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ブラッドアンドハント  作者: アルミさん
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変わった世界

勝樹は倒れたゴブリンにナイフを突き刺した。

証拠品を取りながら、もう片方の手に握られた万年筆が僅かに振動し、嬉しそうに血液を吸い取っていた。

「相変わらず血抜き上手いな。」

優斗が証拠品を取りながら話しかけてきた。

「お前の方がうまいよ。経験の差だな。」

実際、勝樹は血抜きは苦手だ。

だが、血を吸う万年筆のおかげで上手いと勘違いされているだけに過ぎない。

「ゴブリン一匹3000円、緑熊は15万か。」

勝樹はつぶやく。

それを聞いた優斗は苦笑いする。

「1人約3万6000くらいか?半日、山を登り、命がけで戦ったのに安いな。」

優斗の苦笑いに、勝樹も同じく苦笑いを浮かべる。

安い。

だが、誰かがやらなければコイツらは増え、人を襲う。

そして見知らぬ誰かが被害者となる。

それが分かっているからこそ文句を言いながらも、勝樹は銃を握った。

『目的は達成したが、山を降りるか?』

田代からの無線。

「降ります。」

勝樹は即答する。

目的のゴブリン駆除。

懸念事項の緑熊の駆除。

成果は十分だ。

この山を探せばまだ居るだろう。

もちろん勝樹達の獲物だ。

だが、今日ではない。

証拠品を回収した勝樹たちは、足早に山を下った。

報酬をもらうために市役所へと急ぐ。

車のなかで勝樹はタブレットを険しい表情で眺めていた。

特定討伐魔物。

人間に被害を出し、逃げて行方をくらました魔物。

赤熊(レッドベアー)

今回討伐した緑熊より凶暴で身体も大きい。

レッドベアーは20万。

しかし特定討伐魔物に指定されたこのレッドベアーは30万。

危険すぎる。

スラッグ弾では厳しい。

それだけではなく、勝樹の活動範囲外でもある。

討伐の標的から外した。

更に情報を漁る。

自分たちの活動範囲にて、被害が出ているもしくは出そうな魔物を検索。

今のところはなさそうだ。

暫くはゴブリン駆除へと舵を切る。

そうせざるを得ない事情があった。

一つは優斗の離脱だ。

このチーム唯一のスキル持ちの離脱は大きい。

2つ目は武器。

ライフルを所持できるのは田代のみである。

3つ目はチームとして動けるのは週に一度。

皆、社会人であり仕事もある。

報酬を分けたあと、勝樹は銃の手入れとドローンの調整へと勤しむ。

命を預ける大切な相棒だ。

次に使うための準備を怠ってはならない。

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