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大好きな幼馴染を狙うライバルが現れたので、諦めようと思ったら幼馴染がヤンデレ化して激重感情を向けてきた。  作者: エース皇命


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第13話 先輩が濡れたパンツを見せてきた

 ゲームのルールは単純だった。


 じゃんけんに負けた方がカードを引き、そこに書かれている命令に従う。

 それを10ターン繰り返して、命令を実行できなかった数が多かった方が罰ゲームで対戦相手とキスをするというものだ。


 だが、このルール、明らかにおかしい。


「勝っても負けても、結局対戦相手とキスするゲームになってませんか?」


「どういうこと?」


 魅惑の瞳を見せながらとぼけたようにして聞いてくる。


 絶対わかってるだろ。


「仮にこのゲームで勝ったとしても、負けた人にキスされるってことですよね」


「そうだよ。よくわかったね」


「誰でもわかりますよ、それくらい」


紫音(しおん)くんは謙虚なんだね」


 どうやら俺は謙虚な人間だったらしい。


「ルール変えた方が良くないですか?」


「どうして? 紫音くんは、あたしとキス、したくないの?」


「いや、それは……」


 ここはなんて言うのが正解なんだろう。


 したいと答えたら普通にキモいし、したくないと答えたら先輩に対して失礼だ。だが、よく考えてみたら、こんな意地悪な質問をする先輩が悪い。


「返答に困ってるみたいだね。可愛い」


 俺で可愛いって言われるんだったら、瑠璃(るり)なんて銀河で1番可愛いレベルになるぞ。まあ実際そうだが。


「今回は紫音くんが可愛いから許してあげる。次はないよ」


「はぁ」


「それじゃあ、早速始めようか」




 ルールが変更されることはなく、そのまま命令ゲームが始まった。


 最初にじゃんけんで負けたのは……俺だ。

 不思議なことに、最近はどう頑張っても鹿内(しかうち)先輩にじゃんけんで勝てない。


 いつの間にか俺のじゃんけんのパターンが分析されているんだろうか。まあ、さすがにそこまではしないか。


「対戦相手のことを下の名前で呼ぶ」


 カードに書かれた命令を読み上げる。

 どんな命令なのかと警戒していたが、この程度の命令だったら容易(たやす)いな。


「みかん先輩」


「ん――ッ」


「大丈夫ですか?」


 急に体をくねくねさせられたらビビる。

 その動きがエロかったのは言うまでもない。


「心配してくれるんだね。でも大丈夫。ちなみに、その命令はゲームが終わってもずっと有効だよ」


 そういうことか。


 ゲーム後の生活への影響まで考えると、命令に従うべきか命令を拒否するべきかの判断が大きく変わってくる。


 次のターンも、じゃんけんで負けてカードを引いたのは俺だ。


「対戦相手に愛の告白をする……? どういうことですか?」


「そのままの意味だよ。好きだよ、って。言ってほしいな」


「……恥ずかしいので終わりにしましょう、このゲーム」


「それはダメ。このくらいの命令でギブアップしてたら、レベル10の命令に耐えられないよ」


 耐えるつもりはそもそもない。


「ちなみにこの命令ってレベル何ですか?」


「レベル3」


 思ってたより低かった。レベル7くらいかと思ってたのに。


 逃げられないことはわかったので、渋々命令に従うことにする。深呼吸をして、口を開いた。


「鹿内先輩……好きです」


「よくできました。ためぐちでも良かったけどね」


 そして3ターン目、4ターン目、5ターン目も、俺が負けて命令に従った。


 命令を拒否しようとすると、先輩が挑発してくるのだ。命令に従わない選択肢は最初からないらしい。


 膝枕、プロポーズ、名前呼び捨てまでの命令を終えると、俺はどうにかしてじゃんけんに勝つ方法を考えてみることにした。


 もしかしたら、先輩は本当に俺の動きを読んでいるのかもしれない。

 だとすると、完全に予測不能な動きをしながらじゃんけんをするのはどうだろう。


 そして回ってきた6ターン目のじゃんけん。俺が勝利する時はやってきた。


「そんな……」


 鹿内先輩が絶句している。

 負けるなんて思ってなかったんだろう。


「……履いているパンツを対戦相手に見せる」


 一瞬で顔を紅潮させた鹿内先輩。まさかそういう反応をしてくれるとは思わなかったので、貴重な光景だ。


「ちょっと濡れてるけど……それでも、いいかな?」


「え……?」


 濡れてる(・・・・)って、そういうことか?

 そういうことだと考えてもいいのか? だとすると、今日のどの場面でそれが起こったんだ?


 先輩の余計な一言のせいで、落ち着かなくなったんだが。


「いくよ」


 制服のスカートを下ろし、薄いピンクの下着が(あらわ)になる。


 女子高生のパンツの常識についてはよくわからないが、普段からえっちなTバックっぽい下着を履いているものなのか。


 少なくとも、鹿内先輩のパンツはすごくえっちだった。

 しかも、先輩の言っていた通り……いや、これ以上は言うまい。


「どうかな? 興奮する?」


 俺だって健全な男子高校生。

 学力優秀でも、運動神経抜群でも、優等生でも――エロい女子を見て興奮しない男はいない。


 先輩はそのままスカートを完全に脱ぎ、綺麗な生脚まで見せてきた。


 いろいろと挑発的なので、家に帰ったら妹を抱きしめてクールダウンしようと思う。


 とか思っていると、悲劇が起きた。


 部室のドアがノックされ、勢いよく瑠璃(るり)が入ってくる。

 今日は瑠璃の書道部がある日だ。だから部活終わりに一緒に帰る約束をしていた。


「おにぃ、迎えにきました――にゃにゃ! にゃんですかこれ!?」

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