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記者会見(鬼角 正修の場合)

はい

お久しぶりです。

みんな忘れちゃいましたよね、、、

それでは本編スタート!!

パシャパシャッ!パシャパシャパシャパシャパシャ!!!パシャパシャパシャ!!


今日入学式が行われた『能力学園』の大講堂の中には、餌に群がるコイのようなおびただしい数の、表現の自由に守られており、記事を仕上げるには何でもしていいと思っている記者達が隠すつもりが毛頭ない醜いだけの悪意を丸出しにして、味気のないパイプ椅子に座っていた。

他には、まるでカメラと一体化してしまったような無表情のカメラマン。

その持っているカメラのレンズの向こう側には、朝のテレビとかでよく見る女子アナウンサーが、まるで誰かが死んだぐらいの深刻そうな顔で、まるで『能力学園』内で誰かが死んだかのように話している。

『今日この入学式があったばかりの能力学園で、能力犯罪者達が侵入して、生徒たちを襲ったとのことです。未だに生徒の安全確認をしているというところなのですが、、、、どうなのでしょうか、、、、、、』

『は~い、分かりまし、、、、、』


コツ、、、コツ、、、


バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ!!!!!!!


蒼黒校長が幕横から壇上に置いてある机とその上に置いてあるマイク目掛けて歩いてくる。

今回は流石に、日本刀は置いてきたようだ。

でも、和服なのは変わらないんだ、、、

その後ろをドラクエみたいに連なってきたのは、俺の父親だった。

俺の父親は、全身黒づくめで、たまに家で見る格好だった。

あれ?

二人とも何も持ってきていなかった。

記者会見って普通何か書類とか用意するもんじゃなかったっけ?


ペッコリ


二人が示し合わせたかのように、同時に一秒間お辞儀をして、同時にパイプ椅子を引き、同時に座った。


バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ!!!!!!!


普通ならパイプ椅子を引いたら音がするのに、カメラの音でかき消され、全く聞こえなかった。

さっきの足音も二歩目から聞こえなくなった。


ギィィィィンッッ!!!!


蒼黒校長が、刃物のような視線で記者たちを睨むと、一斉にシャッター音が止まって、静寂が訪れた。

―――――――――

「今、刃物の音しなかった?」

「、、、、」

なんだよ返事無しかよ、、、

幼女がいた場所に目を向けると、幼女は白目で座りながら寝ていた。

―――――――――

『それでは記者会見を始めさせてもらいます』

老騎士の声がラジオから鳴った。

蒼黒校長が、マイクに口を近づける。


キィィィィィイィィィィイィィィィイイイイイイイイインンンン!!!!!!!!!!、、、、、、


『ったく!、、、』

俺の父親は蒼黒校長からマイクをひったくった。

蒼黒校長のオーラが更に強くなった。

それに気付いてか気付かずか、俺の親は目つき悪いまま話し始める。

『[アンチアビリティ]のトップで、この[能力学園]の警備面のトップでもある鬼角(おにかど) 法修(ほうしゅう)だ。この度の件は、我々の予想の範囲外で対処しきれなかったというのが本音だ。圧倒的に情報不足だった。だが、私たちはこの規模の能力犯罪を食い止められて事には変わりない。幸いにも教員生徒共々死者ゼロ。しかし、正義が受け身で良いはずがない。ここからは[アンチアビリティ]の全力をもって対処させていただく。以上だ』

正月の初売りみたいにドヨドヨするはずの記者たちは、シーンとしたままだった。

『、、、それでは、ご質問の方をどうぞ』

一人の記者が質問をする。

『何故蒼黒校長はコメントをしないのですか?』

『蒼黒校長は機械音痴だからだ』


皆聞きたかった「は?」と。


どうやら記者はそこに突っ込んでも面白いネタが取れないと思ったらしく、別の話題をぶち込んできた。

『何故情報不足だったのでしょうか?もっとしっかり警備していたらこのようなことにならなかったのではないでしょうか?』

俺の父親の周りの空気がぐにゅんと曲がったような気がした。

『確かに、ご指摘通りです。ですので、対処していきたいと思います』

俺の父親は見なくても分かるぐらい聞いてきた医者を威嚇していた。

『対処するとはどのような対処なのでしょうか?具体的に教えていただけませんか?』

『それを教えてしまったら、対処の意味がなくなることを分かっていてお聞きになられているのですか?』

俺の父親は校長にマイクを向けて、喋る様に促すのだが、また


キィィィィィイィィィィイィィィィイイイイイイイイインンンン!!!!!!!


と音が鳴り響いた。

より一層蒼黒校長のオーラが濃くなった。

その記者はぺたんとパイプ椅子n座り込んでしまった。


、、、、、、、、、、、、、、、


『他に質問が無ければこの会見を終わらせますが、、、他にご質問は?』


、、、、、、、、、、、、、、、


記者たちは一寸たりとも動かなかった。


ピッ


―――――――――

横には相当前に寝落ちしたであろう幼女が転がっていた。

「さぁ寝るか」

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