第4話暴雨作戦 operation squall
三人は酒場を後にし、ストライカーに戻り、ストライカーに乗り込んだ。
ネロ「何か情報を掴んだか?」
エドワード「どうやら、モブツと言う、この町で一番でかい建物に住んでいる男が、リーダーのようだ。
そいつが何か手がかりを持っているかもしれない。
あれだな、ここからでも見えるあそこの豪邸だ。
今も家にいるはずとのことだ」
ネロ「あの白い壁の、庭にヤシの木が生えている建物か」
モブツの家は町の中心にあり、遠くからでもその建物の巨大さ、そして豪華さを窺い知ることが可能であった。
エドワード「ああ、それより、騒ぎを聞きつけて群がってくるのは時間の問題だ。
一刻も早くここから離れよう」
ネロ「ああ、お前らの銃声がそこらの民兵共に聞こえたはずだしな。
よし、あの家の付近まで向かうぞ」
エドワードはストライカーを発進させた。
走行中、ネロはカスパーに命令する。
ネロ「カスパー、プロヴィデンスだ!」
カスパー「...いや、この距離でもオーラは視認できない。
恐らく、あのそのリーダーはnightmareではないようだよ」
エドワード「でも、身を刺すような感覚はするんだろう?」
カスパー「ああ、君らが酒場にいた瞬間も強く感じていた。
エドワード「だが、オーラは読み取れないと?」
カスパー「あの感覚が襲ってきたからといって、必ずしもオーラが見えるというわけじゃない。
あの感覚を感じるときにオーラを放つnightmareがいるというのが多いという話だ」
ネロは少し、頭を悩ませた後、話し始めた。
ネロ「今回はもしかしたら、会社のアテが外れたかもしれねえ。
この地域でのエージェント喪失の件と、ザイールの抵抗の不審な点に因果関係はないのかもしれん。
だが、やはり腑に落ちねえ点がある。
エージェントが音信不通になったことだ。
そいつらを殺せるとしたらnightmare以外にはほぼほぼ、不可能だ」
カスパー「...そのエージェント任務を放棄して逃げ出したという線は?」
ネロ「いや、それは考えにくい。
なぜならエージェントは三人いて、互いに監視し合っていたはずだし、black worrier holdingsの情報のネットワーク力は伊達じゃねえ。
それをかいくぐるのは至難の業だ」
ケインが横槍を刺す。
ケイン「んでよ、こっからどうするんだよ?」
ネロ「ひとまず、モブツとやらの屋敷を襲撃して、モブツから情報を引き出す。
まだ可能性はある」
エドワード「モブツの処遇は?」
ネロ「そいつ次第だな。
利用価値があれば生かす」
ネロは即興で作戦を思いついた。
内容はダスクがM2を屋敷正面に向けて乱射しながら、ケインが*M3カールグスタフで屋敷を破壊し、誠士郎、エーリヒ、エドワードがその隙に屋敷別口から侵入するといったものである。
*スウェーデンで開発されたロケットランチャー
エドワード「よし、もうすぐで到着だ。
皆、それぞれの得物や無線の支度を整えといてくれよ」
ダスク「おし、腕...いや腹が鳴るぜ。
なんせ、栄養が欠乏しているからな」
エーリヒ「...まさにバーサーカーといった発言だな」
ケイン「そいつは俺達にとっての褒め言葉だぜ、なあ?ダスク。
俺の腹も空腹そのものだ」
ネロ「エドワード、モブツってやつの処遇はお前が判断しろ。
よし、到着だな。
嵐のように激しく、そして雷雨の如き突発性を象徴し、今回の作戦をスコール作戦と命名する。
作戦開始だ!!」
ネロの号令と共に、一斉にダスクはM2で豪邸に向けて、猛攻撃を実施、負けじとケインは車を降り、M3カールグスタフを建物二階に向けて撃ち込んだ。
ダスク「へへへへ!これだからやめられねえな!」
ケイン「ははははは!その通りだな!」
二人の攻撃によって窓ガラスや壁を次々と崩壊させていった。
ネロは二人の援護という形でM4A1で建物に射撃を行い、カスパーは再び部隊の力に圧倒されながら見ていることしかできなかった。
その隙に別口から他三人は侵入を開始した。
警備兵「何だ貴様ら!?うがぁあああ!!!」
エーリヒ「左、クリア」
誠士郎「右、クリア」
建物内部には複数の使用人や警備を行う者たちがいたが、次々と射殺、制圧し、二階へと駆け上がり、しらみつぶしにモブツらしき人物を探した。
そして、三人はとある部屋へ到達し、ベッドの上で何が起きているのかわからないといった表情で、呆然とした様子のモブツらしき人物を発見し、早速質問をぶつけた。
エドワード「あんたがザイールの抵抗のリーダーのモブツって男か?」
モブツ「...な、な、なんだお前たちは...?」
怯えて、しどろもどろな様子であった。
エドワードは無線機を使用した。
エドワード「「....こちらparadox。
対象を発見した。
攻撃を中止せよ、over」」
ネロ「「....了解」」
エドワードは*グロック17をホルスターから取り出して銃口をモブツに突きつけた。
エドワード「質問に答えるんだ。
さもなくばあんたの寿命が短くなるだけだぞ」
モブツ「.....そうだ。
それで私に何の用だ...?」
エドワード「正直に答えたほうがいい。
あんたの組織に新しく加わった者がいないか?」
モブツ「??知らないな。
何のことだ?」
*オーストリアで開発された拳銃
エドワード「...あんたの部下たちが持っていた西側の高価な武器をどうやって調達した?」
モブツ「...武器についてはある男と契約を結んで、その男から融通してもらった。
資金源はその男に譲ってもらった資源関係の利権だ」
エドワード「その男とは?契約内容は?」
モブツ「その男の正確な素性は私も知らない。
白人で、目元に傷がある男だ。
契約内容は私たちザイールの抵抗が彼の手足となって汚れ仕事を引き受ける見返りとして、高価で強力な武器を譲ってもらった。
そしてその武器を活用し、欧米系の企業や政府が経営する鉱山なんかを襲撃、収奪し、それで例の男が利権を獲得し、その一部を譲り受けた。
そこで得た資金を組織拡大の足がかりとした」
エドワードは二人にも会話内容を説明した。
エーリヒはエドワードに質問する。
エーリヒ「...どうするんだ?
その男って奴、関係がありそうじゃないか?」
こいつを利用してその男をおびき出すか?」
エドワード「そうだな...おい、本当に男について何も知らないのか?
吐かなければ、こうだぞ」
銃を撃つような素振りを見せた。
モブツ「わかった!!わかった!!
....一つだけその男の素性を知る手がかりがある。
その男がとある基地を出入りしているのを部下が目撃している。
私も確認したが基地は確かにあった」
エドワード「よくできました!
んで、その基地はどこにあるんだ?」
モブツ「....この町から南東方向の森に囲まれた平野にある」
エドワード「ちょうどここに地図がある。
おおよそどの辺りか指を指してくれ」
恐る恐る、モブツは指を指した。
エドワードはその地点をペンで印をつけた。
エドワード「じゃ、そろそろお約束のお時間だな」
エーリヒ!処理を頼む」
モブツ「まっ待ってくれ!!お前たちに利権を譲渡しよう!
これでどうだ?」
エドワード「生憎だがね、僕は金や権力に執着する豚共がよだれを垂らすことにあまり興味がないんだ。
あんたにこれ以上の利用価値は見いだせないし、生かしておく理由もない」
そう言うと、エドワードはグロック17をホルスターにしまい、そして、合図をし、その合図によってエーリヒはMP5でモブツを撃ち抜いた。
屋敷内は空薬莢と血で染まった。




