蒼依目覚める。
「うわぁ。何だここは。」俺、南原蒼依は目覚めた。
「お目覚めになられましたか。そうい君。」
「何処ですか?ここは」
「ここは、ホテルガブリエルよ。」
「普通なら、病院に居てもおかしくないですよね。」
「お前は、一度死んだ事になっている。」
「嘘ですよね。僕は、ご覧のように生きてますよ。」
「博士の実験でね。クローン技術規制法があるけど、ヒトのクローンを誕生させた。私は、それをテレポーテーションで、瞬間移動させたのよ。」
「何を言っているか、さっぱり分かりませんが。ところで、あなたは誰ですか?」
「私は、霧華零音。貴方達の面倒をみるよう頼まれたわ。」
「面倒ってそんな…大体、ここには、僕以外居るんですか?」
「ほら、彼処に居るでしょ。」
「誰だ、アイツらは。…っておい!あの三人かよ!」
「くっそう…雲竜の奴等、半端なく強すぎる。って兄者!俺、死んだのか?」
朱雄が話し掛けてくる。「俺も、ご焼香したけどな。まさか、フラグだったとは。」「フラグはねぇだろよ。せめて、前触れぐらいにしとけ。ここは、天国じゃねぇよ。えっと、まぁよく分からんけど。兎に角、アイツは、俺の影武者だったようだ。」
「って、俺達はどうなってるんだ?雲竜に倒されてから。」
「四方市に拠点を持つ、極道、蓮龍会によって雲竜は倒された。今、蓮龍会の会長、宍戸龍俊が、市長に顕彰されることになったそうだ。」
「確か、蓮龍会は、五代目の嵐山が物凄い荒れ狂った奴で、恐怖していたからな。その嵐山が無期懲役で、六代目になった宍戸がここまで、信頼度を上げるとはな。」朱雄が言う。
「宍戸は、『暴力では何も解決しない。我々は、会を解散し新たな政党として活動を開始する。』と言ったようだよ。また、市長代行している副市長は、選挙を行うことにしたようだ。」
「社会が変わると言うことですね。」蒼依が言った。
蓮龍会…やはり、関係しているのは、龍秀学園を握る、龍野一族らしい。蓮は、初代会長、蓮田景光。龍は、会長代行だった龍野儀秀の龍らしい。
二人の名を合わせて、蓮龍会となったようだ。
霧華は、一体何者なんだろうか…これから、様子を見よう。




