SS2「シーダの悩み」
ショートショート第2弾です
新メンバーのトモエが加入してから、シーダは密かに悩んでいた。
(……トモエも、服を着ている時は目立たないけれど、脱ぐと……大きいわね)
このパーティには胸の大きな女性が多い。それがシーダの密かな悩みであった。
しかしシーダは本来、悩むほど小さな胸ではない。世間一般で言えば普通に大きい方だという自覚は自分にもある。
だがこのパーティにはそんなシーダを以って悩みを抱かせる程に大きい胸の持ち主が多かった!
最年少にして筆頭のソフィスティアに始まり、アーデ、ウルザ、トモエ、サラにリリオと巨乳と呼んで差し支えないメンバーばかり。
唯一アヤメだけがシーダの心のオアシスという状況である(本人が聞いたら甚だ不本意な話ではあるが)
昔のシーダなら気にはしなかった。しかし今は違う。
シーダは知っている。
ルディが時々、バレない様にこっそりとサラやウルザと言った露出度の高い巨乳女性の胸元に視線を送っていることを。
たまにトモエやアーデの胸元も見ている時がある。
当然ながら女性陣は全員、ルディのそんな視線には気づいていて、密かに自慢に思っている。
ソフィとリリオも頑張ってアピールするのだが、やはり年齢が低いのがネックなのか、二人にルディが視線を向ける事は無い。
それが悔しくて二人のスキンシップが激しくなっている事に残念ながらルディは気づかない。
気付いてわざとやっているなら容赦はしないとシーダは思っていた。
「もっとアピールしなきゃダメかなぁ……」
これが他の男の視線なら即座に切り捨てるところだが相手は他ならぬ想い人のルディである。
恥ずかしいけど自分以外の女性に目を向けるくらいならと、シーダは少し頑張ってみることにした。
胸元が大きく開いた薄い上衣を着て、これ見よがしに胸を強調してルディの前を歩いてみる。
すると、ルディの視線がシーダの方に向けられる。
(やった!頑張った甲斐があったわ私!)
「……何よルディ?そんなに私の胸元が気になるわけ?」
「シーダ」
ルディが真剣な顔でシーダに迫って来る。
(え!? 嘘?)
思いがけないルディの反応にシーダは内心でドキドキしながらルディに問いかける。
「な、何よ?」
「……君は仮にも王女様なんだから、胸を反らして尊大な態度を取っちゃダメだよ?もう少し慎みを持たなきゃ!?」
「ルディのばかぁ!」
シーダの傷心の右ストレートが綺麗にルディの顔面に刺さったある日の午後の事であった。




