紗希の家で
「ねぇ。悠梨亜ちゃん。本当は、蒼依君じゃないの?」蒼依が迫ってくる。恐いわぁ。見透かされてるように。
「嘘言わないでよ。アタシは、悠梨亜だよ。どこに男っぽさが有るんですか。」俺は立ち切るように否定する。
本当は言った方が楽かもしれないけど。俺は否定した。あくまでも大野悠梨亜with俺だもん。
「疑ってごめんね。いや、確証はなかったけどそんな予感がしただけだから。気にしないでね。」確証がなくて、よくそこまで驚かすことができるとつくづく感心した。
「うん。分かった。私、紗希ちゃんの家に止まることにする。」「えっ?ちょっと、蒼依ちゃん。それは…」紗希が困惑している。
「大丈夫。エロいことしてるってこと誰にもばらさないから。安心してよね。」
「蒼依ちゃん。信憑性が0の噂しないでよ。誤解を生むからさ。」
「ごめんごめん。年頃の女の子ならすると思って。」
「蒼依ちゃんの方がエロいことしてるんじゃないの?」
「なっ!私は、私はそんなことしてないよ。」
「怪しい。」紗希が焦らす。
「とにかくだ。私は干渉しないから安心してね。私生活には。ちゃんとプライバシーは守るから。」
「うん。分かったよ。じゃあ蒼依ちゃん。一緒に寝ようね。」
「良かったな。紗希。一緒に寝てくれる人が見つかってな。俺…私は嬉しいよ。」
「今さっき俺って言わなかった?」蒼依が切り込んでくる。
「いつも、俺って使ってるからさ。癖が出ちゃったのよね。」俺っ娘で通そうと思ったが、紗希が、「いつも悠梨亜は、俺って使わないよ。」どうすりゃいいんだ。
逃げ場はない。
「今のは間違えたのよ。気にしないでね。これ以上突っ込むと怒るよ。」ふぅ。これでなんとか大丈夫だな。
「じゃあ私は帰るよ。お元気でね。」まるで老人みたいなこと言ってるな。でも健康に気を付けることは大切だからね。




