秘密の同盟
まだこの時はその悪夢に気付いていなかった。
琉球村の壊滅的な状況について。「チッ、何が起こってやがる。俺達、市警の力も及ばぬとは。」
私は、今回で二度目になるかな。安藤だ。
まさか、警察が三人になってしまうなんてな。
その時、一本の連絡が入った、そして耳を疑った。
琉球村が焼け野原になっていると聞いて。
三名で最早、行動不可能と悟ったその時、またもや一本の連絡が入った。「もしもし。此方は異変研究所専属防衛隊です。」聞いたこともない団体だった。
「もしもし、こちら四方市警です。そちらはどのようなご用件で。」
「簡単に言えば近頃の摩訶不思議な殺戮を阻止しようということです。その為にスクラムを組みたいと思いましてね。」
「摩訶不思議な殺戮?あれのことか。」
「そうです。我々はあの強力な武器に対抗する手段を研究してきました。」
「そうか。なら心強い。お名前を教えていただきたい。」
「申し遅れました。私は、異変研究所専属防衛隊リーダー、岡部徹夫です。早速ですが話し合いを持ちたいので今夜5時、四方市中央のグレートハイウェストビルにお越しください。」
グレートハイウェストビルか。嘗ては、ヤクザの一派、四方連合の川辺組の本拠があったところだ。
ここのところ話は聞いていないな。何かあったのだろうか。
その日は、警察としての仕事はせず、パトロール(自由行動)で見廻りをして4時半に合流し、車で向かった。
グレートハイウェストビルの目の前には、一人の男が立っていた。「どうも、良く御越しくださいました。寺内です。私に着いてきて下さいませ。」その寺内というものに着いていった。
そして地下三階にある。『異変研究所本部』に入った。
「只今所長をお呼びします。暫くお待ちください。」寺内が所長を呼びに言った。
「確か、ここは昔、川辺組の本部があった気がしたんだが。」
「そうなんですか?」八助が答える。
「そうでしたね。でも過去は過去でしょう。」近江がいった。
いつしか、白髪の男が入ってきた。「これはこれは。お越し頂いて有難う御座います。異変研究所所長を務めております。川辺廉太郎です。」
「川辺廉太郎、五代目か。」近江が言う。「いかにも。だが四方連合は活動を停止しました。私が8代目総長を継いで、こんなことが起こる予感がしましてね。地下で修行を続けておりました。」
「何が目的ですか?」安藤が彼に問う。「実は、武器を開発しておりましてね。前に検挙を取り止めて頂いた御恩に報いたいと思いまして、武器提供と戦力供給をしたいのです。」
「つまり、コラボレーションしたいと?」「そういうわけです。力を合わせれば異変なんて解決できます。頑張りましょう。」異色のコラボの実現だよ。社会の底辺と手を組むとは。




