遠足編その二
私達は、龍帝山のお寺の荘厳な建築を見学した。これといって素晴らしいものはないが歴史を十分に学ぶことができた。
そして、またバスにのって熱岡王国へ向かった。
「はい。こちらは新堂です。えっ?本当ですか。分かりました。では、目的地に着いたら至急戻ります。」
新堂先生の様子がおかしい。何かあったのか。我が勘が当たったのか。だとしたら一体誰が。理事長はいくらなんでも人を殺すとは思えない。「蒼依ちゃん。大丈夫?また考え事?」「あぁ。心配するな。」「最近、蒼依って考え事多いよね。」悠梨亜まで言い出しちゃったよ。バスは暫く進み、コテージ熱岡に着いた。「はい。皆さん、本日はここで解散します。くれぐれも事故とか起こさぬように。では、一日お疲れ様でした。」
学年主任の大田先生が話をして解散した。
まだお昼にもなっていない。最寄りのレストランを探した。
そしてハンバーガー屋を見つけてそこに入店した。
「いらっしゃいませ。ビゲスバーガーです。当店では自分の好みでトッピングできます。具材は、パティとレタスとトマトがもとから入っています。オプションとしてアボカド、パティ、オニオン、ベーコン、エッグがあります。ソースもお選び下さい。ペッパーソース、バーベキューソース、タルタルソース、レッドホットチリソースがあります。」
そして蒼依は、ペッパーソースでアボカド、オニオン、パティを追加した。紗希は、バーベキューソースでベーコン、オニオン、エッグを追加した。悠梨亜はレッドホットチリソースでエッグ、アボカド、オニオンを追加した。
三人とも飲み物としてダントワーズシロップコーラを注文した。
「ねぇねぇ。何で先生達あんなに焦ってたの?」悠梨亜が訊く。「さぁ?選挙が近いからかな。生徒会選挙。」
「生徒会選挙。まだ私達には無縁だね。」悠梨亜が溜め息混じりに言った。「実は、私、とある二年生の生徒に出馬してくれと頼まれたの。」「えっ?蒼依ちゃん。一年生で大丈夫なの?出馬って。」「それが大丈夫らしいのよ。それでね。実は、生徒会長に立候補してほしいって。」
「責任重大じゃん。それって。」
「でも、その生徒会長の座を狙っているのが、学園の理事長なんだって。」
「えっ?どういうこと?学園長って大人の人じゃないの?」紗希が首をかしげる。
「それが高校三年の男子らしいんだ。」
「学園の理事長兼生徒会長となれば権力の合一で纏まる反面、独裁になるな。」悠梨亜が言った。「だから私、立候補しようかなと思うの。それにあの人が生徒会長の座に就いたら課外活動実践者の粛清を始めるに違いないわ。」
「お待たせしました。ダントワーズシロップコーラです。」
私達は、ダントワーズシロップコーラを飲む。コーラとは思えないほど上品な味であった。甘さ控えめで香り高い。そしてハンバーガーも食べた。肉の味が強くする。流石、個人のハンバーガー店だ。三人はハンバーガーを堪能した。




