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戻れない。最高の舞台・・・。

まーまー、よく書けたわ。

    


 ――2日後…。



「 なんで、無理してでも引き留めないんだよ!居なくなったら勝てなくなるだろ‼︎ 」



 結局、午前中の内に比奈にはメールを送って

バイトを代わってもらい。日本代表の試合を家で1人で観戦することに決定。 

 

 シフトの変更の申し出は、むこうが先に宣言してきてたから頼んだが……、



 「日本代表、和也が応援してくれるなら。水曜日は休みだけど私が出勤するよー!!」

 「わかったけど、明日まで悩ませてくれ。」


 「OKーー!、美穂とは友達になりたいし、全然将来はほとんど財布一緒だから気にしないでね。」

 「やっぱ――、試合観ることにするから!ありがとうな!頼むわ‼︎」




( はぁーー……。。。 )



 夜20:00



まだ、放送開始直後でアップがすこし映ったくらいだが、血がたぎりすぎてヤバい……。



 『 サッカーやりたいな……。』



 (あのまま――、龍と組んでいられたら……。)

 

 俺の人生。代表にも選ばれて、もっと先の世界でサッカーできて、本当に180℃変わったんだろうな……。



 美人で性格最高の彼女こそGETできているから20℃ほどは同じような人生だが……、

 本当に――、〈あのときの争い〉さえなければプロ入りは確実視されていたため。

 どれだけ一緒に勝てたか、

不明だが・・・

 楽しい学校生活や人生ももっと続いてたはずなのにな――……。



 (比奈には悪い考えだけどな……。)



 テレビでは、日本代表とブラジル代表がついに縦に並んで選手入場をしはじめる……。


――あのときの「流通経済柏」にとって、高瀬龍はとっても大事なピースだったはずなのにな……。


 半年かけてようやくたどり着いた紅白戦で魅せた俺達のシナジー効果は、3名ほどバランス調整のために選手を入れ替えていたものの、

【全国優勝】を狙えるだけのスタメンチームを相手に4-0の快勝・・・‼︎


 

 国家詠唱「 a〜a〜a 」



 納得はしたが、騙されて入学した俺達が――、ようやく明るく輝ける時代がくると確信するだけの試合だったが……、


 1軍相手にスーパーサブだった龍1人が圧倒的な火力を発揮しすぎたせいもあるだろう・・・。


 「はっきりいって、次のレギュラー俺行けますよね。」

 「うるさい、紅白戦の結果はチャンスを与えるにすぎん……。」


 『監督の話、はっきりいって納得できません……!!俺達のサッカーでも龍と和也は伸びます!!』

『ふざけるなよ。前の監督の話はチャラだ。10年やってようと、俺の作戦のほうが勝った……。』



 俺も【司令塔】として1得点1アシストと最高の守備力とともに抜群の活躍――、龍は敵に警戒されまくりのなか2得点2アシストを達成した翌日。


 新監督の理想を再現したかのようなサッカーで訪れたのは――、「監督の戦術」が素晴らしいなら、龍がこっちにいたって同じことが出来るはずという話。



 「ピィィィーーーーッッッ!!!!」


 「キックオフ!!」


 

『はっきりいって、美穂の言うこと全然聞かねえし……、レベルが低すぎる環境より上の環境でサッカーしてるほうが上手くなる気がするから応援してほしい……』


【嫉妬】を招かないよう2軍生活を送り続けていた俺の「希望」がみえた唯一の瞬間だったが・・・。





 試合はブラジルボールで進みだし……。

 なんとなく消極的に繋がれていくパスワークが随分とヘタクソに思えるなか……。



 ――10分



 (やっぱり、日本もブラジルも質がかなり下がっている……。)



 有名選手が多いのはブラジルだが……、

 もう3年もろくに観ていない国際試合……。、

 この試合はいったいどっちが勝つんだろう――…?

 

 食らいついて……、勝てるのか――?日本代表が。



 お互いライバル同士。親友なのにわざわざ黙ってて偶然これから俺が1軍にあがって組めるようになるはずだったのに……。



 『ワー‼︎ワー‼︎ワー‼︎』



 (あの事件がなければ……。今の日本代表に渡、俺、檜山までチームに加わっていたのにな……。)


 ――あきらかにパスワークがなってないようにみえる……。


 龍が柏高校を辞めていなければ組めた《メンバー》だが……、


 理想の〈ポジション〉から攻撃がスタートできる視点でみれば、意外と悪いのがわかりにくい左ウイング【LWG】に山口。1番ヘタクソに映っている左ボランチに俺が入っていただろう。

 


 「龍があそこにいったんじゃ、絶対勝てないだろ?お前もあそこの強さは1番理解してるだろ。」



 龍が埼玉から消え――、青森山田、J2山形とスーパースターへの階段を場所を変え駆け上がっていくあいだ、【県ベスト4】と。しっかりと名門の座を取り戻していたのにもかかわらず、手の平を返された……。



 【八千代高校】


 金村渡・・・元トレセンの後輩で、仲良しのU-15日本代表。(1つ下)


 山口信一・・・Jリーガとして国内で名を上げるようになった。中学時代のチームメイト。



 中学時代に俺と一緒に1度は全国大会にいったヤツらが多くいる上に、金村渡かねむらわたると高瀬龍は小4からのタッグで全国級のレベル……。

山口だって、環境がよければ"プロを目指したい,,と声をかけてきていた友達で、県内トップ。



――かわして……。



『ヴィニシ○スのシュートがクロスバー直撃――!!』



 右に抜けたところから、強烈なシュートが炸裂……。



 『シュート―――!!!』

 「はいったあぁーーー!!!この試合8点目の得点がGKの右に突き刺さる…………!!!」



 八○代高校 8 - 0 流通経○柏



 なんとなく懐かしい試合と重ねて観てしまうが、まだ〈日本代表〉の試合は拮抗していて――、チャンスの芽はあるように思う……。


ようやくブラジル代表にエンジンがかかってきたかもしれないとブラジル寄りで観戦するなか……、


     

       ◇



「よっしゃ………、三笘までボールが飛んできたっっ……。」


 

「あーーっ、やっぱ抜けだせないか……。」




 ギリギリ縦に突破できず、三笘のロングパスが惜しい攻撃で終わるが……。あとどれだけの時間上手く守っていられるか――。

 先制点からの逃げ切りがチーム全員の理想だが・・・、








 「結局はブラジルの底力のほうが勝つんじゃないか……?」



 高校時代の俺ならもっとできる。と映像にうつる日本代表の弱さをみながら、試合を見守るが。



――ここも守った………。



(今日の試合負けるか…………?)

 


 上手くFWとしてゲームを組み立てられない。

トップ下の南野との相性は最悪だし……。

――これならブラジルDFから得点を奪うのは難しいんじゃないか……?



 日本代表として戦っているが……、一向に隙が見当たらない……。



――激しいマルキ○ニョスのブロックにあってボールを獲られるが、渡のほうが国内組でも呼んだほうが良かったんじゃないか――。

 


 下げられたボールがアリ○ンから降りてきた〈神童〉のサルヴァドールにパスがとぶ。

 


―― 193cmの神童は、ユベン○スの【国宝】らしく。自信満々にボールをキープしてパスを捌いて攻撃を作ろうとしている……。



トン……トンッ……空いてるっ・・・!!

 


 マークについてたCMFの股を抜いて、前にでるともう相手のDFは釣りだされていて、簡単にスルーパスが通る……。



 よし……!!



 やっとゴールに繋がって嬉しいが、パフォーマンス中に群れに集まれるのは――、もっと特別に嬉しい……。


 ( 敵を圧倒できるだけの世代を引っ張りあげられる……。16歳でだ……!!)



 大勢の観客の前で、チームメイトと揃い。最高の気分だと伝える。



 (まだ28分……、まだまだ点は決められるぞ――……。)

 

 

 「ここ絶対1点で抑えよう・・・!!」

 「集中絶対切らすなよお……(大声)!!」

 「ちゃんとボールまわしていくからさ(葵)」

 「とりあえず、ボールはガンガン寄越してくれ(三笘)」


  皆が声をかけあっていくため、

 俺もわかりやすくスピードで勝負できると!横のスペースにボールをくれ!と最後にアピールする……。



( 繋ぐのを捨てないと点獲れないし……、何か言わないとだもんな……。)




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― 新着の感想 ―
[気になる点] 6歳で筋トレ?? [一言] サクサク進んで面白いです。サッカー系は数が少ないので重宝します
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