第3話荒廃した町 devastated town
セコへの移動中、ネロは再度、今回の事件の概要、そして町に到着後の段取り、作戦について語り始めた。
ネロ「今回の作戦だが、カスパー、お前の能力の発揮度によって大きく異なる。
お前にnightmareがいるかあの目で町の中にオーラが確認できるか探ってもらう。
もし、nightmareを発見できなければ、ザイールの抵抗所属の民兵と思しき野郎共を叩いて、無理やり、組織を拡大させている奴、そしてnightmareに繋がりそうな情報を引き出す方針でいく」
エドワード「ザイールの抵抗は反政府勢力で町そのものを占拠しているような状況らしい。
ということはだ、警察なんて機能していないだろうからな。
町へ入った瞬間から攻撃を受ける可能性がある。
皆、特にカスパーは用心しておいてくれ」
ダスク「ストライカーで町へ突入したら怪しまれそうじゃないか?
ストライカーを降りてから町へ入ったほうがいいんじゃね?」
ネロ「ああ、そのとおりだ。
だが、降りて入ったとしても白人の俺達は結局、怪しまれることになるはずだ。
それにカスパーが危険になる」
ダスク「なるほどな。
じゃあストライカーに乗ったまま突入するとして、攻撃を受けた場合を想定して即反撃できるようにM2を構えておくか」
ネロ「ああ、そうしてくれ。
そして攻撃を受けた場合の各役割だが、エーリヒはカスパーの援護、俺、誠士郎とケインは牽制、ダスクは攻撃の要となってくれ」
それぞれは役割を了承し、町へ向かう。
そしてカスパーは段々とあの感覚が襲ってきていた。
そしてかなりセコの町へ接近したタイミングでネロがカスパーに呼びかける。
ネロ「今だ!発動させろ!」
カスパーは目を青く変化させた、しかしオーラは視認できなかった。
カスパー「駄目だ、オーラは確認できない」
ネロ「そうか、あの感覚とやらはどうだ?」
カスパー「それについてはすでに感じているよ。
それにしても、この町には戦々恐々とするな」
nightmareの居場所が掴めず、各々はもどかしい気持ちを抱きながら町へ突入した。
町に入った瞬間から人々の訝しむというか、不思議なものを目にするような視線を浴びていた。
町内部は銃器を所持しているものや、麻薬を使用しているであろうもの、軍用車がひしめき合っており、いかにも治安が崩壊した様子であった。
ネロ「.....とりあえず攻撃はされてねえが、武装した奴だらけだな。
どいつが民兵の野郎かもわからねえ。
おいカスパー、プロヴィデンスを発動させているか?」
いきなり聞き馴染みのない言葉を浴びせられカスパーは困惑する。
カスパー「何だい?プロヴィデンスって?」
ネロ「お前の能力を万物を見通す目に見立てて名付けた。
これからはこう呼ぶことにするからな」
カスパー「ああ、そうなのか?
で、nightmareについてだが、恐らくこの町にはいないようだ」
エドワード「プロヴィデンスの目は古代エジプトに由来するとされるものだな。
仕方ないがnightmareに繋がりそうな情報の多少強引な聞き込みといこうか」
エドワードがそう言うと、ちょうど近くにあった酒場の近くに車を停車させた。
ネロ「おし、じゃあとりあえず、エドワードと...エーリヒと誠士郎。
お前達三人には、酒場での聞き取りを頼めるか?」
エドワード「もちろんだ」
誠士郎「...了解した」
エーリヒ「俺も問題ない」
ネロ「三人とも武器を所持していることは感づかれるなよ。
相手が先に手を出してきた場合は、武器を行使しても構わない」
三人は頷くと車を降り、酒場に入った。
酒場に入るなり客と店主、両方から軽蔑のような眼差しを向けられた。
客「...おいおい、なんでこんな場所に...白豚と...チャイニーズが何の用だ?」
相手が喋っているのはフランス語であり、エドワードはフランス語の心得があった。
エドワード「少しお聞きしたいことがございまして、この辺りにザイールの抵抗という組織に所属している方はおりませんか?」
ド直球な質問であった。
客「あ?それがなんだってんだよ。
それにな、てめえらみてえな胡散臭え奴らに教えてやる義理はねえ。
さっさと失せやがれ」
店主「それにな、この店はお前らのような白豚やチャイニーズはお断りだ。
体の皮ひん剥かれたくなかったらさっさと立ち去るんだな」
エドワード「我々は争うつもりは毛頭ございません。
ほら、隣人愛と言うでしょう?困ったときは助け合いましょう。
そうすれば、その善行は報われ、天国へ行けますよ」
エドワードは挑発するように言う。
それに業を煮やした数人の客及び店主は隠し持っていたそれぞれのP90、*ベネリM3スーパー90などでエドワードたち三人を蜂の巣にし、三人は血まみれになって床に倒れ込んだ。
*イタリアで開発されたショットガン
客「イエス・キリストの教えってか?てめえらは愛だの平和だのとかいう言葉でそそのかし、惑わしてきやがる」
店主「本当にてめえら白人、ついでにチャイニーズは卑劣な野郎共だ。
だが、お前達白人共からいい教訓を得た。
それはな、他人につけこむ隙を見せるなってことだ」
客「ま、てめえら白人が作った武器だけは気に入ってるぜ。
そんじゃ、怪しげな野郎が嗅ぎ回ってるってモブツ団長に報告しねえとな」
エドワード「ほう?それは興味深い話だな。
ぜひ、その報告内容をお聞かせ願おうか」
三人は血まみれになりながら、立ち上がる。
客たちや店主は、眼の前の死んだはずの者たちが平然と起き上がってくる光景に慌てふためいていた。
客「な..なんで死なねえ!?あれだけの銃弾を浴びせたはずだぞ!?」
店主「かっ、構うな!!死ぬまで撃ち続けるんだ!!!」
客たちと店主は銃弾を浴びせ続けるが一向に彼らは死ぬ気配がない。
エーリヒ「痛えな...そろそろ反撃の時間だ」
そう言うとエーリヒと誠士郎は店主ひとりを除き、持っていたMP5と刀で電光石火の如く、一網打尽にし、客たちの死体から血をすすった。
そしてエドワードは怯え上がった店主の胸ぐらを掴んで、質問し始めた。
エドワード「生憎、こういった力ずくの下品な手段は僕は好まないんだがね、やむを得ない。
で、君に聞きたいことがいくつかある。
一つ目だが、ザイールの抵抗って組織の輩がこの町にいるはずだ。
誰がそのメンバーなのか教えてくれよ」
店主「...俺達がそうだ。
ここの町のほとんどの奴らがそうだ」
エドワード「なるほど、で、二つ目の質問だが、リーダーは誰だ?」
店主「...この町の中心の一際でかい建物に住んでいるモブツと言う男だ。
今も家にいるはずだ。
俺は組織に最初期からいる。
モブツ団長は所謂、成金のような男で、前はあんなに金を持っていなかったし、組織も弱小だった」
エドワード「三つ目の質問だ。
Stars Levelという名前を覚えているか?」
店主「...ああ、その企業が所有している鉱山を襲撃した。
襲撃は大成功で、モブツ団長は自分の手柄だと誇っていた」
エドワード「四つ目の質問だ。
最近組織に新しく加わったものがいなかったか?
組織を動かすほどの重要人物だ」
店主「....いや、そんな奴はいないはずだ....」
エドワード「...最後の質問だが、それじゃあ、そのお前達は武器や資金は一体どうやって手に入れたんだ?」
店主「...それについてはモブツ団長にしかわからない。
ある日、突然、俺達は武器を渡されたんだ。
エドワード「なるほど、よし、誠士郎、処理を頼む」
誠士郎は了承すると、*ホルスターから拳銃*SIG P226を取り出し、店主を射殺した。
店内には血溜まりができた。
*拳銃を収納するケース
*ドイツで開発された拳銃




