第六話 エスコート
「朝ですよ、プラム様。おはようございます!」
私はシャードの声で目が覚めた。私は朝に強い方ではないため、誰かに起こしてもらわないとなかなか起きれない。起きようとしない、のほうが正しいのかもしれないけど。
「あと5分だけ...」
「今日の朝食はフレンチトーストですよ。」
私は飛び起きた。フレンチトーストは私の大好物の一つだからだ。
「おはよう、シャード。」
「相変わらずフレンチトースト好きですねぇ」
シャードは微笑みながら私が着替え終わるのを待った。私は着替え終わるとドレッサーの前に座り、髪を梳かしてもらった。
「ねぇシャード。他のみんなはもう起きているのかしら?」
「えっと、フレアは食堂でフレンチトーストを仕上げていて、マイラは紅茶を用意しています。ノヴァ様はまだ眠っていますよ。起こしに行きましょうか?」
「そうね...せっかくだし私が行くわ。」
私はシャードが食堂に向かってから、ノヴァの部屋の前に来た。部屋が隣なので移動が楽だ。私はドアをノックした。流石にノックなしで入るのは良くないからだ。
「ノヴァ、朝よ。」
しかし返事はない。まだ寝ているのだろうと私は判断し、ドアをそっと開けて部屋に入った。ノヴァは全く起きる様子がなく、寝息だけが聞こえる。私はノヴァの頬を指でツンツンした。
「起きなさーい!朝よもう!」
「あと...5分だけ...」
私はノヴァがさっきの自分とそっくりすぎて思わず微笑んだ。似たもの同士だな、と思いながら私はノヴァの頬をグニグニした。ノヴァの頬は結構柔らかくて飽きない。
「今日の朝食はフレンチトーストよ。」
「本当か!?早く行くぞ!」
ノヴァは飛び起きた。あまりにも自分と同じすぎて私は笑った。ノヴァは急いで身支度を済ませると、私に手を差し出した。どうやらエスコートをする気らしい。
「ほら、早く行こう?」
「あら、エスコート?せっかくだしお願いしようかしら。」
私は自分の手を重ね、一緒に食堂に向かった。ノヴァの手に触れた際に私の手がビクッと震えたのは気づかれていない。そのことに安心しながら私は他愛もない話をしながら歩いていた。
(どうしましょう、ノヴァの手を握っただけで心臓がうるさいわ...お願いだからバレませんように。)
私はそう思っていた。外では雀たちの鳴き声が聞こえた。きっと昨日の2匹だろう。窓から差し込む光は暖かく、まるで私たちを見守るかのような優しさだった。
食べ物にそろって目がない二人。似てますね。
さて、私グリムは本日けがをしまして、右手に包帯を巻いているせいでひっじょーに動きづらいです。早く治るといいな…




