第七話 フレンチトースト
私たちが食堂に着くと、フレアがちょうどフレンチトーストを完成させていたところだった。マイラがワゴンを押して紅茶とカップを持ってきた。私はノヴァの席の隣に座った。シャードがこっそりと魔術具で私がエスコートされていた様子の写真を撮っていた。だが私たちは気づかなかった。
「プラム様、ノヴァ様。今日のフレンチトーストはバニラアイスとチョコソースをかけてみました!」
フレアが得意げにフレンチトーストを置いた。私たちはそれを見て喉を鳴らした。綺麗な焼き色がついていて、食べやすい厚さにカットされたパンに乗せてある少し溶けたバニラアイス。全体にチョコソースが縞状にかけられ、粉糖が星のように散りばめられていた。
「フレア、君は天才か?」
ノヴァは目を輝かせてフレアを見た。ノヴァはワクワクした様子でフォークとナイフを手に取った。私もナイフとフォークを持ち、同時に一口頬張った。
「「なにこれ!とっても美味しい!」」
私たちは同じ感想を言い、完璧にハモった。それに気づいた私たちは思わず顔を見合わせた。そして堪えきれず笑った。完全に似た者同士だとわかり、それが面白くて笑いはなかなか止まらなかった。フレアたちもつられて笑っていた。ひとしきり笑った後、私たちはフレンチトーストの感想や、互いの趣味などを話しながら朝食を楽しみ始めた。フレアたちも満足げに笑っていた。
そして私は気が付かなかった。私がテーブルの下でこっそりと足をノヴァの足にくっつけているのを、シャードにこっそりと写真を撮られていたことに。シャードは厨房の影に隠れて写真を見返し、満足げに頷いていた。
今回はかなり短めです。いまだに右手の怪我が完治していなくてなかなか書きづらくて困ってます…pixiv活動もやってるので、ぜひそちらにも。




