一代目皇 平将継
やっとこの時が来たのだ。我が先祖、平将門公が、平貞盛に討たれてから、我が先祖は密かに生き延び、常に皇位継承を目論んでいた。
だが、遂にこの時が来たのだ。大日本艇皇国、第一代皇に任命されたのだ。
私自身、本当に統治できるとは思わなかった。
しかし、皇としての実務、権限を有するだけであり、真の皇は別にいると聞く。怯えながらの統治だ。
そんな私が、この話を聞いたとき、卒倒しそうだった。
「なぁにぃ、あの訳の分からん、異端なんとか育成科に異次元から転校生が来ただと。今時、鎖国で外国人入れないのに異次元人なんてもってのほかだ。だいたい、異次元から人が来るなんてそんな馬鹿なことあるわけねぇだろうが。かぐや姫じゃあるまいし。」
「それが、本当にやって来たようなんですが。」
「お前!俺は、初代皇だ。口調を改めろ。」
「すみませんでした。皇様。来たようでございます。」
「おう。じゃあ、仮にも鎖国中だし追い払いたまえ。」
朱梨の身に危険が迫る。
宰相 中臣家典によって討伐の命令が下される。
「何で、私が指名手配されないといけないんだ。」 朱梨…西村は思った。
「杉岡ファミリーの力で何とかならないの?」
「ダメだよ。皇には逆らうことができないんだから。」もう一人の朱梨、杉岡が返す。
「そんな、いっちょやったろうか。おう。国の兵士ども。覚悟しやがれ。」
一代目皇の平将継によって派遣された機動隊が、櫻花凪美高等学園に向けて突入する。
「行け。敵を捕捉しろ。異次元人はすぐに判別がつく。恐れず行け。」
うわぁ。あいつら銃持ってる。あれで撃たれたら、一貫の終わりだ。
「おい、作者ァ、どうすれば良い。」「この世界?分からないな。でも、やってみるか。足止めしている間に逃げろ。」
こちら。中央ゲート突入しました。はい。異常有りません。
分かった。目の前に異種反応、気を付けよ。
はい。了解しました。至急殲滅に当たります。
「オラオラオラァ。我こそは、清和源氏の末裔なり。平将継に告ぐ。命が惜しくば、そこをどけ。」
「何をいってやがるこの女。やっちまえ。おうおう。死んでも文句言うなよ。」
「待て。お前!俺が許さん。いくぜ。朱炎神フェニックス。」
なんだ、あのヒーローじみた格好は。撃て。
バンバン
効かない?なんなんだあいつは。
クソッ。こうなったら、国が開発したあれを呼べ。
あれだ。首都防衛士 醍醐。
データベースの準備ができない?馬鹿野郎。事件は目の前で、うっ…うわぁ。
「平将継。俺が純粋なるジャパニーズだと言うことが分からないのか?よし。殺るしかない。」
スパッ…
羽のある朱炎神フェニックスは。空を飛んで皇居に向かった。
「うわぁ。な…何だって。やられただと。嫌じゃ、嫌じゃ。朕は死にたくない。」
プルルルルッ…
電話がなる。平は、電話に出る。
「もしもし、我は、一代目皇なり。」
「もしもし。お前は、もう用済みだ。残念だが、皇としての権限は、ここで終わる。まだなにもしてないのに。無実の人を殺そうとした罰は看過できない。」
「そんなこと。おい、もしもし。」
「残念ですが。退位命令です。先代。お疲れ様でした。」
「桜散る 如く過ぎ行く 政権の 儚さ知りて 我は嘆かん」
と詠みて去るに、朱炎神フェニックス目の前に現れたり。
「ゆるさん。討つ。」剣を手に取りけり。
あと一歩のところで、手が動かない。この体は、親から受けた大事な体。汚すわけにはいかない。
朱雄は、必死に止めた。そして羽を動かし飛んでいった。
「皇位も奪われ。俺は、生きている意味があるのか?」
将継は、落胆した。その後の将継の様子は、誰も知らない。
藤結有さんの作品の世界が、こんな作者の世界に成りつつある。
いかんのぉ。辛うじて、皇は代行者として平将継にさせたが。




