能力測定(鬼角 正修の場合)
作者がやったことのあるゲームばかりを使ってみました。
一つ以外皆分かると思いますよ、ゲーム名。
能力測定をすると言われて向かった先は、昨日入学式を行った講堂だった。
開かれた扉から入ると、イヤホンつけながらプレステをやっている茶オレンジ色の髪の男性がいた。
背丈からして、状況からして多分教師だ。
それから蒼黒校長の先導により中に入った。
講堂の中に入ると
カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ
とプレステのボタンを連打する音がこだましていた。
そんな連打する必要あんのか?
その男性教師は入ってきた俺たちに気付いた。
「ヘ~~イ!ボーイ&ガールズゥ!!待ちくたびれ過ぎてもう一曲始めちゃってたよ!」
その男性教師は顔だけこっちに向けて挨拶をした。
「ん?」
よく見ると昨日入学式の席を教えてくれたチャラチャラした先生、略してチャラせんせーがそこにはいた。
もう一曲って言う事は音ゲーなのか?
俺の友達に音ゲー連れてかれたり音ゲーのアプリ入れさせられたりで何となくは音ゲー知識がある。
「曲始めちゃったよ」とかも何度か聞いた覚えがある。
「んで?今日は何をすればいいんだっけ?」
チャラせんせーは蒼黒校長に向かってチャラ目に質問をする。
質問している間も、顔はこちらに向けているのだが、指の動きは一切止まらない。
ハッタリか?
でも、音だけ聞いてフルコン叩き出せる輩がいるって、たしかアイツ言ってたな。
「君のゲーム世界で能力測定だ」
シ~~~~~~~~ン
「・・・・・・・・ん?あ!なんか言ったの?てかなんか言ったんだよね?そういう空気だもん!でもでもゴメン!イヤホンつけてるの忘れてた!」
チャラせんせーは指を超高速で動かしながら、肩を動かして右耳左耳と両方のイヤホンをずり落とした。
肩で取ったイヤホンは、有線のイヤホンだったので、だらりんと地面にただれ落ちた。
「んで?何だったんだっけ?」
チャラせんせーは素っ頓狂な顔して、イヤホン取ったにも拘らず指を高速連打しながら、蒼黒校長に質問した。
「能力測定」
へ~意外。蒼黒校長がめんどくさがって言葉を省略した。もっと仕事人!みたいな感じでロボロボしてんのかと思ってたわ。
やべぇ、チャラせんせーのチャラが感染ってきた。
「オスオス、りょーかい!まぁそれのために呼ばれてたのは知ってたんだけどね?」
蒼黒校長の顔色は全く変わらない。
「じゃあ、設定は後で、取り敢えず『入れる』って感じで?」
「あぁ、いつも通りに」
「『ゲームス』・・・」
ブチッ
チャラせんせーが決めポーズを取ろうとしたとき、足の運びが悪かったのかただれ落ちたイヤホンを踏んずけてゲーム音が流れた。
[フルコンボだどぅん~~]
いや、上手すぎだろ!!
「『ゲームスタート』!」
シュウゥゥゥゥン・・・・・・・・
目の前が段々と遠くなっていき、意識が途絶えた。
パチリ
ムク
ココどこ?
ていうか、めっちゃサンドボックスだな。
これって・・・・・・・・
取り敢えず掘ってみるか!
サクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサク
辺り一帯の土を掘り起こした。
「よしっ!」
[よしっ!じゃねぇんだわぁ!]
「うわっ!」
[こっちは親切に看板建てて要項書いてやってんのになんで見ないんだよ]
え?そんなものどこに・・あ
ちょっと探したらすぐに見つかった。
計画も無く掘り進めていっていたので、上手く上がれなかった。
あ、土使えばいいか。
サクッサクッサクッサクッサクッ
土ブロックを階段状に積み上げた。
看板の所までたどり着き内容を読み進める。
『能力を使ってくれ。全力でやってもらった方がこちらとしては有り難い。なんせ君たちの能力は非常に強力だからな。データが無いと始まらない by蒼黒校長』
・・・・・・・こういう測定か、でもやることは変わらないからな。
[あ~あ~~もうダメだ。めぐると電子クンが豆腐ハウス作ったりして、メチャメチャエンジョイし始めちゃったので、別ゲームに変えます]
あ、それ俺もしたいな。せっかく来たんだから。
5×5の豆腐ハウスを作ろうとしたら、また目の前が遠のいた。
パチリ
また目を開けると、画質が桁違いの世界に来ていた。
フォンッ!
「うお!」
mission:能力を使え!
「お~~~~、それっぽい」
・・・・・・・・取り敢えず暴れればいいのかな?
適当にブースト系使っといて、スーパーマンごっこでもしてればいいか。
ギチッ
「いけね」
手で口を抑えた。
「よしっ『ブースト』・・・・・×5・・・・・・・・」
よしっ!バレてないな?大丈夫だよな?ちゃんとボソッと言ったもんな!
まぁしなくてもよかったけど、これぐらいしないと楽しくないからな。
「いざ!」
建物内から駆け足で飛び出すと、車が時速60位で真横から突っ込んで来た。
体制が厳しかったが、取り敢えず一蹴りして近くの高層ビルの中層辺りに吹っ飛ばしておいた。
「お~~飛ぶな~~~」
たまや~~みたいな感じで見ていたら後ろから追突されたので、その車は振り返ってリアルお手製のハンマー(つまり拳)でボンネットを地面にのめり込ませた。
ていうか俺ってこんなに強かったの?知らんかったわ。
これぐらいでもうデータは取れただろ?こんないい天気なんだから見晴らしのいいところ行きたいな。
ビルの屋上までひとっ飛びするには・・・
『演算』!
ピッピッ
あと×3か・・・
『ブースト』×3!!
前傾姿勢で屈んで・・・・・・・飛ぶッ!!!
おお!飛ぶな~~~・・・・けど、飛んだけど真上なんだよなぁ~~~
ビルの屋上より高く飛んで速さ0になったと思ったらめっちゃ早く落ちていった。
「これはさすがにwastedかな?」
ドガァァァン!!
スカイダイビングのパラシュート無しをしたのだが何故か無傷だった。
俺より下敷きになった車の方が悲惨な状態だった。
やっぱり身体強化すると身体の耐久値も上がるんだな。
ーーー再度挑戦
グォッ!!
今回はちゃんと!ていうか空気抵抗すげぇな!
空気抵抗をここまで濃く感じたことは今まで一度も無かった。
ドダンッ
やっと到着だ。
さっきもちょこっとだけ見えたヘリコプターがやはりいた。
まぁまずはそんなことより
「景色綺麗だな~~~~」
そう言えば、気温も風もゲームのくせして反映されてるな、クオリティー高すぎじゃね?
・・・・・・うん、景色はもう飽きた。
ヘリで飛んでみるか!
搭乗!!→ちょっと上昇→急降下→ダァ~~ン!!→だけどやっぱり無傷
「クソが!扱いずらいにもほどがあるだろ!?もはや乗り物じゃねぇ!動く鉄塊だわ!!」
普通に車を拝借することにした。
することにしたんだけど、車盗む方法知らんのよ・・・・・・どーやってたっけ?窓パリンだったっけ?
というわけで、おおきく振りかぶって直前でストップ!
今ブースト中だったの忘れていた。
パリンッ
デコピンでちょうどよかった。
それで、ドアのロックを解除して車に乗り込んだのだが操作方法が分からないので取り敢えずペダルを踏んだ。
「ウハッ!?」
踏んだら急発進したが、『センス』でどうにか運転でき衝突は免れた。
もう片方のペダルを踏んで減速させた。
でも、操作方法は分かっちゃった。
分かったところで行きたい場所ねぇからな・・・・・・・・あ、このゲーム山奥に軍事基地なかったっけ?
時間もあることだし、そこ占拠するか!!
マップの出し方とか分からないから、とにかく山の方を目指してアクセル全開にした。
ゴォォォンっ
アクセル全開にしたら、さっそく街路樹に正面衝突した。
被害はボンネットがビローンとなっただけだったので、そのまま車を進めた。
ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥンンン!!!!!
そうだなぁ、登場シーンはかっこよく決めたいから、そうだなドリフトしている最中にドアから飛び出して軍事基地正面に登場しようか。
俺の脳内プランだと最高にかっこよくなっている。
ブゥゥゥゥゥ・・ガッ・・・ガッ・・ガッ!
「この車平たくて山昇るのに向いてねぇな!さっきからごっつんごっつんなんかにあたってるもんな!」
そう言っている間にも5回ぐらい突っかかった。
「それに基地見つからないんですけどね!どこにあるんでしょうか!!」
バタタタタタタタ
空を見上げるとミリタリーカラーのヘリが飛んでいた。
「ついてこ」
付いていったら山の向こう側に軍事基地があった。
もう登場シーンの事とかどうでもよくなっていたので、そのまま基地の正面玄関に車ごと突っ込んだ。
しかし、扉は壊れることはなく星4が付く羽目になった。
『ブースト』×10
ゴィィィィィン~~~
一撃を基地の玄関にお見舞いしてやったが、まぁまぁ凹んだだけだった。
やっぱり基地だから固いよな。
ゴィィン!!ゴィィン!!!ゴィィィィィンッ!!!
ギィィ・・・・・ドズゥン・・・・・・・・
4撃入れたらあっさり開いてしまった。
開いたって言うよりはぶち破ったが正しいのだろうけど。
倒れた扉の向こうには、長篠の戦いで実用された火縄銃の三段撃ちのような陣形を取った外人兵士達がおり、アサルトライフルの銃口をこちらに向けていた。
流石にこれはッ・・・・・・・・!!!!
ダッ
ガガガガガガガガッガガガガガガガ!!!!!!!
扉の付け根の少し出っ張っている部分に滑り込んだのは、我ながら良い選択だったと思う。
流石NPCと言ったところで、兵士の集弾率は高かった。
扉の向かい側にある山には人型の弾痕があった。
「~~~~~~!!!」
兵士たちは何らかのコミュニケーションを取って、次の行動をとる様だった。
だから
「行動をとられる前にやる」
扉の中に飛び出して、先ずは一人アッパーで空のかなたへ。
二人目は真っ直ぐストレート。三人目は掌底。四人目は持っていたライフルの銃口を逆さにして発砲。
ヘリでの応援などもきたが、そこから先は同じことの繰り返しだった。
ギチィッ
「ダメだって」
俺は指を駆使して、口をへの字に形成した。
「・・・・・・・・」
辺りを見渡しても、聞き渡しても誰かいる気配すら無かった。
ヒィィィィィィイィィィィイィーーーーー
何の音だ?
「あ」
爆撃機が今まさに俺の頭上を通って行った。
「十分楽しめたし、もう疲れたから良いや」
チュヂォォォォン~~~!!!!!!!!
シュウゥゥゥゥン・・・・・・・・
目を開けると、やはり講堂だった。
「お前やべーな、行動がサイコパス過ぎるだろ」
「データって戦闘データじゃないんですか?」
「んにゃまぁ・・・・・そーなんだけど」
特にダメ出しが出てないことを鑑みると、データはちゃんと取れたのだと思う。
ぐぅぅぅぅぅ~~~~~~・・・・・・・・
なんでこんなに腹減ってるんだ?
あぁ!昼までやってたってことか
「えぇ!!」
時計を見ると、4時を指していた。
「ずえぅ!?なんだよ・・・・急に」
「すいません、でも何でこんな時間になってるんですか?何かめっちゃ浦島太郎みたいじゃないですか」
「だってゲームしてる時って時間とか空腹とかどーでもよくなるじゃん?」
・・・・・・・・
え?説明終わり!?
「いや、まぁそーなんですけど」
「そー言う能力なんだよ」
そう言われると否定しづらい。
「あ、他の奴らは?」
「まだゲームしてるよ」
俺以外まだ中にいるようだった。
そうなるとすることが無くて暇だな。
「あ、コーチョーが言ってたんだけど、食堂行ってきてもいいって」
言われてみれば、蒼黒校長の姿は講堂にはなかった。
腹減ってるけど・・・・一人で食べるってのも寂しいから待つか。
「いや、誰か待ちます」
「へい、じゃコレでもやっとけ」
ヒュ
チャラせんせーは青色のプレステをこちらに投げつけてきた。
知らないゲームが入っていたが、暇だったのでやり進めた。
待っても待っても誰も来ず、暇で暇でしょうがなかったのでそのゲームを最後までクリアしてしまった。
そのゲームの内容は、シューティングで宇宙のどこかからやって来る敵を空爆とかロボットとかで倒すゲームだった。
正直めっちゃ面白かった。
続編があるのなら是非借りたりしたい。
シュウゥゥゥゥン・・・・・・・・
「あれ!!?せっかくTNT大量に作って爆発させたのに!」
めぐるんが興奮した状態でゲームから出てきた。
「それね、重すぎてフリーズしちゃったんだよ」
「え~~折角ダイヤモンドで城作ったのに」
いや、ダイヤモンドで城?
「あのゲームで、城作れるほどダイヤモンド手に入るわけないでしょ?」
つい、手元のゲームを止めてめぐるんに声を掛けてしまった。
「いや、下に掘っていったらメチャメチャダイヤモンド沸いて出てきたんだよ」
流石、『幸運』ってところか。
「ていうか、お前の能力ナニ?俺の能力って強制的にゲーム変えられるんだけど、お前だけ干渉できなかったんだよ」
「ボクの能力は『幸運』だよ」
シーーーーーーン
「多分ボクがここに残りたいって思ったから干渉できなかったんじゃないですカネ~~」
「・・・・・・ああ、コーチョーの息子さんね?それならそうと早く言ってよ~~~」
チャラせんせーは、蒼黒校長から何か言われてたらしく直ぐに納得した。
ー30分後ー
カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ
チャラせんせーからプレステを渡されためぐるんは、俺と一緒にさっきのシューティングゲームのマルチをやっている。
カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ・・・・・・・・
「ふぅ・・流石にもう出そうか」
シュウゥゥゥゥン・・・・・・・・
全員一気に戻ってきた。
巨乳日本刀娘は、日本刀を抜いて構えている。
こいつも二つ目のゲームの世界にいたのかどうかは知らんが、目が本気だった。
ゲームボーイは目をキラキラに輝かせながら、持っているスマホとプレステから白色に光る剣を出していた。
他に皆々もそれぞれの戦闘態勢を取っていた。
チャラせんせーがプレステをしまって話し始める。
「はい。もう午後なんでご飯でも食べてきてください~~」
皆講堂の時計を探し、その指している時間に驚いた。
「お腹すいてるだろ?後はボクが片付けておくんで・・・・・・・・ハイ!かいさ~~ん」
皆で食堂に行くことにした。
良かったら評価ください




