入学式後
入学式の後、LHRとなった。「ええ。改めまして新堂です。先生は、まだ採用されて二年しか経っておりません。まだまだ、未熟者ですが。精一杯、授業を担当するので宜しくお願いします。」
新堂先生は、公民科の倫理を担当することになった。
そして、クラスメイトの自己紹介が始まった。「どうも、跡部尊です。宜しくお願いします。」一番の跡部君は、なかなかのイケメンである。そして俺…大野悠梨亜は六番になった。「どうも、皆さん初めまして。大野悠梨亜です。宜しくお願いします。」クラスメイトから可愛いと言う声があったけど、蒼依ちゃんほどじゃない。そして、武田忠次という人の後に「南原蒼依」の名が呼ばれた。「どうも、南原蒼依です。WENSというバンドでボーカルを務めています。宜しくお願いします。」その後も、原田豪太や、平江謙が自己紹介をして遂に、紗希の出番が来た。「南原紗希です。一年間宜しくお願いします。」
自己紹介が終わった後、資料が配布されその後、放課となった。「ねぇ、お兄ちゃん?」「ウチは、お兄ちゃんな訳ないよ。女だし。」
「蒼依ちゃん。ごめんね。この子色々あってさ。混乱してるだけなのよ。気にしないで。」「もしかして、龍秀高校の学生が、私が昏睡状態に陥っていて生憎殺されかけた時、救ってくれたって聞いたんだけどその妹さん?」蒼依は質問する。「まぁ、私もよくわからないけど彼女の家にいってみる?」俺は蒼依に問いかける。「うん。それがいいよ。私、独りだからさ寂しいし。」紗希も同調する。「良いの?有難う。今から行くね。」「私の親の車に乗っていって。」俺は言った。
暫くして、私達三人は、紗希の家に着いた。
まずは、仏壇に手を合わせに行く。
微笑む一人の男子。まだ17歳の若い命。そう俺の事だ。「彼は、蒼依。奇しくも、蒼依ちゃんと同じ漢字を書く。紗希の兄だった男の人。」俺は説明した。自分の事なのに。自分の事のようには話せなかった。混乱するし、どうなるか分からないから。「彼が、蒼依君?間違いない!私を救ってくれたのはこの人だ。でも彼は死んでしまったんだよね。」「うん。ウチは認めたくないけど。」「何か、私も認めたくない。何か、浮かばれないのかな。テレパシーを感じるんだけど。目の前の悠梨亜ちゃんに。」「えっ?私に何か憑いてるの?怖いわぁ。」とは言え。見透かされちゃってるのかな。全然、騙されない。万事休すだな。




