒れるとめんどくさいので、後ろに4歩剣道の歩法を使って、一気に5m下がった。

しかし、木は倒れてこなかった。

「!!?」

恐る恐る近づいたら、狂気の沙汰が目に飛び込んできた。

何と私が切った部分の一角だけ、無くなっており、それから上の部分は空中に浮いていたのだ!

この世界は魑魅魍魎の住処か魔境か!!

「出てこい!!私を弄んでいるのだろう!!尋常に勝負しろ!!!」

[ウルサイウルサイ・・・・早く看板を見てくれよ]

この声はあのだらしない教師のものだな。

「どれですか?看板何て・・・・・・・・」

ありませんよ、と言いかけた時、看板がぽつねんと置いてあるのが目に入ってきた。

覗き見ると、能力を行使してくれみたいなことが書いてあった。

あ、もう始まってたってことか。

やる気は起きないけど何か切りつければいいのか?

能力を行使するために、刀を鞘にしまう。

「んっ・・・・!」

ズババババババッババッバッバッバ!!!!

日本刀の切っ先から鋼色の筋がひゅんと飛んでいき、刃道 薫を中心に飛んでいった。

その鋼色の筋が、木や地面や草にあたると当たった一ブロックが無くなった。

「うん、この世界は良いな。切った物に余り罪悪感を感じない」

ではもっと切っていこうか!

[あ~~なんかふざけている人が多いので、この世界変えるよ]

「この世界意外と良かったのに・・・・・・・・」


シュウゥゥゥゥン・・・・・・・・


パチ

目を開けると今度はしっかりと丸みの帯びている元のいた世界に近い世界に来た。

車に建物、天気に人がいることまでは一緒だが、歩いている人が外国人だ。

あんまり近寄りたくない。

何故か、この前・・・・というか、よく外国人に声を掛けられるのだが、英語は全くと言っていいほど喋れないので逃げるしかその場をどうにかする方法が無く、どうしようもないのだ。

[じゃあ、能力測定を始めてください]

「え?こんな中やったら被害が出てしまうじゃないか」

[アーーこれゲームだから大丈夫]

「ゲーム?」

ゲームは全くやらない。

時間があったら剣道剣道と親からそう教えられており、携帯はつい最近の高校一年生になった時に、買ってもらった。

友達からゲームの話を聞くのだが、全く意味が分からないので黙ってしまうと、友達が話題を変えてしまうので用語する知らない。

知ってるゲームと言えば、けん玉とそれぐらいだ。

[NPCだから殺しても大丈夫だよ]

「何もしていない善良者達に、刀を振れるか」

[ま・・・・出来るだけ能力使えばいいなんでもOK]

やはりあの教師はだらしがない。

好かない。

人は殺したくないが、そのまま動かないって言うのも気が滅入るので歩くことにした。

良い天気だな。陽射しが少し強いのが気になるが、乾いた風が吹いてきて丁度いい。

車も元の世界で見たことのない色とりどりの物があって見ているだけでも面白い。

建物も高くそびえたつ物ばかりで、やはり元の世界とはかけ離れていた。

「やはり、ここは外国だな?」

外国人ばかりで建物も車も違うと来たら、外国しかないだろう。

ピッピッピッ

「ん?何の音だ?」

[『MOD追加』]

あの教師の声がした。

と思ったら、バタバタバタバタバタバタ ブゥゥゥゥゥと言う音が聞こえてきた。

しかも、その音は段々と近づいてくる。

一区画先の交差点に装甲車が三台止まった。

装甲車の上には、機銃が備え付けており、そこには人が乗っていた。

装甲車の後ろからは機動隊のような者達が銃を持ち、降りてきた。

その者たちの全ての銃口はこちらの方を向いていた。

何かあったのだろうか?

「~~~~~~!!!!!」

その機動隊は誰かに向けて叫んでいるようだった。

しかし、外国語なので聞き取れないし、危ないことが起こっているのなら助けてもらおうか。


パンッ


私の腹部が赤色に滲んだ。

バッ

すぐそばにあったちょっとした路地裏に飛び込んだ。

フッ・・・・フッ・・・・フッ・・・・

ビリィ

服を破って、その腹部に巻いた。

「この世界の治安はどうなっているんだ!人がいる所で発砲何て!テロリストか!!」

道の方を見ると、人通りはなくなっていた。

さらに、あるはずの人々の叫び声もなくなっていた。

路地裏から機動隊の様子を見ると、じりじりと詰めてきていた。

それに、人が人っ子一人居なくなっていた。

「これなら暴れられる」

路地裏に顔を引っ込め、立ち上がり、テロリストがいたであろう場所めがけて・・・・・・


「ん・・・・ッ!!!」


一閃放った。

微かに肉を切った時の音がしたので、たぶん切れたのだろう。

しかし、未だにテロリストが進行しているのは見なくても分かる。

「さて、どうしようか」

・・・・・・・・これならどうだろう。

ーーーーー

テロリスト達が、路地裏に続く角に張り付いて合図を立てて突撃する。

しかし、刃道 薫の姿は見当たらない。

テロリスト全員が一本道に入っていった。

ガッ

刃道 薫がテロリストの頭上で日本刀を持つ手に、力を籠める。

「んッ!んッ!んッ!んッ!」

ドォガッドォガッドォガッドォガッ

刃道 薫の四閃がテロリスト達に降り注いだ。

トス

刃道 薫は地面に降り立った。

ーーちょっと前ーー

「んッ!んッ!んッ!んッ!んッ!」

ドォガッドォガッドォガッドォガッドォガッ

私は、ビルの側面に五つ傷を付けた。

それを使って、まぁまぁの高さまでクライミングしていった。

ーーーーー

「ふぅ・・・・」

ちゃんと作戦がハマって良かった。

念のため倒れているテロリストたちに、もう三閃ほど入れておいた。

路地裏から出ようとする。

バラバラバラバラバラバラバラバラ~~~~~~~~

そうしようとしたのだが、路地裏の前に軍事用のヘリが降りてきた。

「これはさすがに・・・・・・・・」


評価とか欲しいけどしなくてもいいです。

次の話も読んでくれるなら・・・・・・・・

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